くらし情報『小腸の病気=SIBOが増加中? 発酵食品が逆効果になる場合…』

2018年7月24日 07:00

小腸の病気=SIBOが増加中? 発酵食品が逆効果になる場合…

確かにこれらの症状は、過敏性腸症候群のそれに似ている。でもどうして、大腸の病気と思われていたものが、小腸の病気と考えられるように?そんな疑問が当然、湧いてくる…。

もともと小腸は、医師の間でもブラックボックスといわれてきた臓器。というのは、内視鏡で小腸の奥深くまで検査することができなかったから。ここ最近、ダブルバルーン内視鏡、カプセル内視鏡という技術が開発され、小腸の診断が可能になったことが、SIBOが注目され始めた理由。

「SIBOは本来であればあまり小腸に存在していない腸内細菌が、小腸内で過剰に繁殖してしまう病気です。腸内細菌は大腸でバランスよく存在していればカラダに有効な働きをしますが、小腸で必要以上に増殖してしまうと、炎症を起こしたり、下痢や便秘などのお腹の不調に繋がるのです」

本来なら大腸の腸内細菌が100兆個以上といわれているのに対して、小腸のそれは1万個程度。小腸はもともと栄養を吸収するための臓器。
腸内細菌を培養するための臓器ではない。
そこに必要以上の細菌が存在していると、小腸に運ばれてきた栄養素を吸収される前に食い荒らして、ガスを発生させる。腸内細菌が3大栄養素の中の炭水化物を分解して生じるガスは、主に水素ガスやメタンガス。

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