2019年7月6日 19:00
女性の脳はスポンジ素材!? 偉人達の「トンデモ女性観」を描いた絵本
「問題」が暴かれるほど、不思議と女性がたくましくスマートに見えてくる。
『三つ編み』著:レティシア・コロンバニ訳:齋藤可津子1600円(早川書房)
インド、イタリア、カナダ。3つの国で生きる年齢も境遇も異なる女性が、自らの運命と戦う物語。因習が根強く残る場所にも、一見男女平等と思える場所にも存在する差別に打ちのめされるが、それでも前を向く女性たちに拍手を送りたくなる。フランス本国で100万部を突破し、著者自身の脚本・監督による映画化も進んでいる。
『ノーラ・ウェブスター』著:コルム・トビーン訳:栩木伸明2400円(新潮クレスト・ブックス)
46歳にして夫に先立たれた専業主婦ノーラが、子どもたちを育てるために20年ぶりに事務員として復職。同僚から嫌がらせを受け、子どもたちとぶつかり合いながらも、自分の足で人生を歩くことの喜びを知る3年間を描く。『ブルックリン』でも知られるアイルランドを代表する作家が、自身の母の姿を投影した自伝的小説。
『サイモンvs人類平等化計画』著:ベッキー・アルバータリ訳:三辺律子1800円(STAMP BOOKS)
サイモンはアメリカに暮らすゲイの高校生。同級生にゲイであることがバレてしまい、周囲にカミングアウトするべきか、なぜゲイだけがわざわざカミングアウトしなければいけないのか思い悩む。