2017年7月9日 20:00
耳がいい人は“気圧に負ける”? 「天気痛」のメカニズム
「それは“耳”です。耳の奥には聴覚などに関わる内耳という器官があって、そこで気圧の変化を感知し、脳に知らせていると考えられます。そして脳への興奮伝達によって交感神経が優位になり、それまで治まっていた持病がうずきだす。つまり、内耳が敏感で、自律神経のバランスを崩しがちな人ほど、ダブルのダメージで天気痛になりやすい。しかし、内耳が多少敏感でも、自律神経が丈夫であれば、なりにくいでしょう」
佐藤 純先生愛知医科大学医学部学際的痛みセンター客員教授。近著は『天気痛つらい痛み・不安の原因と治療方法』(光文社新書)。天気痛の改善を目的とした高気圧・高酸素ルーム「PresShower(プレッシャワー)」の開発にも携わっている。
※『anan』2017年7月12日号より。
イラスト・小迎裕美子取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)
90歳のレジェンドイラストレーター・宇野亞喜良「夢中になって日3枚描くこともあります」