可能性が広がるこだわりを受け継いだリノベーション住宅の暮らし
玄関からリビングを見る。すりガラスに差し込む光が玄関スペースを自然な明るさに。右手に見える階段の木の格子が和モダンな雰囲気を作る。
夫妻が洗面所に取り付けたのは、益子の骨董屋で見つけたという大きな鏡。鏡面に印刷された三桁の電話番号が歴史を感じさせる。
心からくつろげる家
この家に暮らし始めて約5カ月。落ち着きを感じるレトロな佇まいは二人の生活にぴったりと寄り添い、菜穂子さんは「仕事で忙しい日々が続いても家に帰ってくると心からくつろげます」と頷く。
「以前住まれていたイギリス人のご夫妻も、この家を気に入り、愛情を持って手をかけていたからこそ、この味わいが生まれたのだと思います」と話す大介さん。今後は、庭に縁側をつくったり、リビングの扉をオーダーしたりしてさらに手をかけ、大切に住みついでいくつもりだと、楽しみな計画を教えてくれた。
2階の廊下は屋根の形状を活かした勾配天井となっている。元々は砂壁だったが、大介さんが漆喰で白く塗り替えたことで雰囲気が大きく変わったという。
奥に見えるのは、シンバルを加工したというユニークな照明。
前の住人によりリノベーションされた2階の洗面台スペース。