くらし情報『”妄想” ではなかったと思う。統合失調症で数か月外に出られなかった日々』

2018年1月22日 15:00

”妄想” ではなかったと思う。統合失調症で数か月外に出られなかった日々

という偏見が、当事者に寄り添う気持ちへと変わっていけば、と一縷の希望を持って、今、執筆しています。

「暗闇が怖い」、「声が聞こえる」。
”被害妄想”という言葉では片付けられない恐怖感

”妄想” ではなかったと思う。統合失調症で数か月外に出られなかった日々


まず感覚的におかしいな、と思ったのは、暗闇への恐怖感でした。ベッドに入って電気を消すと、とても怖かったのを覚えています。電気の色や明るさでも恐怖感があったらしく、長い時間調節していたと聞きました。寝るときも、起きているときも、真っ暗にはできなくなりました。やがて、カーテンの隙間から見える暗闇が怖くなり、ドアについている覗き穴までもが怖くなっていきました。暗闇が見えうるところは全て紙や段ボールで覆い、部屋に引きこもりました。
それからは、暗闇に限らず「外が怖い」と思うように。常に誰かから見られているような気がして、一切外出ができなくなりました。

それからほとんど寝たきりの状態が続きました。ベッドから起き上がることはほとんどなく、なにかを食べることもほとんどなくなりました。そのうち、誰かの声が聞こえるようになりました。直接声が聞こえるのではなく、脳に響いてくる感じです。夜中になにかを喋ったり突然泣きわめいたりということがよくあったそうですが、その辺りはあまり覚えていません。

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