家族がほどよくつながる多目的な高床と空庭をもつ職住一体の住まい
住宅が密集しているため、窓を最小限にした。道路からはルーフテラスが全く見えない。
上がり框のないフラットな玄関ホール。墨を混ぜたモルタルがシックな印象。車が眺められるギャラリー風ガレージ。
多様なニーズの高床“パレット”
加納さん夫妻の要望は、まずは、広い2階リビングと大容量の収納。
「収納を多くすると空間が狭くなると思ったのですが、“パレット”を提案してもらい、どちらも実現することができました」(奥さま)
“パレット”とは、多様なニーズに応えるための高床になった仕掛けのこと。2階の中央部分には、70cm高く上げたステージのような“パレット”を配置。約18畳のその床座は、家族が寛ぐリビングでありながら、ルーフテラスやロフトに連動した子どもたちの遊び場であり、時には食事をする大きなテーブル、家事をする作業台などさまざまな目的に対応している。さらに、床座の下部は巨大な床下収納になっていて、季節行事やイベントのグッズ、客用の布団などから日常的に使用するものまで何でも収納。
また、来客時にはさっと仕舞える一時保管のスペースとしても重宝しているという。
3段ほど高くなった“パレット”。「アイロンをしたり、洗濯物を畳んだりするのも便利です」