2023年4月12日 20:00
「センスがないからサッカーやめろ!」暴言を吐く幼稚な夫を変えたい問題
非常に不幸なケースでした。
ただし、話を聴いていくと、ご家族の問題のほうが深刻でした。
つまり、こちらのご相談者様と同じように父親が問題でした。強豪クラブの内定を逃した(というより裏切られた)息子を責めるような言動が多数ありました。
それらは、私からすればドメスティックバイオレンスです。まずは、夫の口撃に対し息子を守れない母親の精神状態を立て直すことから始めました。
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■3年生ぐらいだと親の言葉をストレートに受け取り傷つくこともある
この事例とは問題の種は異なりますが、夫を矯正しなくてはいけない点は今回のご相談者様も同じです。
もしかしたら、子どもさんが小学3~4年生と、前述した事例よりも年齢が低いことを考えると、こちらのほうが深刻かもしれません。
6年生くらいになると「僕の父親はこういう人だから仕方ない」「人としてダメだ。父親のほうがおかしい」と客観的な判断も子どもによってはできるようになります。が、3年生くらいだと、父親の言葉をストレートに受け取ってしまって深く傷つきます。
つまり、親が「うちの子はあれもできない。これをやろうとしない」と嘆き悲しむのは、車からガソリンを抜いているようなものです。その一方で、息子さんのことを「人と争うようなことが嫌い」と書かれているように、お母さんは息子さんの性格を知っています。であれば、そこを息子さんが自分で乗り越えるのを気長に待っていればいいのです。
■夫を変えようとするのではなく、まず自分を変えましょう
お母さんの質問は「子どもを認められない父親をどうしたら変えられるか」です。
父親、つまり夫を変えることを目指してしまうと、なかなかうまくいかないかもしれません。恐らく年齢は30~40代でしょうか。
息子さんに「センスがないから辞めろ」とか「もう観に行かない」などと言ってしまうのは、感情的になりやすい性格に加えて、子どもの人権に対する意識が希薄なためわが子を私物化する傾向にあるのだろうと推測します。
「センスがないから辞めろとか、そういう暴言は吐かないで。約束して」と言っても、元の意識の部分が同じなので今後も何か息子さんにネガティブなことが起きると「ほら、やっぱりお前はダメなやつだ」と言ってしまう、もしくはそういう顔をしてしまう。
子どもは大人が思っている以上に敏感です。