2018年5月12日 15:30
アラサー女子にも響く…!『漫画 君たちはどう生きるか』大ヒットの秘密 #8
というシーンが多かったけれど、この作品ではおじさんも迷ったり悩んだりしていて、「大人だった迷うし悩むよね」と親近感が湧くのです。
「おじさんのノート」には、こんな言葉がつづられています。
英語や、幾何や、代数なら、僕でも君に教えることができる。しかし、人間が集まってこの世の中を作り、その中で一人一人が、それぞれ自分の一生をしょって生きてゆくということにどれだけの意味があるのか、どれだけの値打ちがあるのか、ということになると、僕はもう君に教えることができない。
それは、君がだんだん大人になってゆくにしたがって、いや、大人になってからもまだまだ勉強して、自分で見つけてゆかなくてはならないことなのだ。
間違いに「NO!」と言える勇気を持つこと
ネットには悩み相談に乗ってくれる交流サイトが氾濫し、SNSにも「名言」的な言葉があふれています。それらを否定するわけではないけれど、他人が導き出した答えをそのまま自分のものにするのはいかがなものか。内なる自分の声に耳を傾け、自分で考えろ――。
おじさんにそう言われているような気がして、ページをめくりながら何度も鼓舞されました。
少し前からインターネット上でセクハラなどの経験を告白・共有する「♯Me Too」