2023年4月12日 20:00
「センスがないからサッカーやめろ!」暴言を吐く幼稚な夫を変えたい問題
自分が肯定されていないことにすぐに気づきます。
したがって、父親(夫)を変えるよりも、お母さん自身がまずは変わることです。そのために考えてほしい、向き合ってほしいことが三つあります。
■夫の暴言を許しているのは虐待を傍観しているのと同じ
ひとつめ。お母さんはお父さんと、パートナーとして対等な関係を結んでいるでしょうか?そこを振り返ってみましょう。お父さんが息子さんに「センスがないから辞めろ」と言ったとき、お母さんは烈火のごとく怒りましたか?私としては、そこで「暴言を吐いてしまった。すまない」と父親が謝るまで許してはいけないと思います。
サッカーがあまり上手ではなく悩んでいるだろう、まだ9歳の息子に対する言葉の虐待です。
人間ですから、つい言ってしまうことはあるでしょう。その場合は「悪かった」と謝ることです。お母さんもそれをさせないままスルーしているのだとしたら、虐待を傍観していることになります。
パートナーの言動がおかしいと感じたらきちんと話し合える関係性をつくりましょう。ゆっくりでいいです。対等な関係性を築きたいと話をして、お父さんにも考えてもらうのです。
■「サッカーが下手」といった目に見える評価だけで子どもを見ないこと
ふたつめ。お母さん自身の息子さんに対する感情と向き合いましょう。
相談文に「下手な息子を不甲斐ない、情けないと思っているのを隠そうともしない」とありますが、情けないと思うこと自体が情けないと私は思います。お父さんがそう思うのはある意味「他人」の考えなので変えようがないのですが、お母さんはどうでしょうか。
三つめ。
サッカーが下手だとか、勉強ができないといった評価(認知)できるものだけで、子どもを見るのはやめましょう。
そのような目で見てわかる認知能力ではなく、見えない非認知能力を見てあげてください。やさしく人を思いやるこころをもっているか。自分で気づき、考えて行動できるか。何があっても「自分は今の自分で大丈夫」という自己肯定感が育っているか。
そこを振り返ってください。
■子どもの自己肯定感を育てるために、幼稚なパートナーへの対応を変える
(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
そして大事なのは、幼稚なパートナーに対しても「こう言わないで」「こんな態度をとらないで」といった否定をしないこと。他者を否定する人ほど、自分を否定されることに弱いものです。