2018年11月26日 20:30
え、「ありがとう」を練習!? 夫婦関係の悩みはこう解決する!
それを1 週間続けていくうちに、「ありがとう」って言う空気がこなれてきて、自然と口から出てくる。そして、相手に届く言葉になる、と。
N:なんだか、気恥ずかしいけれど(笑)、きっとその時の僕は、彼に予行演習をしていると思わせておいて、それこそが最良のセラピーになると、感じていたんでしょうね。
S:すごい…!
N:いきなり相手に何かを伝えるのは、とても難しいんです。受け入れてもらうには、その土壌をつくっておかないと。会話の場合は、話し手より、“いい聞き手”であることが重要です。僕がテンション高く話していられるのは、しいたけ. が真剣に聞いてくれているおかげであって、実は人の話を興味深く聞き続けるのって重労働。一方、話し手は、聞き手が相づちを打ってくれたり、「それで?」と話を促してくれたりすると、とても幸せな気持ちになれるんです。
S:自分が話している時のことを考えると、確かにそうですね。
N:それなのに、自分側が上手く話す技術ばかり身につけようとすると、ますます人が離れていってしまう。S:それと近いことだと思うんですけど、僕は人と接する時、架空の設定をつくります。たとえば仕事相手の方が黄色いニットを着てきたら、「これはその方の先輩が引退した時に、後輩に託した伝来のニットだ」