2019年7月29日 18:20
萩尾望都「なんとか痛みをかわしたい…」創作の原動力を明かす
生き続けることの悲しみ、というのは考えたことがなかったので、そういう悲しみもあるのかと感じました。
宝塚での作品上演は、萩尾先生も30年ほど切望されていたそうで、「生きていればいいことがある」とうれしそうに話し、「舞台を見たときには、あふれるばかりの愛、台風のような愛に押し寄せられて、ものすごく感激しました」と宝塚愛を語りました。
さらに仙名さんは、『ポーの一族』公演時に萩尾先生からプレゼントされたという直筆イラストを披露。「一生の宝物です」と美しすぎる笑顔で話してくれました。
先生に直撃!
イベント終了後、少しだけ萩尾先生とお話するチャンスがありましたので、ひとつ質問させていただきました。
――50年描き続けているなかで、創作の原動力となっているものがありましたら教えてください。
萩尾先生私はもともと現実の適応力が非常に低い人間ですので、どうしても異世界とかファンタジー界とか別世界のほうに逃げてしまうのです。だけど異世界に行ったら、そこにもいろいろとおもしろいことがあるので、やはりついそちらのことを書いてしまいます。
現実で力強く楽しく生きられれば、それに越したことはないと思うのです。