くらし情報『『祝福~オラとニコデムの家~』が映す14歳少女の過酷すぎる現実とは?』

2018年6月22日 19:00

『祝福~オラとニコデムの家~』が映す14歳少女の過酷すぎる現実とは?

多くの人が自閉症の子どもにはユーモアのセンスがないと思っていますが、彼にはそれがあって、本当にジョークを言うのが上手なんですよ。

だから、神父さまに「徳とは何か?」と聞かれて、「信仰・希望・愛」の3つを答えなければいけないのに、愛の代わりに「大食」って言ってしまうんです。本当は愛だと知っているんですけど、彼は食べるのが大好きなんですよ(笑)。でも、これはある意味この映画にとっては象徴的なことであって、「本当は愛が大事だけれど、隠れてしまっている」という暗示とも言えると思っています。

いっぽうでオラの強さには驚かされましたが、その様子を間近でご覧になってどう感じましたか?

監督
彼女はもともとすごく強い性格ですが、それはお母さん譲りだと思います。ただ、ああいう家庭環境で育ったので、それが彼女を余計に強くしたというのもありますね。とはいえ、そうしないととても生きていけなかったとも感じました。

なので、そんな彼女と映画を作るというのは本当に大変なことでしたが、実は最近になって彼女が撮影中のふるまいや不機嫌な態度をとってしまったことを私に謝ってくれたんです!映画を初めて上映したときからはすでに2年が経っているんですけど(笑)。

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