2018年7月20日 18:00
両親の死と直面。映画『悲しみに、こんにちは』が描く少女の再生物語
というのを少しずつ知らせるためにしていることです。
―地元の方々はこの映画ではじめて監督のご両親のことを知ったそうですが、それに対して何か反響などはありましたか?
監督
私の知る限りでは、このことで悪いレッテルを貼ったり、問題にしているような人はいませんでした。私がその事実を知らされたときは、消化するまでに時間はかかりましたが、エイズについて詳しく知るために、叔父と叔母はお医者さんのところに私を連れて行ってくれて、理解する機会を与えてくれたんです。そのあと受け入れるまでに数か月かかりましたが、自分で納得してからは、親友や彼氏にも打ち明けていました。
私も多くのことを学びましたが、このことで一番変わったのは当時の彼氏。というのも彼はドラッグに憧れるようなタイプの子だったんですけど、私の両親の話を聞いてから、突然アンチドラッグになって、「ドラッグは絶対にやめなさい!」というくらいすごく厳しい人になったりもしたんですよ(笑)。
子どもたちが見せる圧巻の演技!
―この作品も観客に大きな影響を与える力があると感じましたが、そんな作品の力強さを担っているのは、フリダとアナを演じた2人の子役。