築約30年の家をリノベーション好きな時代のテイストでまとめられた室内空間
リビングから奥にダイニングキッチンを見る。間にある7本の柱が通常の住宅にはない空気感をつくり出している。ダイニングにはバー用のスツールが置かれている。
長く延びるカウンター
もうひとつのポイントは、この7本の柱に隣接してつくられたダイニングキッチンのスペース。田中さんはビールサーバーを置きたいという気持ちを伝えていたが、そのほかは奥さん任せ。広さと動線のほか、「対面式にカウンターをつくってキッチンとは高さの差を出したい」とのリクエストも奥さんから出されたものだった。すぐ背後にある柱との距離やカウンターの幅や高さなどの調整に苦労した末にできたのが、業務用のキッチンと平行してダイニング部分が窓まで延びた現状のスタイルだ。
2段ベッドの置かれたゲストルーム。無駄なモノのまったくないシンプルなつくり。左がトイレ。
バーのようなカウンターと業務用のキッチンが平行して配置されている。現しになった梁の向きが途中で切り替わる。
場所により気分が変わる
住み始めてから1年半とちょっと。1階を広くぶち抜いて一室空間のようにしているわりには床の素材が違ったり、梁の並び方が違う部分があったりなどして場所によって受ける印象がかなり違う。