2018年1月11日 18:30
会社を辞めて、こうなった。【第61話】 40歳のバツイチ女と30歳の既婚女、どっちがいい?
「エム……、一緒にお出かけはできないよ……」「That’s too bad……」「……ごめんね」
そんなやり取りをしているうちに、毎日エムからやってきていたメールが週に4日、3日、2日と減っていき……。この状況で、瞑想場所への送り迎えだけをし続けてもらうのはさすがに都合が良すぎると思いだし、「歩いていきたいから」と断るようになると、メディテーション・ホールでエムを見かけることもなくなり。ありのままの自分のことを説明する機会を失くしたまま、結局、友情さえ築くことができずに自然に会わなくなりました。
最後あたりのエムとの会話で、勤めていた会社のM&Aに伴って彼が就職活動を再度することとなり、必要なクオリティは備えていても自分はなかなか面接がうまくいかない。デートしても、女性に慣れていないせいでなんかしくじってしまう。そんなふうにエムがぼやいていたときに、「あなたは今でも十分素敵だけど、そうやっていろいろともがいているうちに、きっと10年後にもっともっと素敵な男性になるよ」と伝えたんです。「そんなもんなのかな……。10年も先のことなんて、今は想像もつかないよ。
そうじゃない?」