2017年10月6日 19:10
松本潤が子犬のような瞳で「ごめん」と何度も謝罪……その理由とは?
ラブシーンに関しては、スタッフの間でもいろいろ意見をぶつけ合いました。最終的には、きれいな話のまま終わらせるより、観ている人に何か「違和感」のようなものを植え付けたいということになったんです。
――私も一緒に観た人と「どう思う?」と語り合いました。みごとに、意見がまっぷたつに分かれたのが興味深かったです。
行定監督
観終えた後、感想を語り合うのは映画の醍醐味だよね。この作品も「どう思った」「感情移入できた・できなかった」、「ふたりの関係性が理解できた・できなかった」など、さまざまな視点で感想をぶつけ合える映画になったと思っています。
原作は12年前に書かれたものだけど、いま読み返したとしても、まったく古くない。恋愛における感傷や、喜びといった感情は普遍的なものだからでしょうね。
ただし、10代の子がこの映画を観たら理解できないかもしれないね。「なんでこの男のことが好きなんだろう?」「くっついたり離れたりしているのはなぜ?」とか。
でも、いまこの映画を目撃しておくと、恋愛の壁にぶつかったときに役立つと思う。この映画には恋愛のヒントが詰まっているんです。
恋愛映画を撮り続けること、 それが生涯のテーマ
――行定監督は「恋愛映画の名手」