くらし情報『父親のDV、両親の離婚…11歳の少年が恐怖に震える衝撃作『ジュリアン』』

2019年1月24日 19:00

父親のDV、両親の離婚…11歳の少年が恐怖に震える衝撃作『ジュリアン』

たとえば、ベッドの上にいるシーンでは、どの瞬間にどのくらい布団を持ち上げるかとか、そういった細かいことまで作り上げていったんです。

そうやって何度も練習をすることによって、本番で俳優たちは自然な形で演じることができました。事前に細かく決めていたことによって、長回しのなかでも俳優たちが好きなように演じることができたと思います。―また、この作品では音の使い方も非常にこだわりを感じさせますが、どのような効果を狙っていたのでしょうか?

監督
日常にある音を強調することによって、まずは観客を引き込もうという狙いがありました。たとえば、車のなかで鳴るシートベルトの警報音や時計のチクタクする音ですね。あとは、若者が集まるパーティのシーンでは音楽が大きくて会話が聞こえないというのも、現実に即した状態での音響を考えました。

なぜなら、実際に音が人間にどれだけの恐怖を与えるのかということもこの映画の技術面においては、ひとつの大きな点となっているからです。

ある女性が言っていたのは、夫が家に帰ってきて鍵を開けるとき、その鍵の音だけで、夫が怒っていて叩かれることが予測できるという話でした。
そんなふうに日常生活における音がどれだけ恐怖をもたらすものかということも表現したかったんです。

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