くらし情報『40代女性のリアル描く『あした死ぬには、』に20~30代がざわつく!』

2019年8月22日 19:30

40代女性のリアル描く『あした死ぬには、』に20~30代がざわつく!

「『気持ちが年齢に追い越されるような気がするけど』の『けど』の先を考えたりしたいです。ついていく必要性があるのかなという疑問と、ついていく楽しさを混ぜつつ」

対して、多子と中学の同級生だった小宮塔子は、23歳で結婚して大学生の娘がいる。子育てが一段落して、ファミレスでパートを始めるのだが、おばさん扱いされたり、されなかったりするたびに一喜一憂して、モヤモヤ……。しかしこの物語は、年を取ることをネガティブに捉えているわけでは決してない。多子や塔子が、今までと同じはずなのにどこか違う自分に戸惑いつつ、折り合いをつけようとする様は、世代や性別を問わず共感できるだろう。

「年齢を重ねるプラス面は過去がちゃんとあることですかね。過ぎゆかないと過去はできませんもんね。時間は等分で、未来への不安は誰しも変わらないのかなと思います」

40代女性の右往左往は、どこへ向かうのか。
すこやかに明日を生きていくための必読書だ。

40代女性のリアル描く『あした死ぬには、』に20~30代がざわつく!
雁 須磨子『あした死ぬには、』1バリバリ働いてきた独身の多子と、パートとして久々に働き始めた主婦の塔子。異なる人生を歩んできた40代女性の問題を、コミカルに描くオムニバス。太田出版1200円©雁須磨子/太田出版

かり・すまこマンガ家。

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