2017年9月3日 12:00
『下町ロケット』は恐怖だった? 山崎育三郎のドラマ初体験
という新しいファンの方だったんです。そこであらためてテレビの影響力の大きさを実感しました。
――数年先のスケジュールを空けたということは、最初の『下町ロケット』で何か大きな気持ちの変化があったということですか。
山崎:
そうですね。それまでは、ミュージカルしかやりたくないと思っていたし、やらない、と決めていたんです。じつは12歳の時にミュージカルでデビューして子役として活動していたんですが、中学生の時に、一度だけドラマに出たことがあったんです。その時は、慣れない現場に戸惑いの方が大きくて、稽古場で先生にどんなに怒鳴られても舞台で歌っている方が楽しいって思ったんですよね。でも、大人になって映像作品に携わってみたら、自分の表現や表情、声も含めて、舞台だけをやっていた時には気づかなかった発見がたくさんありました。
いまはいろんなことにチャレンジして、自分の幅を広げたいと思っています。
――映像の現場に対して感じていた“恐れ”は、どの辺りからなくなりました?
山崎:
いや、まだ感じています(笑)。ミュージカルでは主演も何作かさせていただいていますし、いまは現場に行けば、キャストもスタッフも大半が顔見知りなわけです。