2019年9月29日 10:00
【クイズ】巨匠マネの絵に描かれた現実的にあり得ない部分はどーこだ?
マネの試行錯誤の様子がわかって、おもしろいですね。X線画像の一部も会場のパネル解説で見ることができます。
セザンヌもわかりやすい!
続いて、セザンヌの名作《カード遊びをする人々》の読み解き方も見てみます。注目する部分は、左側のパイプをくわえた男性。肩の位置がかなり低い位置に描かれ、また臀部から膝まで異様に長いのです。これもセザンヌのデッサンが下手なのではなく、あえて意図的に描いているとのこと。
また、遠近法なども正確ではないのですが、これも狙いのひとつ。画家は正しさよりも全体の調和を考え、形や色にさまざまな工夫を加えていることがわかります。
ほかにも、ルノワールやモネ、ゴーガンなどの絵画や彫刻作品あわせて60点と関連資料24点が展示され、見ごたえ抜群。
好きな作品を眺めているだけでも十分ですが、気になる絵があったら、ぜひじっくりと読み解く楽しさを味わってみるのもオススメです。
東京展の会期は12月15日まで。その後、愛知、神戸に巡回予定。
Information
会期:~12月15日(日)※休館日は月曜日、10月15日(火)、11月5日(火)
※ただし、10月14日(月・祝)