発達がゆっくりで、からかいの標的にされる息子。私が辛いのでやめさせたい問題
そのうえ、一部の保護者は息子さんのことを素敵だと褒めてくれる。悪いことばかりのチームではないようにお見受けします。
このチームでサッカーを続けようが、やめて他のチームで続けようが、はたまたサッカーをやめたとしても、好奇心旺盛な息子さんはまた新たな何かを探してくるのではないでしょうか。その作業を、お母さんもぜひ応援してあげて欲しいです。
■思考の癖を少し変えてみよう、今の考えは「ダブルバインド」になっている
そこで、私がお母さんご自身についてアドバイスをするならば、思考癖少し変えられるといいかもしれません。相談文を読むと「Aだけど、Bです」というパターンが多いようです。
例えば以下を読んでみてください。
(A)本人は「サッカーをやりに来ているから嫌だけど気にしない」と言っていて私はそんな息子を信じていますが、
(B)心配でたまりません。
→信じているなら、心配する気持ちを自分で処理できるといいですね。親が心配でたまらないと感じている事実は「一番近くにいるお母さんにこんなに心配されているダメなぼく」と自信喪失することになりかねません。
(A)2年見守ってきましたが、
(B)今後も環境が変わるとは思えません。
→2年も見守れたのなら、本人も頑張ると言ってるのだしそのまま見守れるといいですよね。
(A)間違っているといわれるかもしれませんが、息子には申し訳ないけど、
(B)私が耐えられないので辞めさせるつもりです。
→息子さんの意見は尊重しなくて大丈夫?
いかがでしょうか。
子どもに対し二つの相反する価値観を提示する言動は、心理的二重拘束(ダブルバインド)と言われます。
お母さんの場合、息子さんにご自分の気持ちを伝えているわけではありません。
しかしながら、お母さんがあまりに揺れてしまうと、その不安が息子さんにも伝播するかもしれません。
子育ては誰しもが悩み、揺れるものですが、どこかでご自分の気持ちをひとつに束ねることがとても大切です。お母さんが「大したことないよ。周りが何と言おうが、君は一生懸命やっていて素敵だよ」と認めてあげてください。ゆったりと大きく構えるお母さんに、息子さんは支えられるはずです。
■お友達の言う千の「大きらい」より、お母さんの「大好き」があれば大丈夫
(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
以前、小学校時代に壮絶ないじめを受けた女の子を取材したことがあります。