2019年7月31日 19:30
夫を亡くした女性は…インド階級差別社会の「悲惨な現実」
ということを考えるきっかけにしたかったから。なぜなら、インドの社会では未亡人になると、「人に良く思われないんじゃないか」とか「家族が恥ずかしい思いをするんじゃないだろうか」といったいろいろなことが付随してしまうところがあるのよ。
―インドでは未亡人の恋愛も再婚もご法度と言われているそうですが、それだけでなく、未亡人であるというだけでいくつもの理不尽な思いを強いられている姿は衝撃的でした。とはいえ、未亡人の女性に非があるわけでもないのに、なぜそのような扱いを受けなければいけないのでしょうか?
監督それは、地域やコミュニティによっても異なるし、家庭の状況によっても変わってくるもの。たとえば、未亡人になったら親族の結婚式に参加できないところもあれば、できるところもあるし、白い服しか着ない人もいれば、私の祖母のように色物を着る人もいたり。本当にいろいろなのよ。
ただ、インドでは未亡人というのは、女性側が悪運を持っているから夫が死んでしまったんだと思われるところがあるのも事実。つまり、そういった迷信のようなものが根強くあることが大きく関係しているのかもしれないわね。
それは私も不公平なことだとは思うけれど、そういうことをしてしまう理由は恐怖心からきているものではないかというのがいまの私の解釈よ。