語順の違いがカギ!? 日本人が“使える英語”を習得するためのコツ
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→「サービスは始まるでしょう/英語、中国語、そして韓国語で。市は今見ています/ボランティアを(=ボランティアをさがしています)」
このようにかたまりごとにスラッシュで区切り、かたまりごとに訳し、英語の語順で考えながら何度も音読していると、
(1)英語で何か意見を言いたいときでも、英語の語順で言えるようになります
(2)文章をスピーディに読めるようになります
(3)相手が何が言いたいか、ポイントがわかるようになります
もちろん、基本的な文法を理解することは正確な英語を駆使するためには必要です。
そして、基本的な文法(具体的には中学校3年間分で十分 だと思われます)を理解すれば、次はこの英語の語順で考える訓練をどんどん行っていくことが日本人が英語を使える能力を高めるために不可欠だと思います。
私は、初めてオーストラリアに赴任した際には、英語は全く話せなかったのですが、この日本語と英語の語順の違いに気付いた後、『日本を語る』(株式会社日鉄ヒューマンデベロプメント・著)という日本について英語で紹介する内容の本を、この英語の語順で考える方法で何度も何度も繰り返し音読しました。
半年経ったころには自分でも驚くくらい話せるようになっていました。当時は日本経済の絶頂時で、日本に対する関心も高く、学んだ内容を実際にオーストラリア人に説明する機会も多かった ことも上達のひとつの要因だったと思います。
ちなみに、日本人が習得しやすい外国語は、韓国語、モンゴル語、そしてトルコ語だと言われています。なぜかと言うと、これらの言語は日本語と語順がほぼ同じなのですね。
語順が同じだと、極端に言えば単語を置き換えればいいわけです。
もちろん、実際にはそんなに簡単なことではありませんが、モンゴル出身のお相撲さんの話す流暢な日本語を聞くと、やはりお互いに学びやすい言語なのだろうなと思います。----------
いかがでしたでしょうか。
日本人にとって英語の習得が難しい理由とその克服方法がご理解いただけたでしょうか。
ひとりでも多くの方に、“使える英語”を身につけていただけますように。
【参考文献】
・『日本人と英語 もうひとつの英語百年史』斎藤兆史・著
・『英語超入門Newsweek Paperbacks』ニューズウィーク日本版編集部・著
・『NEW HORIZON English Course 2』笠島準一ほか36名・著
●ライター/Golden Bean(バイリンガル教育パパ)
●モデル/倉本麻貴(和くん)、神山みき(れんくん)