2018年3月3日 10:30
5館から2600館に…! 超話題作は逆境を味方につけた壮絶実話!
とはいえ、彼女はお見合いではなく、イスラム教徒の男性と運命的な出会いで恋に落ち、結婚することになりましたが、そのほかにはイスラム教徒ではない相手とそのまま恋愛結婚したという例も聞きました。
若くしてお見合い結婚して幸せに暮らしている友だちもいれば、カトリック国家ポーランドで育つもアラブ人男性との結婚を選びイスラム教に改宗した英語学校の先生もいたし、母親が決めた相手と結婚することを当たり前と思うサウジアラビア人の友だちもいれば、イスラム教とユダヤ教の家庭でそれぞれ育ち家族に交際を言えずに苦悩する異宗教カップルなど、実際にさまざまなパターンを目にしてきました。
私自身も彼らに出会う前は、クメイルの母親が言うように「イスラム教は同郷の相手とのお見合い結婚が絶対」なのだと勝手に思い込んでいましたが、同じイスラム教でも宗派や国によっても異なるのかもしれないということを感じ、知ろうとする前に決めつけている自分に気づかされたのです。
同じ文化を持つ日本人同士でさえも結婚に関しては、本人だけでなく、お互いの家族のことも大きく関わってきますが、異宗教間となると、どちらかが改宗するか、それとも家族と絶縁するか、といった日本では考えることのない問題が立ちはだかることも多くあります。