2018年2月16日 08:53
会社を辞めて、こうなった。【第67話】 ヴィパッサナー瞑想合宿で、稼げない40歳の自分を直視する!(後編)。
4日目
の朝は「この後に及んで大学院に行かなかったら、渡米したけどなんの意味も無かったな!」といろんな人に批判されるという被害妄想たっぷりな悪夢にうなされて目覚めると、眉間と左頬に大きな吹き出物が。ウォーキングコースに設置された
“course boundary(ここまでよ)“
と書かれた標識を見ては、袋小路な自分の人生に照らし合わせてしまうというネガティブっぷり。
心の中と同様、外は雨です。「二回目だといっても、前回8日目に体験したスカッとしたあの状態からはスタートできないのだな……」と、憂鬱な気持ちになります。ニルヴァーナ(涅槃)への道は、はるか彼方……。「瞑想によっていい気分でいたい。幸せになりたいという気持ちが先行すると、それは良い気分に対する執着であり、嫌な気分に対する嫌悪感ですから、真の幸せ、つまり涅槃への歩みとはまったく逆の方向に向かっていることになります」というヴィパッサナー瞑想を指導するS.N.ゴエンカ師の教え。厳しい!
といった感じで解脱の道とは真反対に進もうとする気持ちをなだめながら、コースで指導される瞑想法は鼻腔を流れる呼吸に集中する
アナパーナ瞑想
から、頭のてっぺんから爪先までの感覚を観察しながら平穏な心を保つという
ヴィパッサナー瞑想
へと移り変わります。