ルーティンになりがちな日々のくらし。もの選びも"なんとなく"や"とりあえず"になりがちだけれど、ママが子どもや夫、家族、自分のために日々行う小さなセレクトを限られた時間のなかでじっくりちゃんとセレクトできるコツをお伝えします。家に帰ることが楽しくなるインテリアや、家事がスムーズになるお役立ちアイテム、便利なお掃除グッズ、将来を見据えたお金についてなど、ママが助かる、時短になる情報を提供します。 (19927/19936)
大切にしていた絵本におもちゃ、あの宝物はどこへ行ってしまったのか――?フジテレビが開局50周年記念作品として、プロダクション I.Gとのタッグで贈るフルCGアニメーション・ムービー『ホッタラケの島〜遥と魔法の鏡〜』がこの夏、公開される。忘れ去られた宝物――すなわち“ホッタラケ”にされた数々の宝物で出来た不思議な島に迷い込んでしまった女子高生・遥の冒険を描いた本作。6月11日(木)に製作発表記者会見が行われ、声優を務める綾瀬はるか、戸田菜穂、谷村美月、監督の佐藤信介、製作の亀山千広(フジテレビ)が出席した。この日は、製作途中の本編の一部が初めて披露された。キャスト陣にとっても今回初めて見る映像だったが、綾瀬さんは「初めて見るタイプの映像です。すごくきれいですね。早く続きが見たいです」と笑顔で感想を述べた。自身が演じる遥を「明るく元気な高校生」と説明する綾瀬さん。「活発で天真爛漫な感じが出るように意識して演じました」と語った。本作では、声優のセリフにアニメーションの動きを合わせる“プレスコ”という手法で収録が行われたが、綾瀬さんは「初めての経験でした。アフレコのように、(声優が)映像に合わせなくてもいいので楽なんですが、絵コンテしかない状態で(動きを)想像しながらセリフを言わなくてはいけないので『これでいいのか?』と思いながらやっていました(笑)」とふり返った。曰く「“下に落ちる”と脚本に書いてあっても、どれくらいの長さを落ちるのか?どれくらい急なのか?といったことを自分のイメージだけでやるのは難しかったです。叫び声を長く出し過ぎて、のどが痛くなることもありました(苦笑)」とのこと。劇中の遥は、母からもらった大切な手鏡をホッタラケの島で探すが、綾瀬さん自身、かつて大切にしていたが、いまはどこにあるか分からない宝物はあるかと尋ねると「100冊くらいの小さな童話のセットがお気に入りでしたが、どこかに行ってしまいました…」と答えてくれた。遥の母親の声を演じた戸田さんは、今回が声優初挑戦となったが「以前からやってみたかったので嬉しい」と明かし、「監督からは『優しいお母さんで』と言われまして、そのようにやってみましたが…」とふり返った。戸田さんにも、忘れてしまった宝物について尋ねてみると「実家の物置にたまに入ると、いまでも昔の服やテストの答案が残ってるんです(笑)。母が、大切にとっておいてくれてありがたいんですが…」と語り、ふと思い出したように「アコーディオンを昔、大切にしていたんですが、いまどこにあるのか分からないですね」と明かした。同じ質問に対して、「“もの”ではないんですが、中学の頃、仕事が忙しくて、数学の一部を勉強してないままほったらかしになっています。数学は苦手でして…」と苦笑交じりに語ったのは、遥の友人・美穂の声を担当した谷村さん。「アニメはお芝居の勉強にもなるし、何よりすごく好きなので嬉しいです。自然体でのびのびとやらせていただいています」と笑顔を見せた。自身の役柄については「しっかりしたタイプの女の子」と語り、「真面目さ、優等生っぽさが声に出るようにしました。声だけで遥との友人関係を作っていかなくてはいけないところが難しかったです」とも。4年前から本作に取り組んできた佐藤監督は「観終わった後に『終わっちゃったんだ…』と寂しい気持ちになるような世界、キャラクターを作り上げていきたい」と完成に向けて意気込みを語った。製作の亀山氏からは「遥が日本人のかわいい女の子に見えるようにという点に気を遣いました。後は、スカートの長さ――ギリギリ見えそうで見えない感じのかわいらしいエロティシズムにこだわりました。(実写の)綾瀬さんでは絶対出来ないので(笑)」と見どころが明かされた。綾瀬さんは、役名が自身と同じ“はるか”であることに「愛着を感じます!」とも。完成が楽しみな『ホッタラケの島〜遥と魔法の鏡〜』は、8月22日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ホッタラケの島〜遥と魔法の鏡〜 2009年8月22日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョン/Production I.G/電通
2009年06月12日今年は、エンタメ界に素敵なシンクロニシティが起こりました。ファッションデザイナー、ガブリエル・シャネルの生涯を描いた作品が、2009年だけで3本も誕生。大地真央主演に舞台も上演されるなど、今年はまさにシャネル・イヤーなのです。シネマカフェ読者にも、シャネルのファンは多いはず。女性なら一度はシャネル・スーツに身を包んでみたいという想いがあるのではないでしょうか。数々の功績と伝説に彩られた、ココ(シャネルの愛称)の人生については、ある程度は知られています。でも、まだまだ知らないことはいっぱい。そんなココの生涯を、違った視点で辿ることができるのですから、ファッションに関心のある人にとってはこの上ない喜び。もちろん、ファッションにはそれほど興味がないという人にも、時代を築いた女性の一代記として十分に見応えを感じられるはずです。そんな作品たちの中で、成功するまでのガブリエル・シャネルの軌跡を辿っているのが、『ココ・アヴァン・シャネル』。直訳すると、シャネル以前のココ。つまり、“シャネル”としての名声を得る前の無名時代を中心に描いています。シャネル初心者にとっては、最も親しみやすい作品かもしれませんね。シャネルという魅力的な人物が形成されていった時代性、彼女の成功を後押しした数々の出来事、成功の影で犠牲になった平凡な幸せなど、背景もきちんと描かれているので、シャネルというブランドの精神や、その魅力の必然性などを感じられると思います。もちろん、「シャネルについてはいろいろ知っている」という大ファンが痺れるような仕掛けもいっぱい。ココが実際に所有していたアクセサリーが登場したり、コンセルヴァトワール・シャネルの協力により貸し出されたドレスとジュエリーが登場したり。特にファッションショーのシーンは注目。モデルたちが着用しているのは、衣裳ではなく全てが本物のシャネル。大変な眩さでした。ところで、オドレイがシャネルを演じるのでは「キュート過ぎるのでは?」と思うかもしれませんが、なかなかどうして。ボーイッシュ=中性的な魅力で、女性の社会進出の基礎を築いた芯の強さや、“デコラティブ”の対極にある“シンプル”を体現。意志の強そうな大きな瞳が、ココが秘めていたであろう情熱を、エレガントに魅せてくれました。しかも、彼女はシャネルNo.5の現役ミューズ。広告用フィルムの監督は『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ。以前、ニコール・キッドマンと『ムーラン・ルージュ』のバス・ラーマン監督が組んだ映像も話題となりましたが、今回も映画界のゴールデンコンビならではの、ドラマティックな映像が楽しめます。「CHANEL No.5 THE FILM」はシャネルの公式サイトで鑑賞可能。9月の『ココ・アヴァン・シャネル』公開までちょっと時間がありますから、それまではNo.5の映像を味わってみてください。次回は、シャネルを描いたほか2作をご紹介します!(text:June Makiguchi)『ココ・アヴァン・シャネル』公式サイトシャネル公式サイト■関連作品:ココ・アヴァン・シャネル 2009年9月、全国にて公開© Haut et Court - Cine@ - Warnerbros. Ent. France et France 2 Cinema■関連記事:世紀のデザイナーを熱演オドレイ「知られざるシャネルの喜びや悲しみを伝えたい」オドレイ・トトゥ&シャーリー・マクレーンそれぞれのシャネルが映す女の生きざま
2009年06月12日日本でもミリオンセラーを記録した小説「朗読者」を『めぐりあう時間たち』の監督&脚本家コンビで映画化し、ヒロインを演じたケイト・ウィンスレットがアカデミー賞主演女優賞を受賞。ケイトの役は当初ニコール・キッドマンが演じる予定だったが、妊娠によって降板したニコールに代わり、ケイトが役を得た。ニコール降板を憂う声はあったものの、この降板劇が上手く作用したのは出来上がった作品を観れば明らか。戦後10年以上が経ったドイツを皮切りに、ひとりの少年の運命を揺るがし、ある決意のドラマへと導くことになる女性を、ケイトはパワフルな存在感の中に謎めいた哀しみを湛えながら演じ上げている。ネタばれを指摘する声が挙がるかもしれないが、主人公の少年・マイケルはケイト扮する大人の女性・ハンナと出会い、関係を持ち、やがて彼女の過去と彼女にとっては過去以上に重大な意味を持つ秘密を知る。この過去と秘密に関わってくるのが、マイケルのように戦争の記憶を持たない世代の心情と、愛とは何かを問う究極の問答。未熟だが一途な恋心を捧げた相手の秘密を知り、怒りや嫌悪を感じながらも、抗えない愛の本能に駆られて彼女を受け止めようとするどころか、彼女を無条件に受け入れることのできない自分に苦悩さえするマイケルの心の変遷が観る者の心に棘のように突き刺さってくる。その痛みの全てを抱え、大人になったマイケルをレイフ・ファインズが熱演。原題にもある“朗読者”として、この物語の語り手として、愛の深さに比例した深い苦悩を見せつけてくれる。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:愛を読むひと 2009年6月19日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© 2008 TWCGF Film Services II, LLC. All rights reserved.■関連記事:『愛を読むひと』スティーヴン・ダルドリー監督次作はブラピと組んでオスカー?ケイト・ウィンスレットのオスカー受賞作『愛を読むひと』試写会に10組20名様ご招待平井堅のカバーアルバムに収録の名曲が『愛を読むひと』イメージソングに決定【第81回アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜個性派編〜主演女優賞はケイト・ウィンスレット!6度目のノミネートで栄冠
2009年06月12日遂に、2人が結婚した!?どうやらブランジェリーナが遂に、法律上の夫と妻になるみたいですよ。最近のうわさでは、2人の間には緊張したムードが流れているそうで、その大きな理由の一つは、ブラッド・ピットがアンジェリーナ・ジョリーに結婚を強く迫っているからみたいです。そしてここに来て、アンジーが彼の希望に応え、2人は結婚の話を始めたそうですよ。突然のことのようですが、発端はブラピがアンジーに、結婚しない限りこれ以上子供は増やさないと話したことのようです。とにかく、2人にとって唯一の障害となるのは、お互いがハリウッドで最も忙しいセレブであること。そのため、なかなか2人の予定が合う式の日取りを決めるのが難しそうですが、夏には結婚式が挙げられそうですよ!どうやら2人は、数年前に家を買ったニュー・オーリンズで結婚式を挙げることを予定しているそう。ここはまた、ブラピが『ベンジャミン・バトン数奇な人生』を撮影中に家族がたっぷりと一緒の時間を過ごした場所でもあります。また新しい情報が入ったらお伝えしますね!さて、『ゴーストバスターズ』の続編製作について新たなニュースも。みなさんは『ゴーストバスターズ3』が楽しみですか?私はもちろんですよ!まず、最近のインタビューでダン・エイクロイドは、自身とビル・マーレイ、シガニー・ウィーバー、ハロルド・ライミス、アーニー・ハドソンは全員、この続編に出演すると話していました。つまりオリジナル・キャストが完全に復活するということ!撮影は今年の初冬には始まります。さらに、コロンビア・ピクチャーズは先日、全米で大人気のTVドラマ「The Office」(元はイギリスの番組)のエクスキュティブ・プロデューサー陣が脚本を手がけることを発表しました。果たしてどんな物語になると思いますか?少しだけ明かすと、今回は、元祖ゴーストバスターズがN.Y.の街を守る任務を、若いゴーストバスターズに託すみたいですよ。最後に、キャメロン・ディアスがいまプロモーションを行っている最新主演作『マイ・シスターズ・キーパー』(原題)から。インタビューで、彼女は映画の撮影中に父親の突然の不幸が起きたことをふり返り、それをどう乗り越えたかを語りました。当時、キャメロンは2週間撮影から離れ、その間スタッフは彼女以外のシーンを撮影していたそうです。彼女曰く、このスタッフとキャストのサポートがあってこの辛い時期を乗り越え、映画を撮り続けることができたとのこと。さらに、父親とはとても仲が良くて、彼女の人生に多大な影響を与えてきたことを明かしました。その父エミリオ・ディアスは肺炎により急逝したそうです。そんな悲しみを乗り越え、キャメロンが復帰したことは何より嬉しいですね。(text:Lisle Wilkerson)5月31日(現地時間)に行われた「MTV ムービー・アワード 2009」にて。『マイ・シスターズ・キーパー』で共演したソフィア・ヴァジリーヴァ(左)とアビゲイル・ブレスリン(右)と笑顔で撮影に応じるキャメロン。© Rex Features/AFLO■関連作品:マイ・シスターズ・キーパー (原題) 2010年、全国にて公開ベンジャミン・バトン数奇な人生 2009年2月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 Paramount Pictures Corporation and Warner Bros.■関連記事:思わぬ機会に同席が実現、ブランジェリーナと元妻ジェニファー・アニストン【第81回アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜ブラック編〜アカデミー賞有力『ベンジャミン・バトン』脚本家の動画コメントが到着!英国アカデミー賞発表。受賞結果は順当だが、授賞式は放送事故スレスレ?『ベンジャミン・バトン』D・フィンチャー監督「僕はブラッドの一ファンなのさ」
2009年06月12日1984年以来、世紀の変わり目を挟んで3作が製作され、多くのファンを熱狂させてきた『ターミネーター』シリーズ。アーノルド・シュワルツェネッガーの印象が強いせいか、一見、男性中心の物語と思われがちだが、リンダ・ハミルトン扮するサラ・コナーに代表されるように、強く、美しい女性像が描かれてきたのも特徴のひとつと言える。まもなく公開を迎える最新作『ターミネーター4』でも、旧来のシリーズ同様に女性の活躍を見ることができる。ブライス・ダラス・ハワードが演じるのは医師、そして妻としてクリスチャン・ベイル扮する主人公のジョンを支えるケイト。そして、ジョンと物語の鍵を握る謎の男・マーカス(サム・ワーシントン)を結びつける、女性パイロットのブレアを好演しているのはムーン・ブラッドグッド。公開を前に、2人に話を聞いた。仲良さそうに、おしゃべりに花を咲かせながらインタビュー・ルームに入ってきた2人。まずは、女性の視点で見た本作の魅力を尋ねると、ブライスが口を開いた。「これまでは、リンダが演じたサラが物語の軸として存在していたけど、今回からは中心となる女性キャラクターがケイトとブレアの2人になって、見どころが増えたんじゃないかしら?アクションとSFの要素がこの映画の中心だと思われがちだけど、ジョンとケイト、それからマーカスとブレアという2組の男女のロマンスがあることで、物語の味付けが変わって、より女性にも親しみやすくなったと思うわ」。劇中でケイトは、お腹の中に新たな生命を宿すが、ブライス自身、本作の撮影に入る前に子供を授かっている。「自分の役柄だけでなく(実生活における)夫の存在、そしてお腹の子供を含めた人類の未来を強く意識した」と語るように、自らの人生経験が役柄に強く反映されたようだ。ケイトの感情が最もよく表れているのが、戦いへと赴くジョンとの別れのシーン。この場面を演じる上で、クリスチャンと話し合う時間を設けたという。「妊娠という事実が2人の関係にどこまで影響するのか、というところまで想像を膨らませて話し合ったの。この場面は、決して映画の中で主流のエピソードとは言えないかもしれないけど、ここを疎かにすれば、物語が浅くなってしまう。親としての感情、“犠牲”ということについても深く考えさせられたわ。自分の実生活に置き換えて、ジョンのように我が身を人類のために捧げられるか?と考えたとき、理性ではそうすべき、と思っても自分の中で消化しきれないところもありました」と屈指の名シーンの誕生の裏にあった、彼女自身の揺れる思いを明かしてくれた。ムーンが演じたブレアは、激しいアクションシーンに加えて、複雑な感情表現が求められる役柄である。子供の頃から本シリーズのファンだったというムーンは、「出演が決まったときは嬉しくて跳び上がったわ!」とその喜びを語るが、そこからブレアの人物像を作り上げていく作業は、決して楽ではなかった。「出演が決まってからしばらくは、手許に決まった台本がない状態だったんです。だから、どこから役作りを始めたらいいのか?という感じで…。戸惑いつつも、過去のシリーズを観たりしながら、自分なりに彼女のバックボーンについて考えを巡らせました。父親はパイロットで、母親を早くに亡くしてしまい、愛情を知らずに大きくなった。他人を信じたいんだけど、信じることが出来ない…といった具合にね」。ブレアの人生、そして人類の未来にとって重要な意味をもたらすことになるのが、脳と心臓以外は全て機械で出来たマーカスという謎の男の出現。人間と機械の間で苦悩するマーカスは、ブレアの輪郭をくっきりと浮かび上がらせる強烈な“光”のような存在と言える。「そう、ブレアはマーカスが人間だと信じることで、これまでの自分を乗り越えようとするの。そのことが原因で、ジョンと衝突することになっても、彼女は信念を曲げようとしない。ブレアを演じる上で、彼女の持つ“強さ”を何よりも意識しました」。タイプは全く違えど、それぞれに“美しさ”と“強さ”を持った2人の女性の生きるさまは、同性の共感、憧れを呼ぶこと間違いなし!脈々と受け継がれてきた、女たちの熱き戦いにも、ぜひ注目してほしい。■関連作品:ターミネーター4 2009年6月6日、7日先行公開、6月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 SONY PICTURES DIGITAL INC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:「ドラえもん」にターミネーター乱入猫型ロボットvs不死身のアンドロイドが実現!帰ってきたぜ!『ターミネーター4』シュワちゃん出演シーン含むTVスポットが到着“人類を救う男”クリスチャン・ベイルと“球界のターミネーター”清原が対面!『ターミネーター4』始動!クリスチャン・ベイルが妻と娘とプロモ・ツアーに出発クリスチャン・ベイルら登場!『ターミネーター4』ジャパン・プレミアに50組100名様をご招待
2009年06月12日今年のアカデミー賞主要5部門にノミネートされ、ケイト・ウィンスレットに悲願のオスカー像(主演女優賞)をもたらした『愛を読むひと』。戦争による負の遺産を背景に描きつつ、20年におよぶ愛の物語を綴った本作がまもなく公開を迎える。これに先立って、メガホンを取ったスティーヴン・ダルドリー監督が来日。6月10日(水)、記者会見が行われた。本作を含め、これまで手がけた3本の作品全てで、アカデミー賞監督賞にノミネートされた実績を持つダルドリー監督。そのうちの1つ、『リトル・ダンサー』は日本でもファンの多い作品だが、こちらは監督自身の手で「Billy Elliot The Musical」として舞台化されており、つい先日発表されたトニー賞で主要10部門での受賞を成し遂げたばかり。この日の会見ではまず、この快挙に対し、集まった報道陣から大きな拍手が贈られ、監督は「この物語とは10年にもおよぶ歳月を共にしており、若い俳優と一緒に作品を作ることができるということも含め、本当に嬉しいです」と笑顔を見せた。続いて、『愛を読むひと』に関する質疑応答が交わされた。ケイト扮するハンナと、デヴィッド・クロス演じる若き法学生・マイケルが互いを強く求め、愛し合うシーンについて、監督は「あのシーンは、終盤の撮影でまとめて撮りました。というのは2人が互いについてよく知り、安心感を持って演じてほしかったからです。まず、ケイトと私でリハーサルを行い、最後にデヴィッドが加わる形で進めていきました。求めるものをしっかりと決めてから、スピーディーに撮影を行うようにしました」と説明した。また、マイケルがハンナに様々な本を読み聞かせるシーンについても、監督なりのいろんな工夫がなされているという。「ケイトには、デヴィッドが事前に何を読むかは伝えずに撮影に臨んでもらったんです。その方がフレッシュなリアクションをしてもらえるだろうと思いました。読む本の選択については、ケイトにとって面白そうなもの、デヴィッドが読んで楽しそうなものを選びました。実際、原作には出てこない『タンタン』を読んでもらったりしましたが、これはデヴィッドに(人気キャラクターの)ハドック船長のセリフを読んでもらいたかったからです(笑)」と明かしてくれた。冒頭にも示したように、演劇界、そして映画界において数々の受賞歴を誇るダルドリー監督。監督にとって賞とは?と聞いてみると「何ともおかしなものですよね」と微笑を浮かべつつ答えたが、一方で「自分の作品に出演した俳優が賞に輝くのは、この上ない喜びです」とも。さらに今後、一緒に仕事をしてみたい俳優を尋ねると「イザベル・ユペールにマリオン・コティヤール。ブラッド・ピットとも一緒に何かしようと話しているところですよ。来年、新しい作品を撮るとき、誰がキャスティングされるか楽しみにしていてください」との答えが返ってきた。最後に監督は日本の観客に向けて「初めてこの映画の原作小説を読んだとき、心が揺り動かされました。愛すべきなのか?許すべきなのか?感情のジェットコースターに乗ったようでした。この映画を観て、そのときの私と同じような感覚を味わっていただければ幸いです」と呼びかけ、会見は幕を閉じた。『愛を読むひと』は6月19日(金)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。■関連作品:愛を読むひと 2009年6月19日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© 2008 TWCGF Film Services II, LLC. All rights reserved.第81回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:愛とは…?オスカー女優ケイト・ウィンスレットの力強い演技に納得『愛を読むひと』『スラムドッグ$ミリオネア』の子役たち、チャリティ活動で香港訪問苦境から子供たちを救えるか?ダニー・ボイル監督がムンバイの子役たちを訪問家の強制撤去に人身売買疑惑。オスカー受賞作の子役たちが直面する過酷な現実ケイト・ウィンスレットのオスカー受賞作『愛を読むひと』試写会に10組20名様ご招待
2009年06月12日先日行われたばかりの『トランスフォーマー/リベンジ』の来日記者会見に出席し、もし何かにトランスフォーム出来たら?という質問に「ジョニー・デップの奥さん」と屈託なく答えていたミーガン・フォックス。迫力あるセクシーさで、男性誌での人気を独り占め状態の彼女だが、どうも竹を割ったような性格で、思ったことをはっきり言い過ぎるのかも。先日、インタビューでスカーレット・ヨハンソンが話題になったときには「彼女みたいになりたくないわ。自分が知ってる難しい単語を全部会話に詰め込んで、『私は知的なのよ』みたいな顔はしたくないわ」と語って、ちょっとした物議を呼んだが、今度はTV番組「Entertainment Tonight」に出演し、「私はジェニファー・アニストンとかブリトニー・スピアーズ、ましてやリンジー・ローハンとは違うの」と発言。「私の写真をパパラッチが撮ったからって、そんなに高く売れやしないわ」と自分の人気は彼女たちに遠く及ばないと、謙虚に発言している。もっとも、彼女はさらに続けて「でも、私だって少しは追いかけられることもある。だから、みんなが私と一緒に外出するのを嫌がったこともあったわ。インターネットに写真を載せられちゃうかもしれないから」と付け加える。『トランスフォーマー』シリーズで一躍スターの座に昇りつめ、激変した環境にまだ戸惑いも残っている様子だ。この気持ち良いくらいの正直さをいつまでも保ち続けていてほしい。(text:Yuki Tominaga)先日、日本で開催された『トランスフォーマー/リベンジ』ワールド・プレミアに出席したミーガン。客席に向けて投げキッス!■関連作品:トランスフォーマー 2007年8月4日より全国にて公開©2006 PARAMOUNT PICTURES AND DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTSトランスフォーマー/リベンジ 2009年6月20日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:『トランスフォーマー/リベンジ』特製USBハブを1名様にプレゼントミーガン・フォックスの美脚に釘付け!巨大ロボ出現にシャイア・ラブーフも大興奮時代の空気が呼んだ?『ウォール街』続編にM・ダグラスをはじめ豪華キャストが揃うシャイア・ラブーフらも来場『トランスフォーマー』続編プレミア試写会に10組20名様ご招待【ハリウッドより愛をこめて】ハリウッドでは続編製作が流行?M・ダグラス主演作も
2009年06月12日「プリズン・ブレイク」現場取材レポ最終回は、もちろんマイケル・スコフィールドことウェントワース・ミラーに接近!昨年12月には日本を訪れているウェントワースですから、空港に駆けつけたみなさんをはじめ、すでに彼の人柄に触れている方々も多いと思います。…しかし!撮影真っ只中のウェントワースは主役だけあって現場を離れることができず、なかなかインタビューに応じられない状態。そして、ついに夜もどっぷり更け、撮影終了の時間を迎えてしまいました。となると、1日の撮影も終わったことだし、一刻も早く帰宅したいのでは?という私たちの心配をよそに、いつもの優しげな笑顔を浮かべながらウェントワースが颯爽と登場。「お待たせして、本当に申し訳ないね」と温かい謝罪の言葉を口にしながら、たっぷりインタビューに答えてくれました。シーズン1で一気にブレイクし、いまや国民的スターとなったウェントワース。そんな彼だからこそ、ファイナル・シーズンに寄せる思いもひとしおのようです。「マイケルは自分たち兄弟を陥れた組織との対決を迎えるのだけれど、その一方で過去の行いに責任を感じ始めるんだ。彼らに関わった人々が、たくさん命を落としてきたからね。マイケルのしたことは正当化されるのか?彼自身にハッピーエンドは許されるのか?彼はサラの愛にふさわしい男なのか?そんな苦しみを抱えるマイケルの心の旅に注目してほしいな」。苦悩のヒーロー、マイケルと長く向き合うことで、ウェントワース自身も心の旅を繰り広げてきた様子。現在の自分の立場については、こう語ってくれました。「マイケル・スコフィールドを演じてきたことで、人間として、俳優として、僕自身にも大きな期待を寄せられているのは理解しているつもり。それをプレッシャーに感じることもあるけれど、プレッシャーを感じる状況にいられること自体がラッキーだと考えているんだ。僕は4年の間、来る日も来る日も撮影に取り組み、俳優として多くを学び、以前よりも豊かな生活を送れるようになった。それに、子供たちは僕をヒーローだと思ってくれている。幼い子が『プリズン・ブレイク』を観ることに問題がある気もするけれど(笑)、とにかく彼らに尊敬される存在でありたい。たとえ辛いことがあったとしても、文句や愚痴なんて言ってられないよ」。最後に、日本のファンに向けてのメッセージをお願いすると、「みなさんの応援は、僕はもちろん、『プリズン・ブレイク』の関係者にとって本当にかけがえのないもの。ファイナル・シーズンはきっと最高のシーズンのひとつになると思います。謎だらけの展開に辛抱強くついてきてくれた方、ついに報われるときが来ましたよ!」と穏やかな口調の中にユーモアを滲ませたウェントワース。泣いても笑っても、これが本当のファイナル・シーズン!マイケルの、そしてウェントワースの“旅”を最後まで楽しみましょう。(text:Hikaru Watanabe)「プリズン・ブレイクファイナル・シーズン」<レンタル>・Vol.1〜6絶賛レンタル中※Vol.7、89月2日(水)レンタル開始予定「プリズン・ブレイクファイナル・シーズンDVDコレクターズBOX1」(6枚組・全11話)絶賛発売中価格:10,290円(税込)発売元・販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン© 2009 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.■関連作品:プリズン・ブレイク [海外TVドラマ]■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.106「プリズン・ブレイク」兄リンカーンが登場!シネマカフェ的海外ドラマvol.105「プリズン・ブレイク」重要シーンを直撃!シネマカフェ的海外ドラマvol.103「プリズン・ブレイク」の美女復活のウラ話シネマカフェ的海外ドラマvol.102「プリズン・ブレイク」の“問題児”登場!シネマカフェ的海外ドラマvol.101「プリズン・ブレイク」最後の現場潜入!
2009年06月11日シンプルで力強く、思わずクスリと微笑んでしまうような画風と、強烈な笑いと優しさ、そして人生の哀しさを織り交ぜた叙情的な物語で唯一無二の世界を構築する漫画家・西原理恵子。彼女が初めて手がけた絵本「いけちゃんとぼく」がこのたび実写映画化された。これを記念し、原作絵本の大ファンである小説家の方々にその魅力を語ってもらう特別インタビュー企画を3回にわたりお届け!第1回目に登場するのは「博士の愛した数式」、「ミーナの行進」など、その美しく繊細に紡がれる物語が多くの読者を魅了する小川洋子さん。海辺の街に暮らす少年・ヨシオと、いつも彼に優しく寄り添う不思議ないきもの“いけちゃん”の交流を通して、少年が少しずつ大人へと成長していく姿が綴られる本作。小川さんにまず、映画を観ての感想を尋ねると「原作に忠実で、絵本と映画、その境界線を感じることなくすんなりと物語に入っていくことが出来ました」という答えが返ってきた。「実際に動いているいけちゃんにも、全く違和感を感じなかったです。映画ならではの魅力として感じたのは、原作では描かれていない親子の関係、特に父親が戦艦・長戸が大好きで、その魅力を息子に語って聞かせる姿は父と息子の繋がりが描かれていていいな、と思いました」。子供たちが生きる世界も決して楽しいことばかりではない。時に過酷すぎる運命が少年を襲うが、ヨシオはたくましく成長を遂げていく。子供時代の記憶、家族の絆、愛する人を思う気持ち――映画を観ると、心の奥の様々な感情を刺激されずにはいられない。小川さんの心にあふれたのは“母”としての感情だった。「私も一人息子がいまして。もしかしたらうちの息子もいけちゃんのような存在を持っていたのかもしれないな、と思いましたね。映画の中でヨシオが成長して、大学に進学するシーンがありますが、ちょうどうちの息子と同じ年の頃なんです。あの子もこうやって子供時代を終えて、大人になっていくのかな…と」。夫亡き後、女手一つでヨシオを育てる母親(ともさかりえ)は、ヨシオの成長に励まされつつも、どこか寂しさをも感じさせる。見えないはずのいけちゃんの存在を感じ、語りかけるシーンは母の内なる感情を優しく浮かび上がらせる。そんな母の心情を小川さんはこう代弁する。「案外、母親のできる役割なんて少ないんですよね。子供は、母親が見てやれない部分をいけちゃんのような存在に救われてるのかもしれない。本当は、母親にもいけちゃんが必要なんです(苦笑)。でも、大人になってしまった母親にはもういけちゃんは見えない。そんな母親の寂しさや、ある種の無力感を感じさせられました」。力強さにあふれた西原ワールドと、小川さんの作品群の中で展開される静謐な世界観。一見、対照的に見えるが、日常のある瞬間にスッと差し込まれる残酷さや生と死、喪失といった描写にはどこか共通する部分も感じられるが…。「私には、“いけちゃん”は見えなかったんですよ。やはり、どこかで女の子の方が男の子よりも現実的な世界を見て生きているのかもしれませんね。だからこそ、私は“物語”を描くときに少年を選んでしまうんですね(笑)。生きている者と死んでいる者、目に見えるものと見えないものを隔てる、ぼんやりとした境界線の上を歩いている――危うさと、どこか愛おしさを感じさせる1〜2年が少年にはあるんです。西原さんはそういう世界を描くのが、本当にうまいですよね」。そう語る小川さんの声もまた、映画の中でいけちゃんや母が感じさせるのと同じ、力強い愛にあふれていた。小川洋子1962年、岡山県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業。88年、「揚羽蝶が壊れる時」で第7回海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞。2004年、「博士の愛した数式」が第55回読売文学賞、第1回本屋大賞を受賞。ほかの著書に「ミーナの行進」、「猫を抱いて象と泳ぐ」などがある。特別連載「いけちゃんと恋愛小説家」・vol.2 梅田みか coming 6/18・vol.3 角田光代 coming 6/22『いけちゃんとぼく』蒼井優インタビュー 西原理恵子、角川書店、 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会■関連作品:いけちゃんとぼく 2009年6月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会■関連記事:「胸が苦しくなった」 蒼井優が明かす“いけちゃん”と“ぼく”をつなぐ心の会話
2009年06月11日みなさん、こんにちは。どうやらハリウッドではまだリメイク・ブームが続いているようです。と言うのも、あのアーノルド・シュワルツェネッガーとシャロン・ストーン共演の大ヒットSF映画『トータル・リコール』(’90)がリメイクされるみたいなんです!まだ出演者の詳細はコロンビア・ピクチャーズから発表されてませんが、プロデューサーのニール・モーリッツは既に脚本家にカート・ウィマーを抜擢したそうです。ニールは『トーマス・クラウン・アフェアー』(’99)、そして最近ではアンジェリーナ・ジョリーの最新作『Salt』(原題)の脚本を手がけています。ほかのニュースでは、スマッシュ・ヒットを遂げた『トワイライト』の続編『New Moon』(原題)が来る11月に公開されます。先週末、L.A.で行われたMTVムービー・アワードの場で主演のロバート・パティソンとクリステン・スチュワートが予告編を披露しました。サミット・エンターテイメント社によれば、既にマイ・スペース上で公開された新作の予告編を420万人以上の人が視聴、さらにmtv.comでは160万人が視聴しているとか。まだまだ秋まで公開は先なのにこんなにたくさんの人が見ているんですね!『トワイライト』ファンのみなさんは忠誠心が高いんですね。そんなファンのみなさまにはとっても残念なお知らせですが、次世代スターのロバートとクリステンがプライベートでも交際しているといううわさはどうやら本当のようです…。先週、2人はロマンティックなディナーをした後、一緒にホテルに戻る姿が見かけれたそうですよ。さて、話題を変えてディズニー・ファンのみなさんに嬉しいニュースです。今年9月、ディズニーは史上初のファン博覧会をカリフォルニアのアナハイム市で4日間にわたり開催しますよ。このイベント「D23 Expo」ではファンはディズニーの今後の新作3本、『トロン2』、『トイ・ストーリー3』、そしてティム・バートンによる不朽の児童文学を再映画化した『アリス・イン・ワンダーランド』(原題)の限定フッテージを観ることができるんです。当日は、数多くのセレブが登場し、過去のディズニーのヒット作で使われた小道具や“Disney Dream Home”というとある8つの部屋が披露されます。最後に、ケイト・ハドソンがやっとオーウェン・ウィルソンと別れたことが公式に明らかとなりました。そして最近では、メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースの中心選手、A-Rod(アレックス・ロドリゲス)とのディナーが目撃されてます。A-Rodと言えば、一時期マドンナとの交際も報道されましたが、マドンナがブラジル出身のモデルで23歳のカレ、ジーザス・ルスとの出会いをきっかけにあっさりと別れました。さてケイトですが、先日ヤンキース・スタジアムにて行われたミネソタ・ツインズ戦でA-Rodを応援する姿が見られました。関係者によれば、彼はケイトを友人たちに紹介したそうで、ケイトは遠征試合にも同行しているそうですよ!ひょっとして、2人は真剣な交際をしているということ?次から次へと交際相手が変わるケイトのことを考えると、これは、しばらく様子を見たほうがいいですね…、いや、たぶん違うでしょう!(text:Lisle Wilkerson)© 2009 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連作品:NEW MOON (原題) 2009年11月、全国公開© 2009 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.トイ・ストーリー3 2010年7月、全国にて公開アリス・イン・ワンダーランド (原題) 2010年4月G.W.、全国にて公開
2009年06月11日スイスのバーゼルで10日から開催中の現代アートの見本市「アート・バーゼル」。9日に行われた内覧会にブラッド・ピットが現われた。居合わせたファンたちに求められるまま記念撮影に応じるなど、気さくな様子のブラピは展示された作品を入念に見て回り、旧東ドイツ出身のアーティスト、ネオ・ラウフの油彩画「Etappe」に目を留めた。ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版のブログによると、これは1998年の作品で、F1の赤いレースカーに乗ったドライバーの周囲で様々な色のホースを抱えたスタッフが働く姿を描いたもの。しばらくこの絵画を眺めた後、一度は立ち去ったブラピだが、数分後にロサンゼルスの有名なコレクターであるブロード夫妻を伴って戻ってくると、何事か話し合い、その場を離れた。ブロード氏は「私たちはラウフの作品をすでに4つ所有していると伝えた。もし、あなたが買わないなら、私たちが購入するつもりだ、ともね」と言う。このひと言が後押しになったようで、ブラピは「Etappe」を95万6,000ドルで購入したという。ちなみにアンジーは4日に34回目の誕生日を迎えたばかり。もしかしたら、少し遅めの誕生日プレゼントかもしれない。(text:Yuki Tominaga)© Reuters/AFLO■関連作品:イングロリアス・バスターズ 2009年10月よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開■関連記事:【カンヌ現地レポ 13】52歳の新星!ブラピを喰った男演賞俳優クリストフ・ワルツ【カンヌ現地レポ 11】最高賞はミヒャエル・ハネケ作品に!シャルロットに女優賞【カンヌ現地レポ 07】危機説もなんの!カンヌの風物詩?ブランジェリーナ揃い踏み【カンヌ現地レポ 06】ブラピ×タランティーノ会見満席、気分はハイ!
2009年06月11日2007年に公開されロングランヒットを記録したアニメ『時をかける少女』の細田守がこの夏放つ最新作『サマーウォーズ』。8月1日(土)の公開に先立ち、本作の主題歌に、来年でデビュー35周年を迎える大御所、山下達郎の新曲『僕らの夏の夢』が決定した。山下さんといえば昨年3月、話題のドラマ主題歌としてリリースしたシングル「ずっと一緒さ」が大ヒット。さらに同12月より今年の5月まで27都市50公演という大規模で行われた全国コンサートツアー「Performance 2008-2009」は全てチケットが完売し、6年ぶりのツアーで人気の健在ぶりを見せた。そのツアー後半の時期に、細田監督から直々に山下さんへ主題歌の書き下ろしが依頼があったというが、タイトなスケジュールにもかかわらず、「大きくて普遍的な愛の歌が必要」という監督の熱い願いに応えるべく、楽曲の製作を開始したという。これまでも『東京タワー』(’04)や『ジュブナイル』(’00)などの映画主題歌を手がけたことはあるものの、長編アニメ映画の主題歌を書き下ろすのは、34年間の音楽キャリアの中で初となる。本作にすっかりハマってるという山下さんは、「古き良き日本の原風景と、めくるめくサイバー・バーチャル・ワールドの乱れ打ちに、思わず仕事モードを忘れて見入ってしまいます。こんな素敵な作品のテーマソングを担当させていただき、本当に幸せです。作品の素晴らしさをより一層引き立てることが出来ればと、がんばって作りました」と喜びのコメント。また、後日この曲を聴いた細田監督は「これは“素晴らしい”ではなく、“素敵”ですね」と感涙を浮かべたという。同主題歌を収録したシングルCDは8月中旬にリリース予定。映画『サマーウォーズ』は8月1日(土)より新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、梅田ブルク7ほか全国にて公開。■関連作品:サマーウォーズ 2009年8月1日より新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2009 SUMMER WARS FILM PARTNERS■関連記事:神木隆之介、谷村美月、桜庭ななみ、仲里依紗が東京アニメフェアに浴衣で揃い踏み15歳の神木隆之介、『時をかける少女』監督最新作で等身大の高校生役に抜擢
2009年06月10日人は多かれ少なかれ嘘をついて生きている──。数々の映画賞を総なめにした『ゆれる』(’06)に続いて西川美和監督が描くのは、そんな誰もが生きていく上でひとつは抱えている“嘘”をテーマにした人間ドラマ。ある小さな村で起きた医師の失踪事件から物語は始まり、彼の素性が徐々に浮かび上がっていく。真実と嘘、善と悪、生と死の間で揺れ動く人々の心情がリアルに映し出されるが、結末に用意されているのは否定でも肯定でもない何ともあやふやなものだ。しかしながら、何故かほっとさせられるのは私たち自身があやふやな存在だからゆえ。境界線がないからこそ、白黒はっきりしない余韻が心地よく感じられる。そして、原作・脚本・監督の全てを手がける西川美和が本作の主役に選んだのは、その名前と顔を知らない日本人はいない男・笑福亭鶴瓶。芸歴37年目にして主役を張り、致命的な秘密を抱えながらも僻村の唯一の医師として人々に慕われる伊野を演じている。さらに、彼のもとに転がり込む研修医の相馬役の瑛太をはじめ、八千草薫、余貴美子、香川照之といった日本映画界屈指の実力派たちが顔を揃えているのも見どころ。ハリウッド超大作のように派手な映像も仕掛けもないが、現代に生きる人々の心の処方箋になりうる作品であることは確か。主人公の心の揺れを感じることで、自分自身の中にある揺れを受け入れられる…小さな感動を与えてくれる本作のような映画こそが悩める現代人にとって必要な映画と言える。また、原作ありきの映画が当たり前の昨今、これだけ興味深いオリジナル・ストーリーを観ないなんて損!(text:Rie Shintani)■関連作品:Dear Doctorディア・ドクター 2009年6月27日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 2009『Dear Doctor』製作委員会■関連記事:初主演・笑福亭鶴瓶×瑛太!『ディア・ドクター』試写会に10組20名様ご招待西川美和監督最新作『ディア・ドクター』で鶴瓶が世界デビュー!いざモントリオールへ
2009年06月10日美しくも切ない恋愛模様を独特の表現で切り取り、圧倒的な人気を誇る江國香織。竹野内豊とケリー・チャン共演の『冷静と情熱の間』、岡田准一と黒木瞳による『東京タワー』を始め、これまで多くの作品が映画化されてきたが、このたび、江國作品の中からまたひとつ新たな恋愛映画が誕生!小さな優しい嘘を重ねながらも共に歩んでいく夫婦の姿を描いた「スイートリトルライズ」(幻冬舎)が中谷美紀と大森南朋主演で映画化されることが決まった。物語はテディベア作家の瑠璃子とIT会社に勤務する聡の夫婦を軸に展開。傍からは幸せそうに見える瑠璃子と聡だが、実は家の中でも携帯電話でやり取りし、3年間セックスレスで心のすれ違いが続いていた。そんな2人それぞれに、新たに心惹かれる相手が現れ…。中谷さん扮する瑠璃子が恋に落ちるのは、個展で出会い、瑠璃子の作ったテディベアを欲しがる青年・春夫。一方の大森さん演じる聡が心惹かれるのは、同窓会で久々に再会した大学時代の後輩のしほ、という具合に、共に年下の相手と恋に落ちるというところも物語のポイント。この年下の恋人たちを誰が演じることになるのかも気になるところ。池脇千鶴主演の『ストロベリーショートケイクス』などを手がけた矢崎仁司がメガホンを握る。「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」など女性読者の心に強く響く、江國ワールドの独特のセリフが、映画でどのように再現されるのかも楽しみだ。2人の心の距離を埋めるように積み重ねられていく優しい嘘がもたらすのは――?『スイートリトルライズ』は2010年公開予定。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会
2009年06月10日今年のアカデミー賞8冠、そして子役たちが住む家の強制撤去など、新たな話題や問題が次々登場する『スラムドッグ$ミリオネア』。今度は7日、スラム街で暮らす家の強制撤去問題の渦中の2人を含む、同作出演の子役3人が香港を訪問した。家の強制撤去が世界中に報じられたアザルディン・モハメド・イスマイル、家の強制撤去の前には実父による不正な養子縁組未遂の疑惑もあった紅一点のルビーナ・アリに、映画で主人公・ジャマールの少年時代を演じたアユシュ・マヘシュ・ケーデカールの3人は今回が初の香港訪問。香港国際空港に着いた途端に、大勢の取材陣に囲まれる大歓迎だった。3人の香港訪問は、8日にTVで生放送されたチャリティ番組に出演するため。香港でどんなことをしたいかと尋ねられ、「香港のディズニーランドに行ってみたい」と答えたアユシュは、将来の夢を聞かれて、「父と同じ俳優になりたい」と答えた。彼はほかの2人と違い、スラム暮らしではない。ちなみに好きな俳優は「ブラッド・ピット」。ルビーナは『トゥームレイダー』が好きなので、「アンジェリーナ・ジョリー」と、ブランジェリーナは彼らにも人気。ちなみにアザルディンのヒーローは、インド映画の大スター、サルマン・カーンだそうだ。3人は中国伝統の獅子舞に使うお面をプレゼントされ、獅子舞にも挑戦。また、今年のアカデミー賞最優秀主題歌賞に輝いた「Jai Ho!」を歌って踊った。(text:Yuki Tominaga)© Reuters/AFLO■関連作品:スラムドッグ$ミリオネア 2009年4月18日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2008 Celador Films and Channel 4 Television Corporation第81回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:未公開映像にライブ・パフォーマンスと今年も盛りだくさんのMTVムービー・アワード苦境から子供たちを救えるか?ダニー・ボイル監督がムンバイの子役たちを訪問家の強制撤去に人身売買疑惑。オスカー受賞作の子役たちが直面する過酷な現実【ハリウッドより愛をこめて】ハリウッドでは続編製作が流行?M・ダグラス主演作もショーン・ペンが妻との法的別居を申請
2009年06月10日多くの人々に愛され続け、今年で放映30周年を迎える「ドラえもん」の1時間スペシャル版に何と、あのターミネーターが“ゲスト出演”することが決定した。日本の国民的アニメとハリウッドの大人気シリーズ最新作『ターミネーター4』のコラボレーション。一瞬、耳を疑うかのようなこの夢の共演が実現するのは、6月26日(金)に放送される1時間スペシャル「ドラえもん1時間“お26(おふろ)スペシャル”」の中の「のび太を愛した美少女」という長編ストーリーにおいて。ある日、なぜか突然、のび太の元にかわいいお世話ロボット“ルリィ”がやって来るが、実は未来からルリィを送り込んだのは、のび太の抹殺を図る悪の組織のボス・ワルサーで…という物語でそのクライマックスに登場する最終兵器が、その名も“ターリネーター”。本家をもじってターリネーターなどと名付けられているが、その姿はまさに映画に登場する、あのアーノルド・シュワルツェネッガー扮するヒューマノイド型ターミネーター“T-800”そのもの!アニメのキャラとなって、金曜日のお茶の間で容赦なくのび太に襲いかかる。ドラえもんとターミネーター。未来の歴史のために過去へと送り込まれて、という部分で共通点を持つ2人…いや2体。ちなみに、ドラえもんは『ターミネーター4』の世界よりもさらに未来の22世紀からやって来ている。シュワちゃんの容貌のロボットから、さらに1世紀にもおよぶ発展を経て、進化(?)したロボットの姿がなぜあのような猫型になったのは謎だが…。「ドラえもん」とのコラボレーションという点では、こちらも人気ハリウッド大作『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで主役を張るジョニー・デップが、海賊姿で参戦したことはあるが、ハリウッドの人気キャラクターが登場するのは今回が初めて。ロボット界のアイドル、青き猫型ロボットと不死身の殺人アンドロイド、勝つのはどっちだ?この1時間スペシャル版の「ドラえもん」は6月26日(金)の19:00〜放送。『ターミネーター4』は6月13日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ターミネーター4 2009年6月6日、7日先行公開、6月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 SONY PICTURES DIGITAL INC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:帰ってきたぜ!『ターミネーター4』シュワちゃん出演シーン含むTVスポットが到着“人類を救う男”クリスチャン・ベイルと“球界のターミネーター”清原が対面!『ターミネーター4』始動!クリスチャン・ベイルが妻と娘とプロモ・ツアーに出発クリスチャン・ベイルら登場!『ターミネーター4』ジャパン・プレミアに50組100名様をご招待約束通り…シュワちゃん『ターミネーター4』出演!クリスチャン・ベイル来日も決定
2009年06月10日『トイストーリー』、『ファインディング・ニモ』など数多くの大ヒットアニメを輩出するディズニー/ピクサーを牽引してきたジョン・ラセターを製作総指揮に迎えて贈る、新生ディズニー・アニメーション第1弾『ボルト』。8月1日(土)の公開に先駆けて、ラセター氏と監督のクリス・ウィリアムズ、バイロン・ハワード、プロデューサーのクラーク・スペンサーら製作陣が来日!さらに日本語吹き替え版の声優を務めた佐々木蔵之介、江角マキコ、天野ひろゆきが加わり、日米スタッフ・声優キャストによる記者会見が行われた。ボルトのイラスト入りアロハシャツを着て登場したラセター氏は、「『ボルト』は若き才能あふれるフィルムメーカーと一緒に作り上げた誇り高い作品です。世界で一番好きな観客である日本のみなさんに早く観ていただきたいです」と挨拶。満を持して贈り出す本作では、TV番組の世界を現実と信じ込んでいるスター犬・ボルトの冒険を描くが、「ディズニーの『笑いのあるところには必ず涙がある』という鉄則からスタートしました。いままで見てきたもの全てが偽物だと分かったときにどう思うのか、また飼い主が自分を愛してくれているのかという、ボルトの感情の表現を大事にしました」とキャラクターに込めた想いを語った。また、「アニメーターは大人になりきれていない大きな子供。こういうアロハシャツをいつも着てるんだよ」と冗談めかして語ると、ウィリアムズ監督は「彼の家には秘密の通路がたくさんあるからね」とこっそり明かしてくれた。本作で長編映画監督デビューを飾った2人の監督は、終始息の合った様子をうかがわせた。今回の共同作業をふり返り、「お互いにいい友達だということがとても大きかったです。極力、共に時間を過ごし、450人のスタッフを率いるという大きな責任ある仕事を2人でやり遂げました」(ハワード監督)、「僕たちの友情に試練もありましたが、互いにいい友達のまま完成することができました。また、ラセター氏の情熱的な励ましのおかげで良い作品が出来ました」(ウィリアムズ監督)と互いを労った。そんな2人の仕事ぶりを、スペンサー氏は「ストーリーも映像も素晴らしい出来」と絶賛した。今回、犬のボルト役として声優に初挑戦した佐々木さんは、「こんなかわいい犬の役を自分がやっていいのかと思いましたが、ジョン・トラヴォルタさんがやっているのを聞いて、じゃあ僕もと思って。最初はなかなか声と映像が合わなかったが、気持ちだけでやっていったら気持ち良く出来ました。犬の役をやれて演技の幅が広がったし、(ソフトバンクCMに声優出演中の)北大路欣也さんと刀を合わせられると思います」と感想を語り、会場を沸かせた。ボルトの旅の仲間、黒猫のミトンズ役の江角さんは、4歳の娘の母親ならではのコメント。「子供に絵本を読んだ後に、これは大人の私たちが忘れかけていることではないかと思うことがよくあります。この作品でも信じる心、諦めない心を改めて胸に刻むことができて幸せでした」と感慨深げに本作のメッセージを伝えた。「なくてはならない役。なんて素敵なの」と自画自賛するのは、ハムスターのライノ役・天野さん。その一方で「ライノは『夢は信じれば叶う』とボルトたちに熱いメッセージを伝えてますが、僕も信じていれば素敵な嫁さんが出来ると思ってたら、気づいたら39でした…」と自虐コメントも。そして最後に、日米スタッフ・キャスト陣でのマスコミ向けのフォトセッションが行われようとした瞬間、袖から「ちょっと待った〜!」という声と共に純白のタキシード姿のウド鈴木が乱入!何のことだか分からない一同は呆然、相方の天野さんは「ゴー、ホーム!」と追い払うもウドさんはノンストップで「実は私は『ボルト』に声優として出てるんです!」と宣言する始末。笑いが沸き起こる中、天野さんは一同に申し訳なさそうに謝るばかりだった。果たしてその真偽は?「劇場で確かめて!」(ウドさん)とのこと。「愛する力や信じる強さが響いてくる、犬だけど人間以上に人間らしい愛情が感じられる映画なので、ぜひ大切な人と観て確かめてください」と佐々木さんがアピールする『ボルト』は8月1日(土)より全国にて公開。■関連作品:ボルト 2009年8月1日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.■関連記事:『ボルト』トラヴォルタに対抗する吹き替え版声優は佐々木蔵之介!江角マキコも参戦
2009年06月10日大不況の波が押し寄せる中、昨年多くの共感を集めたプロレタリア文学の真骨頂「蟹工船」。小説の発表から80年のときを経て、異才SABUによる同名映画化が7月4日(土)より公開される。これに先駆けて、6月8日(月)、全国キャンペーン中の本作の記者会見が大阪・中央電気倶楽部にて行われ、SABU監督と主演の松田龍平、そしてTKOの木下隆行と木本武宏が出席した。SABU監督は「現場はすごいきつかったですが、マスコミ試写が毎回満席になり、毎回20〜30人を帰さねばならないほど盛況。これはいけるぞ、という手応えを感じています」と自信たっぷりに挨拶。本作で、過酷な環境に置かれる労働者のリーダーを演じた松田さんも、「過酷な状況の中で、自分自身もすごく前向きになれました。 映画もパワーがあり、みなさんも楽しんでいただけるのではないでしょうか」と本作の魅力を語った。また、今回映画初出演を果たしたTKOは、SABU監督曰く、その苦労顔が出演の決め手となったというが、木下さんは「これはドッキリやな、どっかに穴があるんちゃうか、パイを投げられるんじゃないか?と思いました。(芸歴)18年、東京進出5年目、地道にがんばって良かったって思います。過去の苦労した感じがリアルな行動として出ていると思います」と、芸人としてのこれまでの長い道のりと自身の役どころを重ね合わせた。一方、相方の木本さんに今後の俳優活動の意思を尋ねると、「松田さんが映画のオファーを受けるときは、『TKOと一緒じゃなきゃヤダって』って言ってほしいです」と、俳優の先輩である松田さんに乗っかる形での俳優活動続行に前向きな姿勢を示し、会場を沸かせた。そして最後に、SABU監督は作品について「いい言葉をたくさん使ってます。子供たちにも困ったら『蟹工船』を 観ろ!と言える出来です。年齢に関係なく楽しめると思いますのでぜひ、みなさんの言葉で記事を書いてください」と報道陣に力強いコメントを残した。『蟹工船』は7月4日(土)よりシネマライズ、テアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:蟹工船 2009年7月4日よりシネマライズ、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2009「蟹工船」製作委員会■関連記事:いざ、反撃!男たちの熱き闘いを見よ『蟹工船』試写会に10組20名様をご招待高良健吾、実はカニが苦手!?SABU率いる若手実力派が総結集『蟹工船』遂に完成いまこそ若者が立ち上がるとき!『蟹工船』無名アーティストによるアルバムを発売映画版『蟹工船』これが出稼ぎ労働者・松田龍平と鬼監督・西島秀俊の姿だ!
2009年06月09日累計50万部突破の熱烈ファンを持つ人気コミックを、いま日本で最も活躍する若手女優・宮崎あおい主演で映画化。製作発表当初から注目を集めていた、青春恋愛映画『ソラニン』が去る5月31日(日)に約1か月の撮影を経て、ついにクランクアップを迎えた。撮影のクライマックスは、5月末の某日。宮崎あおい演じる芽衣子がバンド「ロッチ」のメンバーと共に最初で最後のステージに立つ、ストーリーの最重要シーンで、宮崎さんの撮影最終日だった。一部報道陣にも公開されたこの日の撮影が行われていたのは、都内の某ライブハウス。タイトルにもなっている歌、「ソラニン」を中心に演奏シーンのリハーサルが行われた。狭い空間にはキャストと大勢のスタッフの熱気が立ち込め、サウンドチェックから細かい演出まで、繰り返しリハーサル。クライマックスシーンだけあって、緊張感とエネルギーは見ている側も圧倒されるほどで、宮崎さんが手の汗でギターのピックを滑らせ落としてしまうハプニングもあった。彼女と一緒にバンドメンバーを構成しているのが、人気バンド「サンボマスター」のベース・近藤洋一と、『ROOKIES』など話題作に出演し、本作と同じく人気コミックの映画化作品『BECK』への参加も発表されたばかりの桐谷健太。リハーサル中、近藤さんと三木孝浩監督がステージ上の細かい動きについて話し合う場面もあれば、桐谷さんから音のバランスに関して撮影監督にリクエストが飛ぶシーンもあり、全員真剣そのもの。そして観客としてのエキストラを入れて、声援が飛ぶ中、3人は祈るように手を重ね合わせ、いよいよカメラが回った。何よりも驚かされたのは、宮崎さんの歌の力強さと、バンドとしての迫力。撮影の合間に話を伺った三木監督も、初めて「歌声が聞こえた瞬間、鳥肌が立った」と宮崎さんのヴォーカルを絶賛する。実は最初、ギターだけのつもりが、リハーサル中オフマイクで歌った彼女の歌声を聞いて、歌もレコーディングすることになったとか。「最初、芽衣子さんの歌は、例えばチャットモンチーの橋本(絵莉子)さんみたいな声なのかな、と想像してたんです。でも実際に宮崎さんが歌い、彼女だけの強さとか儚さとか、芽衣子のひたむきな感じがすごく声から伝わる感じになっていると思います」。この日の撮影を見ている限りでも、バンドメンバーの相性はバツグン。「僕らスタッフが入れないくらい、バンドでがっちりチームワークが出来ていました。多分、映画にもその関係性の良さは出ていると思います」と語る監督。ちなみにメンバーを引っ張っているのは誰?「やっぱりバンドとしては、近藤さんが実際に音楽活動されているというのもあって、バンマス(バンドマスター)しての立ち位置で音楽面ですごく引っ張ってもらいました。特にリハーサルやライヴシーンに関しては近藤さんの力無くしてはここまでは来れなかったな、というほど助けられています」。宮崎さんは昨年末に渡されたギターをゼロから練習。劇中フルで使われない曲も完璧にマスターした。桐谷さんに関しては、ドラムを特技としてあげるほどの腕前。とはいえ、レコーディングはプロのドラマーで行う予定だったが、自らの強い希望と、本人の音でやることが一番だ、という判断で結果的に桐谷さん自らの演奏により実現した。さらにこの日の撮影シーンには登場していないが、種田役の高良健吾も力が入り過ぎて腱鞘炎になってしまったというから、その気合いの入りようには疑いはない。撮影を終えて宮崎さんは「ライヴシーンで全撮影を終了できたということが、私にとってとても大きかった」とコメントを寄せた。「まだ撮影が終わったばかりでうまく言えないですが、私自身もいい作品になっていることを願っているし、原作を好きな方もたくさんいると思うので、みなさんががっかりしないような映画になっていたらいいなと思っています。ライヴシーンは本当にみんな一生懸命やったし、きっとカッコいいシーンになっているんじゃないかなと思うので、そこは楽しみにしていてほしいです」といまの気持ちを語った。なお、演奏曲を作詞・作曲しているのはまだ明かされていないが、「ある大物ミュージシャン」とのことで、その発表にも注目が集まる。楽しみな映画の完成は7月末予定。来年2010年春、全国にて公開。■関連作品:ソラニン 2010年、全国にて公開■関連記事:宮崎あおいがギター弾き語りに挑戦!『ソラニン』主演キャスト・監督が明らかに
2009年06月09日毎日、渋谷駅でご主人の帰りを待ち続けた、日本一有名な秋田犬ハチ。この一匹とご主人の深い絆を伝える感動の実話が、1987年に「ハチ公物語」として映画化され、多くの観客の涙を誘い大ヒットを記録した。あれから22年、海を越えてハリウッドでリチャード・ギアを主演に迎え映画化された『HACHI約束の犬』が8月8日(土)に公開される。このたび、本作の日本語版主題歌を人気沸騰中の青山テルマが手がけることが決定した!昨年リリースされた大ヒット曲「そばにいるね」が“日本で最も売れた着うたフル楽曲”としてギネスに認定されたほか、2009年度のASRAC賞金賞を受賞したことも記憶に新しい青山さん。自身も犬を飼っている愛犬家という彼女が、その繊細でパワフルな歌声に乗せて新曲「忘れないよ」で、作品の持つ切ない世界観を歌い上げる。青山さんが洋画の日本語版主題歌を手がけるのは今回が初めて。青山さんは今回の決定について「リチャード・ギアさんは大好きですし、ハチ公の物語を知っていたのですごく嬉しかったです」と喜びを語った。ちなみに、あえて映画を観ないでレコーディングに入ったというが「ストーリーは知っていたので、そのストーリーを頭に入れつつも、映画のためにというよりも、みんなが映画を観て共感できるような曲にしたいと思ったので、その後に観ました」と説明。映画については「ほのぼのとしていて、言葉が少ない映画でした。犬はしゃべれないから当然なんですけど(笑)、犬とギアの遊んでいる姿や、毎日駅で待っている姿など、言葉じゃ表現できない気持ちが現れていて、すごく温まる映画でした。すごく哀しいし、涙する部分もあったんですけど、とてもきれいな映画で、何度観ても飽きない作品です。奥さんがハチと会う瞬間は(涙の)ピークでした」とその感動を語ってくれた。青山さん自身も少し前から犬を飼っているとか。「チワワを飼っています。飼い始めて6か月半くらいになります。名前は、“青山・テルオ・ハニー”でミドルネームがちゃんとあります。普段は“ハニー”と読んでいるのですが、ちゃんとした名前があるんです(笑)」と明かし「帰ってくると、ドアの前で待っていて、ドアを開けるとお腹を見せて迎えてくれるんです。ずっと帰りを待っていてくれます。今回の映画は一緒に観ました。ずっと守ってあげようという気持ちが強まりました」と愛情を深めた様子。さらに「今回の主題歌は、大切な人を思って歌わせていただきました。寂しい曲なんですけど、『忘れないよ』という意味はすごく心が温まる言葉で、自分にとって忘れられない人を思い浮かべて聞いていただければと思っています。映画にもリンクしていて、ハチのかわいらしさだったり、誰かを思う強い気持ちがすごく表現されている作品だと思うので、家族でも友達でも恋人でもみんなでこの映画を観てください」とメッセージを寄せてくれた。果たしてどんな言葉でその想いを綴っていくのか?ファンならずとも注目が集まる。ニューシングル「忘れないよ」は映画の公開に先駆け、8月5日(水)にリリース。『HACHI約束の犬』は8月8日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:HACHI 約束の犬 2009年8月8日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開© Hachiko,LLC■関連記事:出会いの季節目前、出会ってみたい人vol.3とってもキュートな小悪魔たち
2009年06月09日青森県出身の横浜聡子監督が同郷の松山ケンイチを主演に迎え、青森を舞台に津軽弁で紡いだ奇想天外な愛の物語『ウルトラミラクルラブストーリー』。6月6日(土)に本作が全国公開を迎え、都内の劇場で行われた舞台挨拶に、横浜監督に松山さん、共演の麻生久美子が登壇した。麻生さん扮する町子に一直線の主人公・陽人を演じた松山さんは「監督が持っている世界観は、ジャンル分けできない新しさがあり、挑戦する気持ちで演じました」とふり返った。地元・青森へ凱旋を果たしたが「東京にいると土をいじることってなかなかないので、ちょうどマネージャーに『土をいじる役とかないかな』と話していたんです。そんなときにちょうどに今回のオファーが来た」とのこと。「ホームという感じで、だからこそ全てを出し切って最高のものを作りたい、という気持ちで臨みました。実際の撮影ではリラックスして、楽しくやれました」と笑顔を見せた。そんな松山さんに、麻生さんの印象を尋ねると「素朴」という答えが返ってきた。「自然体で(互いの)距離が近いんです。誰でも安心させてくれる空気を持っている方で、今回のお話でも陽人のエネルギーを自然に受け入れました。(俳優の)みなさんが、麻生さんと仕事がしたいとおっしゃる理由がよく分かりました」と大絶賛。さらに現場でのエピソードとして松山さんは「ロケ地から、僕の地元まで片道2時間くらいあるんですが、麻生さんに地元にある僕の好きな定食屋の話をしたんです。そしたら、麻生さんは、自分が休みの日にわざわざ往復4時間かけてその定食屋に行って、しかも撮影中の僕のところにその定食を持ってきてくれたんです」と明かした。「おいしかったですよ。サービスしてもらいました」と笑顔で語る麻生さん。逆に松山さんについて聞いてみると「松山さんこそ素朴な方です。いままでに会ったことのないタイプで、ウソがなく、芝居に入ると人が変わるんです」という答えが返ってきた。さらに、松山さんへ別の質問が投げかけられたが、松山さんが話している最中に、隣りの麻生さんがなぜかモゾモゾと…。「(ブレスレットが服に)引っかかった…(苦笑)」(麻生さん)とのことだが、松山さん曰く、麻生さんが話を中断させるのは3回目。「1回目はくしゃみ、2回目はブレスレットを落として…これで3回目ですよね!素朴なんだから全くもう…(笑)」となぜか愛情たっぷりの口調で突っ込み、会場は笑いに包まれた。横浜監督は、作品に込めた思いについて「両想いになれるか、片想いか勝負っていう感じです」と力強く語った。『ウルトラミラクルラブストーリー』はユーロスペース、シネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国にて公開中。■関連作品:ウルトラミラクルラブストーリー 2009年5月30日より青森松竹アムゼほかにて先行上映、6月6日よりユーロスペース、シネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国にて順次公開© 2009「ウルトラミラクルラブストーリー」製作委員会■関連記事:五月病?ならばコレを観よ! vol.2『ウルトラミラクルラブストーリー』麻生久美子、松山ケンイチの豹変ぶりに驚愕!監督「津軽弁に耳をすませて」幸運!?の“ジリ貧”『インスタント沼』特製マグカップを2名様にプレゼント「出たとこ勝負(笑)!」麻生久美子が30歳を前に迎えた岐路と出会いとは?松山ケンイチ、津軽弁ラブストーリーで故郷・青森へ凱旋!主題歌も100sに決定
2009年06月09日デンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタの共演が話題の新作『サブウェイ・パニック』のロサンゼルス・プレミア上映がマン・ヴィレッジ・シアターで開催され、トニー・スコット監督とともにデンゼルや共演のマギー・Qやタラジ・P・ヘンソン、タイリース・ギブソンらがレッドカーペットに登場した。1974年公開作の『サブウェイ・パニック』のリメイク版で、4人の男がニューヨークの地下鉄をハイジャックし、乗客の命と引き換えに現金を要求。地下鉄公安部、警察、市当局と犯人グループとの攻防を描くクライム・サスペンス作で、デンゼルがオリジナル版でウォルター・マッソーが演じた公安局警部補を、トラヴォルタがロバート・ショウが演じたハイジャック犯のリーダー役のワシントンを演じる。残念ながらトラヴォルタはこの日は欠席だった。今年1月、休暇先のバハマで愛息が急死したという悲劇が原因になっている。つい最近、トラヴォルタと話したというデンゼルは記者会見の席で「彼はまだスポットライトの前に立つ心の準備が出来ていないんだ。言うまでもなく、彼はいまも苦しんでいる。だから僕は彼に話しかけるより、ひたすら彼の話を聞くことにしたんだ。2〜3時間だったかな。彼は本当に優しい人間なんだ」と語った。トラヴォルタは『サブウェイ・パニック』のプロデューサーを通して、プレミア上映に駆けつけた観客に「愛と感謝をハリウッドのみなさんに。このつらい時期にいる私を支えてくれたみなさんに」とメッセージを送った。映画は日本では9月4日(金)より公開予定。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:サブウェイ・パニック (2009) 2009年9月4日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:ひげにタトゥーですっかり悪人顔、トラヴォルタがデンゼルとの共演作で悪役に挑戦
2009年06月09日L.A.からフィリピン、香港へと国境をまたがり、それぞれに痛みを抱えた3人の男たちが激しい闘いを見せる注目のサスペンス『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』。韓国からイ・ビョンホン、アメリカからジョシュ・ハートネット、そして日本から木村拓哉と各国のトップ俳優が華麗なる競演を果たした本作が遂に6月6日(土)に公開初日を迎えた。タイトルにふさわしく雨天でのスタートの中、木村さん単独での舞台挨拶が行われ、会場は満員の観客と大勢のマスコミ陣で賑わいを見せた。先日3人揃って行われたワールドプレミアでも3,600人以上のファンが駆けつけ、大きな注目を集めた本作。今回、木村さんは他人の痛みを身代わりに引き受け、癒すという謎の青年・シタオを演じたが、初日を迎え「(映画は)もうみなさんの物になりました。来る前は、会場の空気がどういう風になっているの想像つきませんでしたが、でもいま、僕の体には傷は一つもありません!」と冗談を交えながら挨拶した。また、本作では多国籍なスタッフ・キャストが集結して撮影されたが、英語でコミュニケーションを取りながら撮影に挑んだという木村さん。ビョンホンとジョシュとの共演について「ハリウッドと韓国を代表する役者さんですが、みなさんが思っている以上に普通なんですよ。3人がオフタイムのときは、悪ガキが3人集まったような空間になってました」と肩の力の抜けた現場の雰囲気を明かした。そして最後に、「劇場でこの作品を観て過ごしてくれただけで、僕は本当にやった甲斐があったなと嬉しく思っています。ありがとうございます」と感謝の言葉で締めくくった。その後のフォトセッションでは、劇中で木村さんが着ていた黄色のレインコートを模したレインコートを着た観客と一緒に撮影。最後まで黄色い声援が飛び交う中、木村さんは会場を後にした。全国117館でで好調なスタートを切った本作は、早くも興行収入15億を見込む大ヒットが予想がされる。『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』はTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開中。■関連作品:アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 2009年6月6日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© Lam Duc Hien, Photographer■関連記事:“堕天使”ジョシュ・ハートネットが語る『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』“ホスト”キムタクのもてなしでビョンホン、ジョシュ揃い踏み3,660人が悲鳴!キムタク最新作、日本でワールド・プレミア開催決定前売特典にポスターも!キムタク×イ・ビョンホン競演作6月公開監督が明かす「かつてない拓哉」の姿とは?
2009年06月08日オスカー女優ジェニファー・ハドソンから喜ばしいニュースが届きました。前のコラムでもお伝えしましたが、やはり彼女は妊娠しているようです!そう、公式に発表となったのです。以前から妊娠のうわさは囁かれていたのですが、彼女のパブリシストはいつもそれを完全否定していました。それが遂に明るみとなったわけです!いま、R&Bシンガーのロビン・シックと一緒にツアーを回っているジェニファーですが、先週、地元のシカゴでベビー・シャワー(出産祝いパーティ)を開きお祝いしたそうです。それにしても、悲しみを乗り越えて、彼女が幸せを手にできて嬉しいかぎりです。ジェニファー、おめでとう!続いて、音楽、そしてソウル・ミュージックファンの方にとっては嬉しいことに、ここ最近めっきり新曲を出していなかった2人のアーティストが今年、アルバムをリリースしますよ。一人目は私の大好きな歌手の一人、ネオ・ソウル歌手のマックスウェルが7月7日、8年ぶりの新アルバムを出します。既に最新シングル「Pretty Wings」は発売されてますが、アルバムも同じ出来だったら、彼は返り咲きです!もう一人、才能にあふれながらも2000年以来、音沙汰のなかったシャーデーが年末ごろに新アルバムを出します!元々、表舞台には出ず、スポットライトを嫌うことでも知られているシャーデー。ツアーや作品のプロモーション活動もほとんどやらないので、残念なことに、ファンは彼女の歌声を聴くチャンスはほとんどありません。しかし、彼女はいままたバンドを再結成し、年末の新アルバムを制作しているそうです。同じソニー・ミュージック所属のマックスウェルはそのうちの何曲かを聴いて「この曲を聴けば震え上がるはず!」と大絶賛しています。とにかく、2人の復活はファンにとってはこの上なく嬉しいもの。長いこと待ちわびましたからね!さて、最後に奇妙なニュースを一つ。食品メーカーのデルモンテはこのたび、何と“ダニエル・クレイグ”型のアイスキャンディを発売するそうです!同社の発表では、1,000人のイギリスの女性を対象に、“キスしてみたい”男性セレブリティは誰か?という調査を行ったところ、ジェームズ・ボンドでおなじみのダニエル(写真)が選ばれたとのこと。そこで彼を“凍らせて”アイスキャンディにする権利を獲得したそうです。味はブルーベリー、ザクロ、クランベリーと3種類、カロリーも1個につき100キロカロリー以下に抑えられているので、ダイエットの心配もなし!どうやらデルモンテは『007/カジノ・ロワイヤル』で水中に飛び込むダニエル・クレイグを忠実に再現させているようです。これは、夏好きの女性にはたまりませんね!(text:Lisle Wilkerson)Erik Ovanespour / © A.M.P.A.S.
2009年06月08日ハンガリーの小さな町を舞台に、少なすぎる年金に耐えかねた80歳と71歳の夫婦が、幸せを掴むために逃避行を決心する姿を描いた人生讃歌『人生に乾杯!』。6月20日(土)の公開に先駆けて、6月2日(火)、本作の試写会にて、映画の応援団長に就任した2人組ユニット・コーヒーカラーと、平均年齢60歳のシニアチアチーム「TeamJSCA(チームジェスカ)」を迎えての“ニッポン応援”イベントが盛大に行われた。奇しくも映画のタイトルと一字違いの応援歌「人生に乾杯を!」を5年前に発売していたコーヒーカラーの2人。その人間味あふれる歌詞と心地よいメロディが、中高年層の間で評判を呼び、昨年末から深刻化する世界的な不景気と相まって、有線放送で急上昇ランクイン。新橋のCDショップを中心に完売店が続出するなどの話題曲となっている。この日も壇上で悲哀を込めて歌うと、会場からは温かい拍手が沸いた。ボーカルの仲山卯月さんは、「いまの社会は高齢者に厳しいと言われますが、この映画はその閉塞感を破る力があると思います。僕ももっとチャレンジしていきたいと思います!」とコメント。さらにキーボードのTESHIさんも「映画を観て、大切な人がいるから人は強くなれると改めて感じました。ぜひ多くの方に観ていただきたい」と作品をアピールした。これに続き、平均年齢60歳のシニアチアチーム・TeamJSCAが登場すると、リズムに合わせて拍手と声援があがり、年齢を全く感じさせないパワフルな演技に会場の熱気は最高潮に。国内にとどまらず世界大会でも精力的に活躍している彼女たちだが、最高齢66歳の木村のぞみさんは「挫折を恐れずに、チャレンジすることが大事だと思います。挫折も人生です。人生に乾杯!」と観客に力強いメッセージを放った。歌に演技、そして最高の笑顔に乗せてエールが贈られ、まさに“応援”一色のイベントとなった。『人生に乾杯!』は6月20日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。■関連作品:人生に乾杯! 2009年6月20日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開© M&M Films Ltd.
2009年06月08日懐かしくて、美しくて、儚くて、時に残酷で…。誰もが体験するのに、誰もが大人になるにつれて忘れていってしまう子供時代の様々な思い。西原理恵子の絵本を原作に、そんな少年時代の瑞々しい瞬間を切り取った珠玉の物語『いけちゃんとぼく』がまもなく公開を迎える。いつの頃からか、主人公の少年・ヨシオのそばにいて、彼にだけ見ることができる“いけちゃん”。色も大きさも変幻自在、ヨシオと一緒に笑い、怒り、そして、優しく彼の成長を見守るこの不思議ないけちゃんの声を表現力豊かに演じたのは、蒼井優。映画の公開を前に、蒼井さんのロングインタビューをお届け!いけちゃんに込めた強い思いと深い愛の裏にあるものは――?「目で読んで楽しい言葉でした」『鉄コン筋クリート』のシロ役が各方面で絶賛されるなど、蒼井さんにとって、声優の仕事は今回が初めてではない。にもかかわらず、本作のオファーを受けたときに彼女が感じたのは“驚き”だったという。「キャラクター的なものの声を演じるのは初めてなんです。まず最初は、自分が演じるキャラクター“いけちゃん”のビジュアルにも驚きました。いままで、少年とか少女とか、自分と年齢は違っていても人の役でしたが、今回は人と言えば人ですが、最初の出だしはよくわからない物体なので、これに声をあてるのかと思ったし、実写映画になるということにもすごく驚きました。面白い試みをされるんだなと思って。その中でいけちゃんという大事な登場人物を私に任せてくださったってことは、すごい光栄なことだし嬉しいから、すぐにやりたい!と思いました」。映画の脚本を読んだとき、何より蒼井さんの心を捉えたのは、西原さんの原作を活かした独特の言葉による表現だった。「言葉が活字的だなと。西原さんの言葉から使われていたところがあったので、目で読んで楽しい言葉でした。『いまの子供たちが普段使わないんじゃないかな?』っていうような言葉も書かれていたので、みんなこれをどういう風にやるんだろうって、それも楽しみでした。子供たちが、面白い言葉をしゃべっていることが、この作品にとってすごく面白い引っかかりを作ってくれて、原作を読んだときに話もすごく面白いし、『いけちゃんとぼく』という世界って西原さんの書く絵と文字とストーリーという3つのどれが欠けてもいけないんだなって気がしました。これを実写化するときに、まず文字とビジュアルが消えてしまって、ストーリーしか残らない。この2つを補うには、何に変換させるのかなと思っていたんですけど、きっと監督はそこの部分で、面白い言葉を子供たちにしゃべらせたのかなって気がして、すごく面白かったです」。いままでに経験したことのない“2つの距離感”オフラインを繰り返し見て、いけちゃんを作り上げていったという蒼井さん。役作りをする中で自分の中に聞こえてきたいけちゃんの声とはどのようなものだったのだろうか?「やわらかい声でした。でも、自分が実際にこの声を出せているか分からないから不安でした。声の変化にはとても気をつけました」。蒼井さんはさらに、いけちゃんとヨシオの間に存在する“距離”について触れつつ、観る者の胸を打たずにいられない、“2人”の別れのシーンへの思いをこう明かしてくれた。「いけちゃんはヨシオにしか見えない存在だから、いけちゃんとヨシオの距離感で正しい声のボリュームで会話をするときと、ヨシオといけちゃんの距離は遠いけれど心の中で会話をしているときとか、そのバランスが難しかったですね。いけちゃんが空に帰っていくときは、本当ならあの距離だとあの声の大きさじゃ絶対に聞こえないはずなんだけど、そのときはいけちゃんとヨシオは心の中で繋がって会話が出来ているから…。それは私がいままでに経験したことがなかったことです。距離感が2つあって。こんな経験ができたこともとても面白かったですね。でも本当にあのシーンは胸が苦しくなります。ヨシオの叫び声も良いんです。思いのこもったセリフですよね。また、それをいけちゃんが言うから良いんですよね。あれが、人間と人間だったら…。私もよりいけちゃんを愛おしく思ったシーンでした。難しさについてはどのシーンも難しかったので、特にあのシーンが難しかったということではないけれど、やっぱり最後の言葉にいけちゃんの全部の思いが入らなきゃ!と思ったので、ほかのどのセリフよりも大事に扱った感覚はあります」。では役から離れて、蒼井さん自身はいけちゃんとヨシオの関係をどのような思いで見ているのかというと…。「西原理恵子さん曰く、男の子にはそういう物が見えて、女の子は現実主義だから男の子の方が目に見えないものと会話をしてることが多いとか。目に見えても見えなくても、ほかの人が入れない関係の2人がすごくいいなって思います。映画でもそういうことが描かれているものはやっぱり力をくれると思うから」。「いけちゃんは原作が絵本でありながらラブストーリー」実際、ヨシオの成長物語として、強い“母性”を感じさせると同時に、映画はラブストーリーとしての側面を見せてくれる。蒼井さんはうなずきつつ、さらにこう語る。「『いけちゃん』は原作が絵本でありながらラブストーリーじゃないですか。恋愛ものが苦手でファンタジーものも苦手な私にとっては、こういう見せ方があったんだって、素直に素敵な話だなって思いました。恋愛を経験した女性の心に届くと思います。本当に素敵な恋愛、すごく深い愛を描いた作品だと思います」。透明感あふれる蒼井さんの声と共に、打ち寄せる波のように静かに心に染み込んでくる愛をたっぷりと感じてほしい。■関連作品:いけちゃんとぼく 2009年6月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会
2009年06月08日クリスティーナ・リッチが交際中だったコメディアンのオーウェン・ベンジャミンとの婚約を解消したとPeople.comが報じた。クリスティーナとオーウェンは昨年、『All’s Faire in Love』(原題)の撮影で出会い、クランク・アップ後の10月に交際中であることを明らかにして、今年3月に婚約を発表していた。破局は、5月31日にオーウェンのバースデー・パーティが開かれた直後のことらしい。事情を知る人物は「全て順調な様子だったのに、2人は突然ケンカを始めて、自分たちの関係について見直そうということになった。そして婚約を解消したんです」と明かす。クリスティーナと親しい人物によると、このパーティよりも前に2人は婚約解消していたという。「2人はいまでもとても親しいです」とも語る。「毎日のように2人で話しています。(婚約解消は)大人な判断だったんです。2人ともそれでよかったと思っているし、いまも友人同士です」とのこと。小柄なクリスティーナと身長2メートル近いベンジャミンのカップルが並んで歩く姿はなかなか微笑ましかったのだが…。交際から婚約、そして婚約解消まで1年足らずのスピード破局だが、2人の関係の本来あるべき形態は“友人同士であること”と早く気づけたのはよかったのかもしれない。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:ペネロピ 2008年3月1日よりテアトルタイムズスクエアほか全国にて順次公開© 2006 Tatira Active Filmproduktions GmbH & Co. KG■関連記事:「殴られすぎて顔がむちゃくちゃ!」まさにブレイク直前のジェームズ・マカヴォイ乙女心を掴んで離さない『ペネロピ』特製キラキラカードがもらえるチャンス!豚の鼻を持つペネロピの前向きな姿に、明日へのパワーをもらえる『ペネロピ』シネマカフェ的海外ドラマvol.57『ペネロピ』×「ROME」MEGUMIの意外なコンプレックスとその解消法とは?『ペネロピ』トークイベント
2009年06月08日アメリカのアカデミー賞公認の映画祭であり、アジア最大級の短編映画の祭典「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2009」が6月4日(木)に開幕を迎えた。会場の一つである表参道ヒルズでは同日、オープニングセレモニーと共に「話題賞」の授賞式が行われ、8月1日(土)公開のオムニバス映画『ブルー・パシフィック・ストーリーズ』の中の一編『フィッシュ・ボーン』で初メガホンを握った土屋アンナが受賞した。11年目を迎えた今年は、「ミュージックShort部門」を新設。国内および韓国から様々なミュージックビデオ作品を集めて上映されるが、このオープニングセレモニーでは韓国の俊才チャン・ジェヒョクの手による人気歌手チョ・ソンモのミュージックビデオで、大沢たかおとソ・ジソブが共演を果たした「Mr.Flower」などが上映され喝采を浴びた。そして、2003年に新設されて以来、椎名林檎、小雪、桃井かおりなど名だたる面々が受賞してきた「話題賞」に今年、輝いたのは短編映画『フィッシュ・ボーン』で監督デビューを果たした土屋アンナ。昨年『R246 STORY』の中の一編を監督し、同じく話題賞を受賞した元格闘家の須藤元気がプレゼンターとして登場し、トロフィーを手渡した。『フィッシュ・ボーン』は人間に支配された魚たちの姿をアニメーションで描いた作品。映画を意識して鮮やかな青いドレスで登場したアンナさんは「大人も子供も観ることができて、心に残るにはアニメがいいかな、と考えました。最近“エコ”を口にする人が多いけど、人間が生きているだけですでにエコではないので、『何かしなければ』ではなく『当たり前のことをしようよ』ということを出せたらと思いました。その一番(に大切なこと)は愛!」と作品に込めた思いを語った。須藤さんは「アンナさんの作品を観て、アニメもいいなぁと思いました。もう一回、監督をやりたいです」と触発された様子。アンナさんと須藤さんで一緒に何かを作ったら?という声にアンナさんは「私は性格悪いので大変ですよ」と自嘲気味に語ったが、須藤さんは「格闘家はみんなMなので大丈夫です」とニッコリ。アンナさんも「私もMです!」と初対面にもかかわらず、妙なところで意気投合した様子…。息子さんには映画は見せたのか?という質問にアンナさんは「まだですがこれから見せます!キャラクターだけ見せたんですが、何も言ってこなかったです」と苦笑い。最後にアンナさんは「短い人生だからこそ、普通にしていたい。当たり前のことが超ムズいので(笑)、それを長く続けることが大事」と作品の根底にある思いとともに映画をアピールした。ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2009は、6月10日(水)より、会場をラフォーレミュージアム原宿、ブリリアショートショートシアター(横浜)に移して14日(日)まで行われる。なお、映画祭の開催に合わせてPPV−DVDとして、2008年映画祭受賞作品大特集「SHORT SHORTS Limited Collection SILVER」(1,200円)、および昨年日本人で初のグランプリを受賞した鈴木勉監督の大特集「SHORT SHORTS Limited Collection PRO」(980円)の2枚のDVDが発売される。『フィッシュ・ボーン』は、オムニバス映画『ブルー・パシフィック・ストーリーズ』の中の一編として8月1日(土)より全国にて順次公開。「ショートショートフィルムフェスティバル& アジア2009」公式サイト■関連作品:R246 STORY 2008年8月23日より渋谷Q−AXシネマほか全国にて公開© 2008「R246 STORY」フィルムパートナーズ■関連記事:「女性ものの着物を着て、激しいアクションの中に美を」中村獅童『ICHI』を語る
2009年06月08日アーノルド・シュワルツェネッガーを主演に、世界中で大ヒットを記録した『ターミネーター』シリーズ。その最新作にして、これまで描かれることのなかった“審判の日”以降の未来における機械軍“スカイネット”と人間との戦いを描いた『ターミネーター4』がまもなく公開を迎える。これに先立ちスタッフおよびキャスト陣が来日!6月4日(木)にジャパン・プレミアイベントが開催され、主演のクリスチャン・ベイルを始め、ブライス・ダラス・ハワード、アントン・イェルチン、ムーン・ブラッドグッド、そしてメガホンを握ったマックGが来場した。レッドカーペットにキャスト陣が姿を現すと、会場は興奮に包まれた。主人公のジョン・コナーを演じたクリスチャンは日本語で「みなさん、こんばんは!今日は来てくれてありがとう」とファンに呼びかけ大歓声を浴びた。その妻・ケイト役のブライスは、本作に参加する直前に子供を授かったことに触れ、「お腹の中に8か月の生命を宿っているということで、自分と夫、そして人類の未来を意識して演じました」と感慨深げに語った。未来から、シリーズ第一作で描かれた過去の世界に送られ、やがてジョンの父親となるべき運命を持っているカイルの若き日の姿を演じたアントン。「『ターミネーター』シリーズのファンだったからとても嬉しかったよ。素晴らしい経験でした」とふり返った。屈強な女戦士・ブレアに扮したムーンは、自身とブレアの共通点について尋ねられ「私も強い女性でありたいとは思っているけど、ブレアの方が強いわね」と笑顔で語った。そして、登壇者の中で最もハイテンションだったのが監督のマックG。「コンニチハ、ハジメマシテ!」と興奮気味に挨拶し「僕は日本の文化や映画を観て育ちました。この作品に詰まっている日本のハート、スピリットを感じてください!」と大声で呼びかけた。この日は、スペシャルゲストとして“球界のターミネーター”元プロ野球選手の清原和博が登場。清原さんは「激しいアクションと共に主人公の生きざまが魅力的でした」と映画を絶賛。さらに「何度も打ちのめされるところは自分と似てますね」と共感を口にした。これに対し、クリスチャンは「ジョンは自らの運命――人類を救うという重い責務を背負って戦い続ける男です。スポーツと映画、どちらも観る者を興奮させるというところはよく似てますね」と応じ、清原さんは笑顔で、ターミネーターの決めゼリフ「I’ll be back!」と叫んでプレミアイベントは幕を閉じた。『ターミネーター4』は6月13日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ターミネーター4 2009年6月6日、7日先行公開、6月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 SONY PICTURES DIGITAL INC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:『ターミネーター4』始動!クリスチャン・ベイルが妻と娘とプロモ・ツアーに出発クリスチャン・ベイルら登場!『ターミネーター4』ジャパン・プレミアに50組100名様をご招待約束通り…シュワちゃん『ターミネーター4』出演!クリスチャン・ベイル来日も決定謎めいた言葉の意味は?『ターミネーター4』ポスター解禁ノベライズ版も先行発売【ハリウッドより愛をこめて】『トランスフォーマー』第3弾の公開日が早くも決定!?
2009年06月07日いま、世界で最も注目を集める映画監督のひとり、トラン・アン・ユンの最新作『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』がついに公開を迎えた。この俊英ベトナム系フランス人監督は、物語の中心に“痛み”と“狂気”をまとった3人の男たちを据えたが、木村拓哉、イ・ビョンホンという日韓のスターと共に、アメリカから監督の招集に応じたのはジョシュ・ハートネット。ハリウッドの大作に背を向け、己の道を突き進む姿は自らが演じた探偵・クラインそのもの。何が彼を突き動かすのか?その柔和な笑顔の奥に迫った。「監督は独特の“声”を持っている」今回の出演の決め手を「何よりトラン・アン・ユン監督の存在」と語るジョシュ。以前から監督の作品を観て、その表現力に心酔していたという。「独特のユーモア、“声”を持っている監督だと感じて、前から一緒に仕事がしてみたいと思ってたんだ。でも、最初の段階では、クラインは45歳という設定。当時27歳の僕には無理だと思っていたよ。初めて監督と会って5分くらい話をしたとき、彼はただ、ニヤニヤしてるだけでほとんど喋らなかった。そのミーティングが終わって車に戻るまでにエージェントから『君に決まったらしい』って電話があったんだ」。何ともこの2人らしいやり取りとも言えるが…。では実際に監督の演出はどうだったかというと?「彼は現場でもすごく優しくて、知的な人間だよ。いつもいろんなことを考えていて、僕の演技を見終わるとこう言うんだ。『うん、少し違うことをやってみようか。もうちょっと面白いことをやってみない?』ってね。演出というよりは、僕にもっと実験することを求めているような感じかな。物腰はすごくソフトで静かなんだけど、鉄の意思を持ってる。アーティストとして確固たる自信を持っていて、何が正しいかということをよく分かっているんだ」。今回演じたクラインは、かつての殺人の記憶に苦悩する元刑事の探偵。木村さん扮する青年・シタオを始め、捜している人物に“同化”するという独特のアプローチ方法をとるが、ジョシュ自身はこの男にどうやってなりきったのだろうか?「監督が現場で物語をどんどん変えていくというタイプだったので、僕としてはまず、どんな変更があっても自分のキャラクターから離れないように心がけたよ。昨年、自分でプロデュースした作品では、徹底的なリサーチを基にキャラクターを自分で作り上げていったけど、今回に関しては“狂気”を秘めた男なんて周りにいないからリサーチのしようもなかった。想像力を武器に作っていったよ」。この世の地獄に舞い降りた堕天使と悪魔と救世主クライン、シタオ、そしてビョンホンが扮したス・ドンポと非常に複雑な内面を抱えた3人を、ジョシュはどのように捉えたのか?その考察は興味深い。「クラインに関して、“狂気”と表現したけど、もちろんそれだけじゃなく、彼は捜している人物にあまりにも共感し、同化してしまうところがある。それは欠点であり、自らを痛めつける原因になってしまうけど、そうせずにはいられないんだ。作品自体、非常に宗教的で、監督が描いているのはこの地球上に存在する地獄だと思う。クラインは、そこで苦悩し、迷う“堕天使”とも言うべき存在なんだ。ドンポはまさにこの世の“悪”を体現している人物だ。でも冷血な彼にも一つだけ弱点があって、それはある女性を愛し過ぎているということ。彼の執着心は、まさに人間が持つ欲望を象徴している。そして、シタオは現世におけるイエス・キリスト、救世主と言える。とはいえ、簡単にカテゴライズできないのがこの映画、キャラクターたちの特徴。観る人に全ての解釈を委ねているんだ」。この説明を聞いただけでも、本作がハリウッドのブロックバスター(莫大な予算で作られた作品)とは一線を画した作品だとお分かりいただけるだろう。ハリウッドでの“成功”に背を向け、こうしたアート志向の作品への出演を続けることについて、彼はこう語る。「確かに、ハリウッドで仕事をしていれば、いろんな監督と仕事をするチャンスがある。もちろん役柄もね…例えばヒーローの役だったり。でも、僕自身は一人のアーティストとして、もう少し実験的なことに挑戦していくのが好きなんだ。エージェントから何か言われないかって?実際、解雇したヤツも数人いるよ(笑)。まあ、僕の存在が忘れられないように、もう少しバランスを取る必要があるとは自分でも思っているんだけどね。でも、こういうことをやってるときの方が楽しいんだ。中でも今回の作品は、もう二度と経験できないだろうっていうぐらい、ユニークなものになったし満足してるよ」。最後にお気に入りのシーンを尋ねると、とびっきりの笑顔を浮かべながら「ドンポが部下をハンマーで殴り殺すところ!」との答えが…。ハリウッドという大きなエネルギーの中心にいながら、常に新たな“実験”に挑み続ける、そんな男の素顔が垣間見えた。■関連作品:アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 2009年6月6日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© Lam Duc Hien, Photographerノルウェイの森 2010年秋、全国東宝系にて公開■関連記事:“ホスト”キムタクのもてなしでビョンホン、ジョシュ揃い踏み3,660人が悲鳴!キムタク最新作、日本でワールド・プレミア開催決定前売特典にポスターも!キムタク×イ・ビョンホン競演作6月公開監督が明かす「かつてない拓哉」の姿とは?原作ファンの賛否やいかに?村上春樹の「ノルウェイの森」が遂に映画化!
2009年06月07日パパ友はストーカー
息子溺愛いじわる義母との同居
非常識な人たち