2017年11月13日 07:00
佐藤浩市、当時のメディアマスコミに 「なんでこんなに大きな事件をスルーしたのか」
そういうふうに演じてしまうことへの申し訳なさは、木崎のモデルになった方にあって。だからこそ、ご覧いただいたあとの感想を聞いてみたいですね。モデルの方とは、その人物像にのまれちゃいそうだったから事前にはお会いしていないんですが、絶対にクセがあって面白い方のはず。
――ただかっこいいだけの刑事じゃない、ってことですね。
佐藤:
まあ、それでもかっこよくなっちゃうんだけどね(笑)。
江口:
僕が演じるのは、暴力団を相手にする四課から経済犯罪を扱う二課に異動してきた斎見(晃明)という男。木崎の上司で、木崎とは最初はバチバチ対立するんですが、考えが近づく瞬間もありますし、かといってわかり合うわけではない緊張感のある関係ですね。実際にあった事件を、見てもらう人に正確に理解してもらわなければならないので、説明的なセリフにどうスピード感を持たせるのか、事件が解決するまで見ている人をどう引っ張っていくのかが、課題だと思っています。
刑事は自分のヤマを見つけた瞬間から、全身全霊をかけて調べ上げて、解決していく。業種的にはもちろん全然違うんだけど、この作品に出合う前の僕と、役に入った時の僕にもそれに似たものがあって。