2018年12月29日 20:00
「一番興奮したのはバーフバリをめった刺しにするシーン」敵役、ラーナー見参
順番でいえば彼が王位を引き継ぐはずだったのに、実の母であるシヴァガミの裁量でバーフバリが王になることが決まってしまう。彼もまた、いろんなものを抱えざるを得なかったんですね。彼を理解してくれる人が誰もいないというのも、彼の性格に大きな影を落としているのでしょう。私自身は彼のように暴力的な性格ではありませんが、やりたいことは必ずやり遂げますし、そのために計算高く考える人間でもあるので、彼とは似たタイプだと思います。
――もし自分で選べたとしたら、バーフバリとバラーラデーヴァのどちらを選んでいましたか?
ラーナー:オファーをいただいた段階でバラーラデーヴァ役というのは決まっていましたし、何より彼を演じた今となっては、この役は誰にも渡したくないですね(笑)。二人の違いはカーラケーヤとの戦いでわかりやすく描かれています。バラーラデーヴァは王になる条件を満たすために族長を倒し、バーフバリは民を守るために戦った。これはバラーラデーヴァの資質によるもので、彼が持って生まれた業ごう(カルマ)なんです。
バラーラデーヴァという男は、幾重にも層を持つ深みのある人物なので、演じがいがありましたね。
――『バーフバリ』に出演したことで得たものは何ですか?
ラーナー:まず、これほど壮大なスケールの映画に参加できるということ自体が驚きでした。