くらし情報『”妄想” ではなかったと思う。統合失調症で数か月外に出られなかった日々』

2018年1月22日 15:00

”妄想” ではなかったと思う。統合失調症で数か月外に出られなかった日々

しかし、はっきりと覚えている言葉があります。「優しさを僕にくれたら、強くしてあげる」。誰かはそう言いました。当時私は寝たきりの状態を情けなく思っていたので、うなずいたのを覚えています。私は比較的穏やかだと言われることが多いのですが、その声を聞いた日からとても凶暴になったと聞きます。些細な物音がしただけでも、その物音を立てた人に攻撃したくなったような、そんな感情は覚えています。

これらは統合失調症の主たる症状で、”被害妄想” などにあたります。しかし、記憶にある恐怖感は、”被害妄想” という言葉では片付けられない怖さでした。

外に出られるようになってから、ぶつかった壁

”妄想” ではなかったと思う。統合失調症で数か月外に出られなかった日々


運良く周囲の理解と協力があって、数か月後には起き上がれるように、そして外出できるようになりました。ただし、ひとりで外出するまでには時間がかかりました。

外出して、以前のような生活を送りたいと強く願いました。しかし、次に困ったのは体力と筋力の低下でした。寝たきりの生活をしていた私は、あまり歩くことができなくなってしまっていたのです。少し歩くたびに疲労感があり、過呼吸になったりパニック発作を起こしてしまったりすることもありました。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.