2015年7月27日 12:00
女性は「無理ゲー」強いられてる? 「普通の幸せ」が遠い理由
結婚、育児、仕事、昇進…のすべてで形作られる完璧な「女の幸せ」は、なぜ遠いのか。男女双方が抱える問題から分析。日本経済新聞出版社1300円。
結婚、育児、仕事、昇進…のすべてで形作られる完璧な「女の幸せ」は、なぜ遠いのか。その背景を様々な角度から読み解いた書籍が『「居場所」のない男、「時間」がない女』。
著者である水無田気流(みなしたきりう)さんに、「普通の幸せ」が遠い理由を聞きました。
中高年層で増えている孤独死や孤立化。生涯未婚率の増加や産みたくても産めない社会的不妊。現代の日本社会が抱える問題の根源を、水無田気流さんは<男性の関係貧困>と<女性の時間貧困>にあると指摘。そのリアルな現実を、各種資料から読み解き、自身のワーク・ライフ・バランスな体験を織り交ぜながら綴ったのが、『「居場所」のない男、「時間」がない女』だ。
「C.ライト・ミルズという批判理論の社会学者は、身近な事柄を社会的な背景と結びつけて考えることを『社会学的想像力』と呼び、ひとりの人間の生活と大きな歴史(的状況)は切り離せないと唱えました。
私自身が仕事と育児の両立に右往左往している身なので、主観的に気がつくことも多いのですが、それを客観的にどう実証するか、加減に悩みながら書きました。