5人に1人が「HSC」。繊細で共感性の高い「ひといちばい敏感な子ども」の特徴とは?
がつくったご飯だよ」「このソースは、昨日食べたトマトからつくったよ」など、変わっていない点を伝える
「朝ごはんを食べたら、歯磨きをして、幼稚園に行こうね」と、これからやることを伝え、子供に心の準備をさせる「お母さん(お父さん)に手伝ってもらいたい?それとも自分で着替えたい?」と、子供に選ばせて、次のステップへの不安を取り除く「パーティーではこんなことをするよ」など、子供がびっくりしないように、これから起こることについて話をしておくHSCの敏感さを理解していない親は、変化に戸惑う子供に対して「このくらい大丈夫でしょう!」と責めることが多いそうです。しかし長沼先生は、「HSCの子供を頭ごなしに叱ったり、イライラをぶつけたり、バカにしたり、あざ笑ったりしないで」と訴えます。親が子供の感じ方や考え方をできる限り尊重することで、「お母さん(お父さん)にわかってもらえた」と子供は安心するのです。
【学童期(5歳~12歳)】
アーロン博士は、HSCの学童期について「独特の才能を開花させる時期」だと言います。どうやら、HSCのなかには、音楽、絵画、数学、自然科学などのさまざまな分野で、すばらしい才能を発揮する子供がいるらしいのです。
また、ベストセラーとなった『「繊細さん」の本』著者で、HSP専門カウンセラーの武田友紀さんも、テレビ番組『世界一受けたい授業』のなかで、HSPは想像力が豊かだと話しています。毎日の生活でクタクタにならないように、親が気を配ってあげてください。そうすれば、HSCの好奇心や創造性をめいっぱい伸ばすことができるでしょう。
十分な睡眠時間をとらせる
HSCにとって、睡眠時間はダウンタイムです。ダウンタイムがとれないと、気分が落ち込んでしまいます。睡眠の専門家である成田奈緒子先生(文教大学教育学部教授)の調査によると、23時以降に就寝する小学生は「イライラすることが多い」「自分なんていないほうがいいと思う」と答える子が多かったそう。非HSCの子供でさえ、心の不調を訴えるのです。子供が慢性的な睡眠不足にならないよう、毎日十分な睡眠時間を確保してあげてください。できれば21時にはベッドに入れるといいですね。もし子供が疲れているなと感じたら、学校を休ませてゆっくり寝かせてもよいでしょう。
連休や長期休みは「いつも決まった場所」で過ごす
連休や長期休みには、いつも決まった場所に行くなどの習慣的な過ごし方がおすすめです。