2017年11月8日 07:01
ディーン・フジオカ 転機はNHK朝ドラ「あさが来た」ではなく…
僕の場合、まずは直感でやりたいと感じることがあって、それをやると決断したら、次に危険や最悪の状態を考えます。そのうえでリスクヘッジしておけば、限りある人生と時間のなかでも、具体的なアプローチが見つかると思っているから。これは経験から学んだことでもあります。俳優になる前にバックパッカーとして旅を続けていた時は、物を盗まれるとかいろんなことがしょっちゅう起こったし、そうじゃなくても生きていれば日常生活でいろいろありますよね。災害や事故やテロなんかまで考えると、数秒後にどうなっているかわからない時代。だから最悪の場合を想定するんですが、それで決断がコントロールされたことはないですね。生きるうえで必要なものとして、食事、睡眠、運動などがあって、そこに理由はないじゃないですか。それと同じで、何かをしたいという感情が起こってしまったら、やったほうがいいと思うんです」
転機になった作品として彼が挙げたのは、ご本人が監督・主演をつとめ、2013年に公開された映画『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』。
英国人女性殺人、死体遺棄事件を起こした犯人の逃亡生活を描いた作品だ。
「台湾で俳優デビューしたあと日本に来て、最初の仕事でした。