くらし情報『又吉直樹の新刊は『火花』の続編? 青春後のリアルな感情描く『人間』』

2019年11月26日 20:30

又吉直樹の新刊は『火花』の続編? 青春後のリアルな感情描く『人間』

又吉直樹さんの新刊のタイトルは『人間』。又吉さんが敬愛する太宰治は死の直前に『人間失格』を完成させており、どんな思いを込めてその表題をつけたのか、想像が膨らむ。

青春が終わっても、なお人生は続く。その後の物語。
又吉直樹の新刊は『火花』の続編? 青春後のリアルな感情描く『人間』


「作中にも『人間失格』の話が出てきます。太宰がそれを書いたのは38のとき。僕も連載時38歳で、まったく意識しなかったわけではないです。でもそれ以上に、僕も『人間って何やろう』と考えたりしますし、もともと人間という言葉が好きで、人間というつかみきれないものに興味があるんです」

絵を描いて認められたいと思っていた語り手の永山は、38歳となったいま、絵や文章を発表しながら、細々と生計を立てている。
そんな永山が、若い時分に暮らしていたのは「ハウス」と呼ばれる共同住宅。クリエイター志望者が集い、創作や議論に明け暮れたあのころを回想するところから物語は進んでいく。

芸術を志す同志であり、同時にここでいちばんにならなければという闘争心もあるからこそ、「ハウス」の人間関係は複雑だ。友情も恋愛も辛辣な言い争いも起きる。

「作品を褒めるのとけなすのと、ある種の人から見たら、けなす人の方が『詳しい、通だ』。

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