ディーフは9月15日、同社のポータブルヘッドホンアンプ「DDA-LA20RC」がiOS 9環境で正常に動作しないことを明らかにした。原因はファームウェアの不具合としている。DDA-LA20RCは、2014年10月に発売されたハイレゾ対応のDAC内蔵ヘッドホンアンプ。カメラコネクションキットを介さずに、iOS端末のLightning端子と直接接続できることが特徴だが、iOS 9環境においてはDDA-LA20RCのアンプから音が出ない、DDA-LA20RCからiOS端末を操作できないといった不具合が発生するという。ディーフは正常に動作するファームウェアの用意を進めるが、現時点でその公開時期は未定。iOS 9は9月16日から配信が開始される予定となっている。
2015年09月15日米アップル社は9月9日(日本時間9月10日)、新製品発表会を開催し、iOSの最新版「iOS 9」の公開日を発表した。米国での公開は9月16日。日本では17日の未明からの配布になりそうだ。iOS 9ではSiriが大幅に強化され、ユーザーの使用パターンを元にアプリや連絡先を提案したり、交通状況を加味して次の予定の場所への移動を促したり、特定の場所や時間で利用しているコンテンツを学習してプレイリストを提案するなど、予測アシスタント機能を搭載。また、「マップ」のルート案内が公共交通機関にも対応(ただし当初は欧米と中国の一部都市のみ)したり、「メモ」アプリがファイル添付可能になったり、手書きメモを加えられるなど付属アプリの一部が高機能化している。iPad Air 2やiPad mini 4では画面を2分割して2つのアプリを同時に利用するマルチタスキング機能や、再生中のビデオをピクチャーインピクチャー表示しながらほかのアプリを操作する機能などが利用できる。対応するハードウェアはiPhone 4s、iPad 2、iPad mini、iPod touch(第5世代)以上。iOS 9の公開は9月16日(米国時間)。日本では17日の未明からの配布になると予想される。なお、今回発表されたiPhone 6s、6s Plus、iPad mini 4、iPad Proには最初からiOS 9がインストールされる。
2015年09月10日Eyeoは9月8日、広告ブロック機能を備えたモバイルブラウザ「Adblock Browser」の正式版を発表した。iOS版(iOS 8.0以上)をApp Storeから、Android版(Android 2.3以上)をGoogle Playから無料で入手できる。同社は、広告をブロックする拡張機能「Adblock Plus」をデスクトップブラウザ向けに提供しており、Adblock Plusのブロック機能とサービスをAdblock Browserにも用いている。広告はユーザーのデータ通信を消費し、様々なサーバにアクセスするためWebサイトやWebページの表示を遅くする原因になる。Eyeoによると、Adblock Browserによってモバイルブラウザのデータ通信量を最大50%削減でき、バッテリー消費を最大23%節約できる。デフォルトではブラウジングへの影響が少ない広告が表示されるようになっているが、全ての広告をブロックするようにしたり、ホワイトリストでフィルタリングするなど、広告ブロックをユーザーが柔軟にコントロールできる。また、トラッキング、マルウエア・ドメイン、ソーシャルメディア・ボタンをブロックするオプションも用意されており、ブラウジングの効率だけではなく、安全性やプライバシー保護も高められる。ブラウザとしては、タブ、ブックマーク機能を備え、開いているタブをジェスチャーで閉じられるなど操作しやすいインターフェイスになっている。ただし、ブラウジング機能の設定項目がなく、ブラウジングのカスタマイズは制限される。広告付きでコンテンツやサービスを無料提供するモデルによってWeb市場は成長してきたが、2~3年前から氾濫する広告と、広告提供のためのトラッキングが嫌われる傾向が強まっている。PageFairの「2014 Report - Adblocking goes mainstream」によると、2013年に広告ブロックツールの利用者が117%増加し、その後も増加ペースが衰えていない。特に若い世代に広告を嫌う傾向が現れており、IAB(Internet Advertising Bureau)がまとめた英国のWebユーザー調査によると、広告ブロックツールを使用しているユーザーが全体の15%だったのに対して、25-34歳は29%、18-24歳は34%だった。また若い世代になるほどデスクトップPCではなく、スマートフォンやタブレットでインターネットを利用する傾向が強まっており、主にポストPC世代からモバイルブラウザでの広告ブロック実現を望む声が上がっていた。
2015年09月09日iOS 8の『メモ』は、書式付きの文書を作成できる。文章を直接入力する場合には、文字を大きくしたり色をつけたりすることはできないが、WEBブラウザなど他のアプリに表示されている文章をコピー&ペーストすればいいのだ。いちから書式付きの文章を作成することはできないものの、ペーストしたものを編集すればデザインを保ちつつ内容を変えることができる。しかし、『メモ』にペーストするとWEBブラウザで見た文字の大きさ/色が変わってしまうことがある。これは、ペーストするとき決められた文字色・サイズに自動修正してしまう『メモ』の仕様が原因だ。青だったはずのハイパーリンクが黄色に変わった、Safariで見たときとフォントサイズが違うなどの問題は、こうして発生する。この問題を解決する方法がひとつある。『メモ』の表示機能は他のアプリと互換性が保証されているわけではないため、外観が多少変わってしまう可能性はあるものの、筆者がSafariに表示された十数種類の書式付き文章で試したかぎりでは、Safariで見るスタイルがほぼ維持されていた。少なくとも、文字色が勝手に変えられてしまう問題は減るはずだ。手順はかんたん、コピーした文章を『メモ』にペーストしたあと、iPhone/iPadを上下にシェイクすればいい。「取り消す - 属性を変更」というダイアログが現れるので、「取消」ボタンをタップすれば、コピー元で見たとおりの文章に変わることだろう。なお、ペースト自体を取り消す場合は、「取消」ボタンをタップしたあともう一度シェイクすること。そうすれば、ペーストの取り消しを確認するダイアログが現れるはずだ。○操作手順をカンタン解説(マイナビニュース・携帯ch)
2015年09月04日シマンテックは8月31日、同社のセキュリティブログで、ジェイルブレイクしたiOSを標的としたトロイの木馬であるKeyRaiderが無料アプリ詐欺に利用されていることに関する記事を公開した。KeyRaiderと呼ばれるマルウェアは、22万5000件のAppleアカウントログイン情報の窃取のほか、多くの機密データの窃取に関与したとされている。ただし、このマルウェアは一般的なiOSユーザーには無関係で、ジェイルブレイクされたiOSデバイスを標的にしている。主にジェイルブレイクしたデバイス用のソフトウェアを専門に扱うサードパーティのアプリストアを通じて拡散されている。盗まれたApple IDは、「無料」アプリの提供時や、他のユーザーに対するアプリ内課金に悪用されており、主に中国のユーザーがこのマルウェアの影響を受けている。KeyRaiderは、ジェイルブレイクされたデバイスに侵入すると、iTunesトラフィックを傍受して、「アカウントログイン情報」「デバイスのGUID」「Appleのプッシュ通知サービス証明書と秘密鍵」「iTunesの購入領収証」といったユーザーのデータを盗み出し、リモートサーバに送信する。疑わしいアカウントの活動を調査した結果、KeyRaiderに「iappstore」と「iappinbuy」という2つのジェイルブレイクツールが見つかっている。この2つのジェイルブレイクツールは、有料アプリやゲーム内課金される機能を無料でダウンロードできるソフトウェア・パッケージとして宣伝されていたものだ。両ツールをインストールしたユーザーがApp Storeで有料アプリをダウンロードすると、KeyRaiderがリモートサーバに接続し、そのユーザーのログイン情報ではなく、盗んだ他者のログイン情報を使って購入処理を行うため、盗まれたログイン情報の所有者がその購入の請求をされることとなる。侵害されたAppleアカウントに対応するメールアドレスのほとんどは、中国のユーザーのものだと報じられている。他の国のメールアドレスも見つかっているが、それらは、外国に居住する中国人ユーザーのものという可能性があるという。iOSデバイスを所有する中国人の間で、非正規のアプリストアのニーズが高いことが、今回の問題の影響が圧倒的に中国で大きかった理由だと考えられると、同社では分析している。ジェイルブレイクしていないデバイスを利用していれば、この脅威によるリスクはない。ジェイルブレイクはセキュリティにも深刻な影響を及ぼすうえに、製品の利用規約にも反しているため、シマンテックはジェイルブレイクしないことを勧めている。
2015年09月02日米Appleと米Ciscoは8月31日(現地時間)、法人向けサービスでの提携を発表した。iOSデバイス向けにネットワークを最適化し、またCiscoのエンタープライズ環境にiPhoneを統合して企業ユーザーの生産性とモビリティを引き上げる。Fortune 500企業の98%がiOSアプリを導入しており、またFortune 500企業の95%がCisco CollaborationおよびCiscoネットワークによって生産性の向上に取り組んでいる。AppleとCiscoは、すでに企業に広く浸透しているそれぞれの製品の連係を深め、より効率的で信頼性の高いエンタープライズ向けモバイルソリューションの実現を目指す。まずは以下の3点から共同開発を開始するという。CiscoネットワークにおいてiOSデバイスを効率良く利用するためのエンドツーエンドのソリューション。音声、ビデオ、データ、モバイルアプリなどをコラボレーション用に統合する「Ciscoユニファイド コミュニケーション」とiPhoneの統合的な利用体験を実現。クラウドベースのコラボレーションサービス「Cisco Spark」、会議システム「Cisco TelePresence」、Webコミュニケーション/コラボレーションの「Cisco WebEx」とiOSを統合し、チームコラボレーションを改革。
2015年09月01日カシオ計算機は31日、スマートフォン向け介護情報シェアツール「DaisyCircle(デイジーサークル)」のiOS版をリリースした。6月29日にAndroid版が公開されていたが、iOS版も正式公開となった。AppStoreから無料でダウンロードできる。なお、アプリ自体は無料だが、サービス利用は有料となる見込み。2015年7月7日から同年12月31日まで、利用料無料のトライアルサービスを実施中だ。DaisyCircleは、親と離れた場所で暮らしている家族と、親の介護スタッフとのコミュニケーションを促進するアプリ&サービス。SNS風のシンプルな操作性によって、両親の介護を担当してくれているスタッフと、綿密なコミュニケーションを取れる。主な機能には、介護の見える化を促進する「フィード」、確実な連絡手段「メッセージ」がある。前者は、介護を受けている人物に関係する全員が参加する、画像の貼り付けも可能な電子掲示板。訪問介護スタッフ、デイサービス(通所介護)スタッフ、ケアマネジャー(介護支援専門員)の三者と、介護を受けている人物の家族による、日常的な情報共有を実現する。後者の「メッセージ」は、相手を特定して文字で連絡できるツール。
2015年08月31日米Googleはこのほど、「Handling App Transport Security in iOS 9」において、今後リリースされることになるiOS 9でGoogle Mobile Ads SDKを使ってアプリを開発している場合、HTTPで通信している広告などが動作しなくなる可能性があるとして注意を呼びかけた。AppleはiOS 9でApple Transport Security(ATP)と呼ばれる通信機能を導入する。これはアプリとバックエンドの間の通信機能を提供するもので、より安全な通信をデフォルトで採用するようになっている。ATSはHTTPによる通信をブロックするため、HTTPで通信しているAdネットワークを機能させるにはこの機能を一部解除する必要がある。Googleは自社のWebサービスにおけるHTTPS化を推進しているが、サードパーティ製のAdネットワークやカスタムで開発されたコードがHTTPで通信しているものがあるため、Google Mobile Ads SDKを使っている開発者に対してこの情報を伝えることにしたと説明している。Googleでは可能な限りATPを使用するなどよりセキュアな通信を使用することを推奨している。
2015年08月31日フックアップは、IK Multimediaの「iRig」デジタルモデル使用時にiOSデバイスに電源供給をする「iRig PowerBridge - Lightning」を発売した。価格はオープンプライスで、市場予想価格は税別9,000円。同製品は、Lightning端子を装備したiPhone、iPad、iPod touchに対応した充電システムとなっており、iOSデバイスへ電源供給をしながらデジタル接続のiRigハードウェアを使用することが可能となるもの。電源アダプターには、電源に由来するノイズを可能な限り排除するパワーコンディショナー回路を内蔵し、バッテリー切れの不安を解消すると共に音楽アプリ再生時に電源に由来するノイズを可能な限り排除する。また、持ち運びやすさを念頭にデザインされた軽量でコンパクトな本体には、充電状態を一目で確認可能なLEDも装備し、ケーブルの着脱も行える。なお、対応するiRig製品は、iRig HD、iRig Pro、iRig MIDI 2、iRig Mic HD、iRig Mic Studio、iRig Pads、iRig Keys、iRig Keys with Lightning、iRig Keys Proなど。
2015年08月31日供を開始した。AppStoreから無料でダウンロードでき、ガチャで大当たりが出ると、同社の製品がもらえる。サンワサプライは27日、1日1回ガチャを回せるiOS向けアプリ「サンワガチャ」の提供を開始した。AppStoreから無料でダウンロードでき、ガチャで大当たりが出ると、同社の製品がもらえる。1日1回だけ回せるガチャアプリで、「大当たり」の景品は毎週更新される。8月31日~9月4日までの期間は随時景品が更新され、当選確率もアップ。ガチャを回してハズレだった場合でも、メールアドレスを登録すればさらに回せるチャンスが増える。対応OSはiOS 8.3以降。
2015年08月28日定額制ストリーミングサービス「Netflix」を手がけるNetflixは、9月2日に開始する国内サービスに先駆け、iOS/Android向けの視聴アプリを配信した。App StoreもしくはGoogle Playから、無料でダウンロードできる。「Netflix」は、テレビやPC、タブレット、スマートフォン、ゲーム機、ブルーレイプレーヤー、セットボックスなど、多くのインターネット接続デバイスに対応した世界最大級の定額制動画ストリーミングサービス。日本では2015年9月2日のサービス開始がアナウンスされている。iOS版、Android版ともに米国向けの視聴アプリは公開されていたが、いずれも8月21日までにアップデートされ、日本語に対応したという。なお、実際にアプリが利用できるのは、国内でNetflixが開始する9月2日以降となる。(C) Netflix. All Rights Reserved.
2015年08月21日スクウェア・エニックスは20日、iOS向けアプリ「FINAL FANTASY VII」の配信を開始した。「ステータスMAX機能」などiOS版の独自機能を搭載している。App Storeよりダウンロードでき、価格は1,800円。iOS版の「FINAL FANTASY VII」は、PC向けのソフト「FINAL FANTASY VII インターナショナル for PC」を元に移植を行ったRPGアプリ。iOS版の独自機能として、ワールドマップやフィールドマップでモンスターの遭遇をなくす、「エンカウントオン/オフ機能(イベントバトルは有り)」や、「ステータスMAX機能」を搭載している。バーチャルコントローラにより操作を行い、アナログ、固定デジタル(4方向)の変更が可能。操作ボタンの透明度もコンフィグから調整できる。対応OSはiOS 8.0以降。推奨機種は、iPhone 5s以降、iPad 第三世代以降、iPad mini 2以降。iPod touchでもプレイ可能だが、動作が非常に遅いなどプレイに適していないとしている。アプリの容量は2GB程度で、ダウンロードの際には4GB以上の空き容量が必要となる。「FINAL FANTASY VII」は、世界累計出荷本数は1,100万本を突破するRPG作品。物語は、主人公「クラウド」を中心に、星の未来をかけた戦いを描いている。
2015年08月20日ファイア・アイは8月18日、Masque Attack(マスク攻撃)を悪用する11種類のiOSアプリを発見し、iOSを標的とするマルウェアが非脱獄版iOSデバイスに適用される事例を確認したと発表した。Masque Attackを悪用するアプリは、WhatsAppやTwitter、Facebook、Facebook Messenger、WeChat、Google Chrome、Viber、Blackberry Messenger、Skype、Telegram、VKといった人気のSNSやメッセージアプリがリバース・エンジニアリングされたもの。Hacking Team社に対する攻撃ツールから見つかった。正規版との違いは、機密情報を窃取してリモートサーバと通信をするためのバイナリが追加されていること。バンドル識別子がすべてApp Storeで公開中の正規アプリと同一であり、バージョンが8.1.3以前のiOSデバイスにおいては正規アプリに取って代わることが可能だという。これらの偽装された悪意のあるアプリでは、バンドル識別子を遠隔から設定できる。8.1.3以降のiOS端末であれば、Masque Attackの脆弱性は修正済み(バンドル識別子が同一のアプリは互いに置き換え不可能)であるが、攻撃者はバンドル識別子を用いてアプリを導入できる。このスキームでは、EnPublic攻撃が再び使用されている。悪意あるMasque Attackアプリは、MachO形式のLC_LOAD_DYLIBコマンドを悪用し、悪意あるdylib(=「_PkgSign」)を正規の実行ファイルに注入する。このdylibは悪意あるコアロジックを実装している。Masque Attackアプリはそれぞれ本質的に異なるため、情報窃取に際してdylibは異なるメソッドをフックする必要がある。悪意あるdylibは、リモートサーバが制御する悪意ある動作を管理するため、「TIGI000」で始まるIDとカスタマイズ済みのクラスをそれぞれのMasque Attackアプリに割り当てる。注入後のdylibは正規の実行ファイル内で、38種類のクラスによる機密性の高い52種類の関数をフックする。フック対象のクラスのメソッドはすべて、正規アプリの主要関数に対応する。例えば、WhatsAppのメッセージを傍受するには、[SKPConversation OnMessage:andMessageobjectid:]が、WeChatの会話を録音するには[VideoVoipCallerView OnBeginTalk:]がフックされる。注入後のdylibは、アプリの実行ファイルの一部として機能する。アプリのコンテナ内の全データを読み取り/修正することで機密情報を収集し、リモートサーバに送信することが可能となる。具体的な内容は、「Skype、WeChatなどの音声通話の録音」「Skype、WhatsApp、Facebookメッセンジャーなどのテキストメッセージの傍受」「ChromeでのWebサイト閲覧履歴」「通話内容」「SMS/iMessageの内容」「バックグラウンドで記録された高精度GPS座標」「連絡先情報」「写真」。dylibのデータ・アップロード機能は、標的となったユーザーからのアップロードに限られ、dylibはリモートサーバにIMEIを送信することで、ターゲット・デバイスが攻撃対象としてふさわしいかどうかを検証している。その後サーバはデータを窃取するかどうか指示する。同社は「SKIP-LICENSE」鍵がキーチェーン内で「1」に設定されている場合、検証を迂回するロジックがあることを発見し、これにより、被害者が有用だと判断された場合は、ローカルの共謀者がこの値を「1」に設定することで、情報の窃取を強制できる。最後に、すべてのデータはJSON形式でリアセンブルされ、リモートサーバに送信される。itemsのフィールドには、通信アプリのチャットデータ、位置情報、通話履歴など、さまざまな種類のデータが格納されている。リモートサーバと悪意ある動作は、URL経由で構成が可能であり、再パッケージされた各サンプルでは、カスタマイズされたURLスキームがInfo.plistファイルに追加されている。悪意あるdylibは「application:openURL:sourceApplication:annotation:」関数をフックすることで、URLスキームが開かれた際の構成データを解析できる。構成データはJSON形式でのシリアル化、Base64によるエンコードをへて、カスタマイズされたURLスキームの直後に添付される。攻撃者は、デバイス上のSMS/メール/Webページを通じ、ターゲットとなった被害者がこうしたURLをクリックするよう誘導するとともに、リモートサーバなどのターゲットの構成をカスタマイズできる。同社は、「iOSデバイスをターゲットとする高度な攻撃が台頭しつつあることが判明した」とし、すべてのiOSユーザーに対し、デバイスのiOSを常に最新版にすること、アプリのダウンロード・プロセスに細心の注意を払うことを呼び掛けている。
2015年08月20日iOSに標準装備の『メッセージ』は、キャリアが提供するメールサービス(SMS/MMS)用のツールとして、Appleが提供する「iMessage」のクライアントとして利用されている。キャリアメールのみならず、無料かつWi-Fi経由でもOKなiMessageも利用できるとあって、メインのメッセージングツールとして利用しているiPhoneユーザも少なくない。SMS/MMSとiMessageのいずれも、サーバにメッセージが到着次第ユーザに(プッシュ)通知することが前提だ。『設定』の「通知」画面で無効化することもできるが、ダイアログやバナーの形でリアルタイムに知らせることができるからこそ、プッシュ非対応のインターネットメールと使い分ける価値があるというものだ。ところで、SMS/MMSやiMessageが到着したときの通知を放っておいたら、同じ通知が繰り返し表示された経験はないだろうか? これは、『メッセージ』の通知機能の初期値が"通知を繰り返す"よう設定されているためで、通知されてから開かないまま放置していると約2分後に再び通知音を鳴らしてくれる。とはいえ、あまりキャリアメールを利用しないユーザにとって、再通知機能は微妙な存在かもしれない。キャリアメール宛に送られてくるメッセージは販売店からのDMばかり、そんなものを繰り返し通知されても……そう思う場合には、再通知機能をオフにしてしまおう。『設定』→「通知」→「メッセージ」の順に画面を開き、メッセージオプションの「通知を繰り返す」をタップ、現れた画面で「なし」を選択すればOKだ。なお、再通知は最大10回に設定できるため、しつこく通知してくれるくらいがちょうどいいと感じる場合には、回数を増やしてもいいだろう。
2015年08月19日●iOS 9のマルチタスク機能とはこれまでiPhoneもiPadも、基本的には1つの画面には1つのアプリしか表示されない仕組みになっており、タスク切り替えの機能が搭載されるまでは、一度ホームボタンでホーム画面に戻り、別のアプリを立ち上げる必要があった。この点は、Androidに対して劣っている点として批判の的になってきた。iOS 4からは、ホームボタン2度押しして、タスクを切り替えることができるようになり、切り替える直前の作業から再開する機能が搭載されるようになった。以降、ホーム画面やアプリ起動中にホームボタンを2度押ししてタスクを切り替える、という使い方が踏襲されている。○iOS 9で採用されたマルチタスク機能AppleはiOS 9で、タスク切り替えの画面デザインを立体的なものに変更し、「マルチタスク機能」を追加した。しかしより大きな変化を体験できるのは、iOS 9を導入したiPadユーザーのみだ。iPadでiOS 9を導入した上で、画面の右端からトレーを引き出すと、対応している別のアプリを重ねて表示し、操作することができるようになる。サイズを類推するに、9.7インチのiPadを縦に構えた場合、ちょうど画面の端からiPhone 6ほどの幅の画面を引き出して、別のアプリを操作できる、という雰囲気になるのではないだろうか。この機能により、例えば、地図を見ながらノートを呼び出してメモを取ったり、メッセージをやりとりしながらカレンダーを呼び出して予定を追加する、といった使い方が可能だ。これまでのようにアプリを切り替えないため、表示されている内容を見ながらメッセージやカレンダーが編集できるようになるため、相当使い勝手が良くなることが考えられる。加えて、現在はiPad Air 2のみの対応となるが、画面分割に対応し、1画面に2つのアプリを同時に起動し操作できる。どちらの画面も同時に操作できるため、2つのアプリの組み合わせで1つの作業を構成する、といったこれまでのiPadでは実現できなかった使い方を体験できるようになるだろう。ちなみに、iPadは、動画再生のピクチャーinピクチャー表示にも対応する。対応する動画アプリやSafariで再生している動画は、そのアプリを閉じても、画面で再生を続けることができる。スポーツのライブ中継を見ながら友達とチャットしたり、ウェブで他の情報を調べる、といったマルチタスクも便利そうだ。●iPhoneユーザーのメリットは○iPhoneユーザーにはメリットはあるのかiPadをより便利なものに変えてくれるマルチタスク機能だが、残念ながらiPhoneユーザーにとっての恩恵は現在のところはない。そのかわりに、というべきか、届いたメッセージなどに対しては、画面上部の通知を下にスライドし、編集画面を表示させることで、アプリを切り替えなくても返信できる機能がある。ただ、この機能はiPadでも利用できる上、通知が表示されている間しかスライドできないことを考えると、いつでも別アプリをオーバーレイ表示できるiPad向けのマルチタスク機能とは異なる。その他にも、アプリ連携機能が強化され、例えばRSSリーダーアプリからソーシャルメディア共有のBufferの投稿画面を呼び出して投稿し、再び元のアプリに戻る、という使い方も可能だ。こちらも、アプリ切り替えを使わず、他のアプリの機能を呼び出して利用できる仕組みとなっている。ただし、共有メニューは画面にオーバーレイされるため、元のアプリの記事の内容を確認したい場合は、一度共有メニューをキャンセルしなければならない。書きかけの内容があったとしても、もう一度共有メニューを開いたら書き直さなければならなくなる。こうした点で、iPhoneの通知から返信を書く機能や、アプリ連携を利用した共有メニューなどは、iPadがサポートするマルチタスク機能の代替にはなりえないのだ。過去のiPadでもスライドするタイプのマルチタスク機能をサポートしている。そのため、iPhoneのプロセッサの問題ではなく、画面サイズからくる使い勝手を考慮しているようだ。Appleが「iPhoneではマルチタスク機能を採用しない」という判断をしているものと考えられる。確かに、きちんと操作できるほどの幅をiPhoneの画面に確保しようとすると、それまで使っていたアプリの画面を完全に隠してしまうことになる。だったらこれまでのタスク切り替えやアプリ連携を使えば良いじゃないか、と考えるのが妥当だ。●iPhone 6 Plusの特別扱いを!○iPhone 6 Plus向けに利用可能にして欲しいただ、iPhoneについても、iPhone 6 Plus、あるいは5.5インチサイズでリリースされるであろう次期iPhoneについては、マルチタスク対応の特別扱いして欲しいという気持ちもある。筆者がiPhone 6 Plusを使っているから、ということも理由の1つだ。1年近くiPhone 6 Plusを使ってきて、そろそろ「大画面のiPhone」以上の価値、あるいはiPhone 6との差を見出したいと、思い始めたのも事実だ。確かに、一部のアプリではiPhone 6 Plusならではの画面構成を体験できる。例えば横長に構えると、設定アプリやメッセージアプリなどは、iPadと同じように、左に項目やスレッドの選択画面、右側にコンテンツの画面が表示される仕組みに変わる。そのため、画面遷移をいちいちしなくてもよくなる、という効率性はある。ただ、設定アプリは常に使用しているわけではないし、メッセージも相手から受信した通知をきっかけに開くことが多いため、確かに使うと効率的ではあるが、その機会が毎日のようにたくさんあるというわけではないのだ。iPadのように、複数のアプリを組み合わせた「ちょっとした作業」が実現できると、大画面iPhoneを選ぶメリット、選んだユーザーの快適さはさらに上がるだろう。例えば、前述のニュースリーダーとソーシャルメディアへの投稿を1画面で行えるようにする仕組みや、乗り換え案内アプリと交通費計算のための電卓、カレンダーとメッセージなど、iPhoneの上でも、2つのアプリの組み合わせのアイデアはたくさん浮かんでくる。もちろんリッチなUIのアプリの場合は、全画面のほうが効率性が高いかもしれないが、毎日利用するちょっとしたアプリほど、マルチタスクに対応させて、同時に開いて使えるようにして欲しいものだ。画面の横幅を生かしたiPhone 6との違いを、より多く体験したいと感じるようになってきたことが、iPhone 6 PlusをiPadのようなマルチタスクに対応させて欲しい理由だ。個人的には、スライド型のマルチタスクよりも、真ん中で画面分割をしてしまうタイプのマルチタスクのほうが、iPhone 6 Plusには良いのではないか、と感じている。iPadほど画面幅も縦の長さも稼げないからだ。おそらく、これ以上大画面のiPhoneが登場することもないかもしれないが、ぜひ、iPhone 6 Plusシリーズの「プラス要素」として、画面分割の採用は検討して欲しいところだ。松村太郎(まつむらたろう)1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「LinkedInスタートブック」(日経BP刊)、「スマートフォン新時代」(NTT出版刊)、「ソーシャルラーニング入門」(日経BP刊)など。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura
2015年08月15日米Appleは13日(現地時間)、iOSの最新版となる「iOS 8.4.1」の提供を開始した。iOS 8.4.1では、同社の音楽配信サービス「Apple Music」に関連する複数の問題に対処している。アップデートにより、Apple Musicがオフライン再生可能な曲のみを表示するように設定されていたために、追加した曲が表示されない問題や、アーティストがConnectに投稿するときに起こるいくつかの問題、Beats 1の再生中に「ラブ」をタップすると正しく動作しない問題といった「Apple Music」にまつわる問題の解決に加え、iCloudミュージックライブラリをオンにできない問題、ほかのデバイスで違うアルバムアートワークが表示される問題への対応、選択できるプレイリストがない場合に新しいプレイリストに曲を追加する方法の追加が行われている。このほか、いくつかのセキュリティコンテンツについても修正されている。デバイスからアップデートする際のファイル容量は56.6MB。対応デバイスはiPhone 4s以降、iPad 2以降、iPod touch(第5世代以降)。
2015年08月14日アップルは14日、iOSの最新版「iOS 8.4.1」の提供を開始した。iOS 8.4で提供された「Apple Music」のバグを修正する内容となっている。iOS 8.4.1では、定額制音楽ストリーミングサービス「Apple Music」のバグ修正と、セキュリティアップデート43件が提供される。主な改善点は以下の通り。iCloudミュージックライブラリを有効にできない問題Apple Musicがオフラインで再生可能な曲のみを表示するように設定されている際に、追加した曲が表示されない問題他のデバイスで異なるアルバムアートワークが表示される問題Beats 1を再生中に「ラブ」ボタンが機能しない問題アーティストが「Connect」に投稿する際に起こる複数の問題
2015年08月14日米Appleは8月13日(現地時間)、iOS 8のアップデート「iOS 8.4.1」の提供を開始した。iOS 8.4.1では、Apple Musicで曲を追加する際に選択できるプレイリストがない場合に新しいプレイリストに曲を追加できるようになった。また、以下のようなApple Musicに関する問題を解決する。iCloudミュージックライブラリを有効にできない問題。Apple Musicがオフラインで再生可能な曲のみを表示するように設定されていたため、追加した曲が表示されない問題。他のデバイスで異なるアルバムアートワークが表示される問題。Beats 1を再生中にLoveボタンが機能しない問題。セキュリティアップデートは43件。Ars TechnicaのAndrew Cunningham氏は、iOS 8.4.1がiOS 8の最後のアップデートになる可能性を指摘している。
2015年08月14日マカフィーは8月7日、同社のブログで、AppleのiOS 9に搭載される複数の新しいセキュリティ機能に関する紹介記事を公開した。新機能のなかでも4つは注目に値し、ユーザーの毎日のセキュリティ対策を改善する非常に重要なものだという。1つ目はパスコードだ。iPhone登場以来、4ケタのパスコード(個人識別番号)を活用してデバイスにロックをかけてきたが、4ケタのコードは1万通りの組み合わせしかなく推測が容易であるため、徐々に対応が難しくなってきている。iOS 9ではパスコードを6ケタにすることで、100万の組み合わせが利用できるようになり、クラッキングは今よりはるかに困難になる。2つ目は2段階認証。2段階認証は、デバイスへのアクセスの認証に、ユーザーの知っていること(パスワードなど)と、所有しているデバイス(スマートフォンなど)の2つを使用するもので、同社はこれまでも利用してきた。iOS 9では、iTunesでの購入や新しいデバイス/Webブラウザからのログインでも2段階認証を有効にし、2段階認証ソリューションをエコシステム全体で活用しようとしているようだという。ユーザーがパスコードまたは指紋を提示し、その後デバイスに送信されるPINを入力するこのシステムは、手間は増えるものの、ハッカーと悪質コンテンツに対する強力な抑止になり、セキュリティ向上に資するものだという。3つ目は仮想プライベートネットワーク。iOS 9では、仮想プライベートネットワーク(VPN)を強化し、パブリック・ネットワークを介したWebブラウジングとサービス通信の安全性を高めている。保護されていないパブリックWi-Fiを利用している場合、ハッカーはメールやソーシャルネットワークを介して容易にユーザーのモバイル通信に入り込むが、この新機能は、そのような脅威からのユーザー保護に大いに貢献するそうだ。4つ目は広告ブロック。iOS 9では開発者に広告をブロックする拡張機能の作成を許可するので、ユーザーはモバイル・デバイスの使用中にWeb内で大量の広告を目にする必要がなくなるかもしれないという。モバイル広告は迷惑なだけでなく、悪質なソフトウェアの配信に使用されることもあるため、Appleは、悪質な広告をフィルタリングし、ブロックすること自体を開発者に許可することで、より安全なモバイル基準を打ち立てる考えだ。Appleは、上記の機能以外にもiOS 9のプラットフォームのいくつかのセキュリティ機能を改良。マカフィーは、「世界で最も人気の高いオペレーティングシステムの1つにこうしたセキュリティ改良が加えられたこと自体が、より安全な世界に向けた大きな一歩と言える」とし、今後さらに多くの改良が見られることを期待するとしている。
2015年08月10日NTTレゾナントは28日、ニュースアプリ「goo milk feeder」のiOS版を提供開始した。App Storeよりダウンロードでき、価格は無料。対応OSはiOS 7.0以降。「goo milk feeder」は、同社が運営するポータルサイト「goo」の中から厳選されたコンテンツやニュースサイトからの最新トピックスを配信するニュースアプリ。SIMフリースマートフォン「gooのスマホ」にはプリインストールされている。加えて、「goo milk feeder」のイメージキャラクター「メグたん」をモチーフにしたQRコードスキャナーアプリ「goo milk scanner」、メモリ解放アプリ「goo milk cleaner」も同日より提供開始している。また、「gooのスマホ」である「g01」「g02」「g03」(各1名)や、「メグたん」のオリジナルグッズ(各5名)が抽選で当たる「gooのスマホ&メグたんグッズ プレゼントキャンペーン」も実施する。「goo milk feeder」をインストールし起動後、画面上の「プレキャン応募」のリンクをタップ。専用の応募ページに必要事項を記入することで応募できる。キャンペーン期間は8月31日まで。
2015年07月28日スケジュール管理はすべて「カレンダー」で、というiPhoneユーザはかなり多いのではないだろうか。iCloudを通じて他のiOSデバイスと同期できるだけでなく、届いたメールに記載された日時をもとにイベントを作成するなど、他のアプリとの連係も考慮されている。手が塞がっているときは、Siriに話しかけてイベント作成してもいい。イベントの到来前には通知してくれるので、もの忘れが激しいお年頃にはありがたい存在だ。そんな「カレンダー」だが、イベント作成の基本はやはり手入力。目的の日付を表示し、希望の時間帯を長押し(プレス)すればタイトルや場所、開始/終了時刻を項目として持つ画面が現れるので、そこに必要な情報を入力していく。手入力で作業するときには、「イベントのドラッグ」を活用しよう。画面上をプレスすると「新規イベント」の吹き出しが現れること、プレスした指を離さず上下方向へドラッグするとイベントの開始時刻を調整できることはいいとして、それ以外のテクニックを知っているかどうかで作業効率が変わってくるのだ。まずひとつが、左右方向へのドラッグ。画面の左右方向へドラッグすると、プレスを開始した日付の1日前/後にカレンダーの表示が変わるのだ。イベントの日付が火曜のはずが月曜/水曜だったというときでも、いちいちイベントを作成し直す必要がなくなる。プレスした指を離さずドラッグを続ければ、4日前でも6日後でも変更可能なので、ぜひ覚えておきたいテクニックといえる。もうひとつが、イベントのキャンセル。プレスした指を離すとイベント作成画面が現れてしまうため、不要になったイベントはキャンセルボタンをタップして削除することになるが、画面のいちばん下(今日 カレンダー 出席依頼と表示されたエリア)へドラッグするか、iPhoneを水平方向に持ち替えれば、イベント作成画面を表示することなくキャンセルできる。やっぱりやめた、というときでもサッとキャンセルできるので、覚えておこう。
2015年07月24日Lookoutは7月22日、「Hacking Teamのスパイウェアに感染するのはジェイルブレイクしたiOSデバイスに限らない」という調査結果を明らかにした。これは、現在想定されている以上に、多くの利用者に被害が広がる恐れがあることを示唆している。Hacking TeamはSkype、メッセージ、ロケーション、ソーシャルメディア、画像等のデータをユーザーに気づかれずにキャプチャーするため、「ステルス」、「追跡不可能」としてプロモーションされているソフトウェアを販売している企業。同社がハッキングされたことにより、その顧客である世界各国の政府機関が、 iOSやAndroidなどのモバイル機器内に保存したデータや、モバイル機器がアクセスした膨大なデータを入手している可能性が明らかになった。最新の報告では、Hacking Teamのスパイウェアに感染するのはジェイルブレイクしたiOSデバイスに限定されているとされていた。しかし、今回Lookoutが調査を行った結果、これが事実ではないと判明した。そもそも、Appleは悪意あるソフトウェアからユーザーを保護するための取組みを行っている。しかし、iOSアプリは、「企業向け証明書」を利用することで、Appleの審査を経ずにApple Store以外でも配布できる。これを悪用した場合、Appleによるアプリのセキュリティ点検システムをすり抜け、悪意あるソフトウェアの配布が可能になるという。数日前にAppleが無効にするまで、Hacking TeamはAppleの企業向け証明書を所有し、その証明書によって、ジェイルブレイクしているか否かにかかわらずあらゆるiOSにアプリをインストールすることが可能だったことが明らかになった。Hacking TeamはNewsstandアプリの中にスパイウェアを仕込み、この証明書を利用して多くのiOSにアプリを配布していたとされる。これは、ウェブブラウザ(ドライブバイ・ダウンロード)、フィッシングメール、その他の遠隔手段でもHacking Teamのスパイウェアをインストールできる可能性があることを意味している。Hacking Team社のスパイウェアがデバイスに忍び込んでいるかは、iOS 設定上で名前が空欄になっているアプリがあるかどうか、または自分でインストールしたキーボードだけがデバイス上で設定されているかどうかを確認することで分かる。また、対策としては「スマートフォンにパスワードを設定する」「公式のアプリストア以外からは、アプリをダウンロードしない」「十分な知識なしにデバイスをジェイルブレイクしない」「攻撃を未然に防ぐことのできるセキュリティアプリを利用する」などが挙げられるという。
2015年07月23日トレンドマイクロは7月14日、iOS端末を狙った当選詐欺の詳細をセキュリティブログで解説した。今回取り上げられている「当然詐欺」とは、iOSユーザーをソーシャルメディアなどの投稿やメッセージを介してユーザーを偽の懸賞サイトに呼び込み、個人情報を入力させて盗み取るというもの。ユーザーがサイトにアクセスすると、Apple製品が当選したとメッセージが表示され、当選した賞品を受け取るには個人情報を入力するように求められる。しかし、個人情報を入力しても、賞品が手元に届くことはないという。詐欺サイトへの誘導は、Facebook上の投稿、LINEのメッセージや不正広告などで行われ、トレンドマイクロはFacebook上での投稿からの誘導ケースを実際に確認しているという。5月1日~7月9日までに2万5000件以上のアクセスを集めていることがわかっているが、特に誘導手口が目立ち始めた6月以降にアクセスが急増しているという。当選詐欺は迷惑メールでよく確認されるが、今回のケースは詐欺のWebバージョンと言っていいという。この当選詐欺はiOS端末の利用者を対象としているが、Androidユーザーに対しては手口が異なる。Android端末から、詐欺サイトのURLにアクセスすると、表示されるメッセージは当選詐欺とは異なり、ユーザのデバイスが「致命的なトロイの木馬ウイルス」に感染しているなどと警告が出て、最終的にはGoogle Play上の特定のセキュリティ・アプリに誘導される。転送処理の間にアクセスしたデバイスを判断するスクリプトを含むサイトを経由させ、アクセス元に合わせたサイトへ転送する手法を使用している。この手口は、アフィリエイト・プログラムを利用し、金銭利益を得ることが目的と想定されており、Androidユーザーが不正アプリなどのセキュリティ上の不安を持っている心理を悪用している。例えば、次のような手口がある。一見、無害な動画へのリンクをシェアしているだけに見えるが、モバイルアプリ上ではリンク先のURLを事前に確認することができない。リンク先を示すと思われる文字列はYOUTUBE.COMと巧妙に細工されており、ユーザーがアクセス前に不審なサイトへの誘導と気づくことは難しい。また、投稿が多くの人の目に触れるように、Facebookのタグ付け機能を悪用し、投稿者の友人をすべて投稿にタグ付けしていている。ユーザーが詐欺から身を守るには、詐欺の実態を知ることが大切だという。また、モバイル向けのセキュリティ・ソフトを導入したり、不審なURLをクリックしないことも重要だとしている。
2015年07月17日リコーイメージングは7月14日、同社のデジタルカメラ向けスマートフォン用アプリ「Image Sync」のiOS版について、配信を再開した。電波法申請値と異なる出力で作動する可能性があったため、6月24日からダウンロードを一時休止していた。Image Syncは、無線LAN(Wi-Fi)に対応したデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-S2」およびコンパクトデジタルカメラ「GR II」向けのアプリ。「チャンネル6」を選択した際、電波法申請値を超える送信出力での作動が確認されたため、6月24日からダウンロードを一時休止していた。今回、配信再開したのはiOS版。アップデート版では「チャンネル6」を設定から外している。なお、Android版はすでに7月9日から配信を再開していた。なお、リコーイメージングは、すでにImage Syncをダウンロードしているユーザーに、アップデート版に更新するほか、旧バージョンの「チャンネル6」は使用しないよう呼びかけている。
2015年07月15日米Appleは7月9日(現地時間)、iOSの次期メジャーアップグレードiOS 9のパブリックベータ版「iOS 9 Public Beta」の提供を開始した。「Apple Beta Software Program」に登録することで無料で試用できる。Apple Beta Software Programはリリースする前のソフトウエアのフィードバック収集を目的としたプログラムだ。Apple ID所有者でプログラム契約に同意すれば、誰でも参加できる。パブリックベータ版をインストールするデバイスを登録すると、iOSソフトウエア・アップデートからiOS 9のパブリックベータ版および今後のアップデートを入手できるようになる。パブリックベータ版にはAppleに直接フィードバックを送信する「フィードバックアシスタント」が付属する。なおパブリックベータ版に関する情報は、Appleが公開した技術情報を除いて同社の機密情報になる。たとえば、パブリックベータソフトの情報やスクリーンショットを公開したり、プログラム参加者以外に画面を見せるのは契約違反になる。詳細はApple Beta Software Program契約で確認できる。Appleが開発者カンファレンスWWDC 2015(6月8日~12日)で発表したiOS 9は、バッテリー動作の効率性、セキュリティといったiOSの基盤をさらに強固にし、プロアクティブなデジタルアシスタント、iPadでの2アプリ分割表示、新アプリ「News」など様々な新機能を加える。正式版のリリースは今秋を予定している。
2015年07月10日iOS 8.4にアップグレードすることで利用不可となる音楽のホームシェアリング機能がiOS 9で復活しそうだ。AppleのシニアバイスプレジデントのEddy Cue氏がTwitter上でホームシェアリング機能について言及した。ホームシェアリング機能は、Wi-Fiを使って、パソコン、iOSデバイス、Apple TVとストリーミング形式でiTunesライブラリのコンテンツを共有できる機能。Apple Musicの機能が実装されたiOS 8.4では、iOSデバイス上でミュージックのホームシェアリング機能が利用不可(ビデオについては依然として利用可能)となり、ユーザーから不満の声があがっていた。機能の復活については、Twitter上でそのやりとりを見ることができる。あるTwitterユーザーがAppleのシニアバイスプレジデントのEddy Cue氏に、ホームシェアリング機能の修正について問いかける形でツイートし、同氏は「We are working to have Home Sharing in iOS 9(iOS 9でホームシェアリング機能を実装するように取り組んでいる)」とTwitterで回答した。これにより、iOS 9では音楽のホームシェアリング機能が再び利用可能となりそうだ。
2015年07月08日Net Applicationsから2015年6月のモバイルOSシェアが発表された。6月はiOSがシェアを増やし、Android、Java ME、Windows Phone、Symbianがそれぞれシェアを減らした。iOSはiPhoneとiPadの双方がシェアを増やしている。iOSとAndroidのシェアは合計で91%を超えており、モバイルプラットフォームとして強い影響力を持っていることがわかる。iPhoneは多少の上下を繰り返しながら似たようなシェアが続いている。iPadは緩やかにシェアを減らしており、その背景には、iPhone 6 Plusといったスクリーンの大きなiPhoneの登場で、iPadユーザがiPhoneへ利用をシフトさせていることがあると思われる。Androidは長期にわたって増加傾向を見せてきたが、この数カ月は伸びが停滞している。
2015年07月02日ソフトバンクは7月1日、Appleが提供するiOS端末の初期設定自動化サービス「Device Enrollment Program(DEP)」への対応を発表した。他キャリアではKDDIが4月より提供を開始している。DEPは、デバイス情報の事前登録と、法人ユーザーのセキュリティポリシーに基づくMDM(Mobile Device Management)や業務アプリケーションなどの紐付けが行える。これにより、iOS端末の初期設定時に、MDMやセキュリティの設定が自動的に実行されるため、デバイスのキッティング(導入の初期設定)が簡単になる。サービス対象は、ソフトバンクと法人契約を行ったiOS 7.0以降のiPhone、iPadで、サービス利用料や初期費用は無料。申し込みはソフトバンクビジネスコールセンターで受け付ける。なお、ソフトバンクへ申し込む前にDEPへの登録が必要で、MDMサービスはユーザー企業側での準備が必要となる。
2015年07月01日米Appleは30日(現地時間)、iOSデバイス向けのアップデート「iOS 8.4」の提供を開始した。iBooksの機能改善やその他のバグ修正に加え、「ミュージック」アプリが音楽ストリーミングサービス「Apple Music」に対応している。iOS 8.4へのアップデートは、「設定>一般>ソフトウェアアップデート」より行う。Apple Musicは6月開催の開発者向けイベント「WWDC」において同月末からのサービス開始が発表されていた。iOS 8.4では「ミュージック」アプリからApple Musicのメンバーシップを開始することで、ローカルに保存されたライブラリに加え、Apple Music上にある数百万曲の楽曲を定額制で利用することができる。メンバーシップの料金は、個人プランが月額980円、最大6人で利用できるファミリープランが月額1,480円となっている。現在はトライアル期間として3カ月間無料で利用が可能だ。「iBooks」では、オーディオブックのダウンロードに対応し、再生の操作性を強化。写真やビデオを利用したマルチタッチ対応の「Made for iBooks」ブックが、iPadだけでなくiPhoneでも閲覧可能になるなどの改善が加えられている。この他、下記のような問題の修正が行われている。購入した項目を隠す機能が動作しないことがある問題iCloudからブックをダウンロードできないことがある問題特定の系列のUnicode文字を受信するとデバイスが再起動する問題GPSアクセサリから位置情報データが提供されない問題削除したApple Watch Appが再インストールされることがある問題
2015年07月01日米Appleは6月30日(現地時間)、iOS 8のアップデート「iOS 8.4」を公開した。同日より日本を含む100カ国以上で提供開始になったApple提供の定額制音楽サービス「Apple Music」をサポート、またiBooksの機能追加と修正が行われている。Apple Musicは豊富な音楽ライブラリから自由に音楽を楽しめる音楽ストリーミングサービスを中心に、ラジオ、ファンとアーティストを結ぶソーシャル機能などを備える。日本での料金は個人メンバーシップが980円/月、ファミリーメンバーシップが1,480円/月。iOSのミュージック・アプリから利用する。最新のiBooksでは、iPhoneでも「Made for iBooks」ブックが読めるようになり、iBooks内でオーディオブックのブラウズと再生が可能になった。また自動夜間テーマのオン/オフを切り替えられる設定がブック内に追加された。これらのほか、iOS 8.4では以下のような問題の修正が行われている。iBooksで購入した項目を隠す機能が動作しないことがある問題iBooksでiCloudからブックをダウンロードできなくなることがある問題GPSアクセサリから位置情報データが提供されないことがある問題削除したApple Watchアプリが再インストールされることがある問題
2015年07月01日