築約30年の家をリノベーション好きな時代のテイストでまとめられた室内空間
田中さんはゴルフⅡを仕事で扱われていますが、ゴルフⅡの時代は車がすごく良かった時代で、これはイコール工業が良かった時代でもあった。そこで素材は工業製品的なものをセレクトしてそのまま使うようにしていきました」とも。
テーブルの脚にスチールを使い外壁材に使われるものを棚板にしたり合板をそのまま仕上げに使っているのがそうだし、既存の柱や梁をそのまま現しで見せるというのも材を工業製品としてとらえているからだそうだ。田中さんが「想定外のことがない」と感じた理由のひとつはそのあたりにあるのだろう。つまり、好きな時代・テイストのものに囲まれてしっくりと落ち着けるからではないだろうか。
スイッチは“工業製品っぽさ”が前面に出るように既製品と製作品を組み合わせた。
テーブルの脚にはスチールを使用。アルミでもステンレスでもなくスチールにしたのは“重み”を出したかったため。
ゴルフⅡのミニカーが載るのはリビングのセメント板でつくられた棚板。
カウンターには合板をそのまま仕上げに使った。
ゲストルームの2段ベッドに立てかけられた梯子。これ以上ないシンプルなデザイン。
セメント板を鉢植えにした植物を置く台としても使っている。