2021年7月5日 21:28
成長を実感することで自己肯定感UP! 子どもたちが自分で考えてプレーしだすサッカーキャンプの指導内容とは
サッカーのスキルだけでなく、子どもの自立心も身につくと評判のサカイクキャンプ。夏休みの開催を控えた6月中旬、サカイクキャンプでのコーチ陣がクラブチームにうかがい、1日キャンプを実施しました。
はたして、1日体験で子どもたちはどのような刺激を受けたのでしょうか?
(取材・文:鈴木智之)
サカイクキャンプで導入している内容をFCリアルの選手たちに体験してもらいました
■目標を立てるには「いまの自分を知る」ことが大事
サカイク1日キャンプに協力したくれたのが、埼玉県で活動する、FCリアルのみなさん。この日は小学3年生から5年生までが参加してくれました。
プログラムは、通常2泊3日で行われるサカイクキャンプでの内容をギュッと凝縮したものになっています。なかでも特徴的なのが、トレーニング前にセミナーを通じて「目標設定」や「いまの自分を知る」という取り組みをすること。
サカイクキャンプの菊池健太コーチは、その意図を次のように説明します
「子どもたちがどんな目標を持っているか、どうなりたくてサッカーをしているのかを、僕らコーチ陣が知ることは、すごく大切なことだと思っています。目標を子どもたちと共有すると、そこに向かっていく手助けができます。
目標をイメージできていない子は『自分はどうなりたいんだろう?』と考えることが、成長していくための第一歩になります」
それらをもとに、サッカーのトレーニングをして、練習後は「トレーニングを終えてどうだったか」「どこが成長できたか」などを、サカイクサッカーノートを使って振り返っていきます。
菊池コーチは「サッカー面では、サカイクキャンプでで重点的に取り組んでいる『考えて動く』こと。気持ちの面では、『チャレンジする』ことをテーマに設定しています」と教えてくれました。
■子どものチャレンジを促す声掛け
トレーニングは対人形式やゴールを設定した競争形式のものが多く、子どもたちは暑さをものともせず、夢中になって取り組んでいました。
なかでも印象的だったのが、子どもたちのプレーに対して、コーチが常にポジティブな声掛けをしていること。「いいね」「ナイス」「いまのチャレンジ、よかったよ」などと、子どもたちの背中を押す掛け声をしていました。菊池コーチは汗をぬぐいながら、次のように言います。
「小学3年生でも、僕たちが『チャレンジすることって大事だよね』と言ったら、5年生相手にドリブルを仕掛けたり、積極的にボールを奪いに行ったりとチャレンジしてくれました。