2017年11月8日 07:01
ディーン・フジオカ 転機はNHK朝ドラ「あさが来た」ではなく…
ドラマの内容を考慮して、ちょっと懐かしさを感じるような、時空がねじれた感覚の曲にしたかったので、’80年代のサックスの音を入れたり、子供のころに好きだった〝歌謡曲〞の世界観を取り入れてみました。また、毎回エンディングで同じ曲が流れるわけですが、見ている人にとって聴くたびに違う思いが積み上がっていったらいいな、という思いを込めて、設計してあります。ドラマの内容が大きく前半後半に分かれるのですが、ストーリーが進むごとに、フィナーレの印象も違ってくるといいなと。ちなみに、僕が演じる脅迫屋の千川は、〝悪で人を救う〞というだいぶ振り切った役です。そもそも不完全な人間が作っているわけだから、ルールだって不完全なわけで、そういうちょっとした隙間で不具合が起こって苦しんでいる人たちもいる。そんな時にルールを破りながらも人を助けるという〝脅迫屋〞を職業としています。仕事はプロとしてやり遂げるけど、抜けている部分もあったりして、そのギャップが魅力的だし、楽しんでもらえるかな、と思います」
自分よりも若い演者と共演することが増えてきたと思うが、現場ではどのようにコミュニケーションをとっているのだろう。
「日本は、雑誌やテレビでも名前と一緒に年齢が書いてあったりするけど、そういう年齢を重視する文化にはあまり慣れなくていいかな、と思っていて。