朝、湯船に浸かるのは深部体温が上がったぶん下がり、眠くなるので逆効果。「脳のスイッチをONにするにはさっとシャワーを浴びるほうが効果的です」
食事はよく噛んで食べる。
朝食には、体温を上げ、一日のリズムを整え、活動するためのエネルギーを補給する働きがある。「体温を上げる汁物は、朝食に取り入れたい一品。そして、食事はよく噛んでください。噛むことで、三叉神経から脳に刺激が伝わり、睡眠と覚醒のメリハリがしっかりつきます」
コーヒーをテイクアウトする。
脳やカラダを覚醒モードに切り替えてくれるカフェイン。できれば、朝のコーヒーは、カフェでテイクアウトを。「ひとりで淹れてデスクで飲むより、カフェに立ち寄り店員と会話し、オフィスで同僚と話しながら飲んだほうが、会話の刺激が加わるぶん、覚醒スイッチが入ります」
西野精治先生睡眠研究の最高峰と称されるスタンフォード大学睡眠生体リズム研究所(SCNラボ)所長。医師。睡眠・覚醒のメカニズムを、分子・遺伝子レベルから研究している。
睡眠医学の最先端をわかりやすく解説した西野先生の著書『スタンフォード式 最高の睡眠』。20代の働く女性を主人公にしたコミック版が、8/27発売。