2019年11月21日 19:50
中東問題にまさかの展開…和解に必要だったのはユーモアだった⁉
という感じですけどね。
―数ある料理のなかで、監督がフムスを選んだ理由は何ですか?
監督フムスというのは、私たちにとっては政治的な意味も含まれていると思います。かつては、近隣のアラブ諸国に認められるために「いつか一緒にフムスを食べましょう」という平和の象徴のようなところもありました。ただ、いまとなってはそれも幻想に終わっているかもしれませんが……。
それに、いまやフムスもイスラエルの物として盗まれてしまったほど。アメリカでは「イスラエルフムス」としてブランド化して売っているくらいなんですよ。
―そうなんですね。そんなふうに日本人にとっては、この作品でイスラエルやパレスチナのことを知るきっかけにもなりますが、逆に監督は日本に対してどのような印象がありますか?
監督私が一番驚かされたのは、去年映画祭に参加するために来日したとき、自分のスケジュールを見たら、「ホテルのロビーに9時43分に集合」と書かれているのを見たとき(笑)。
中東だと分刻みで指定することはないので、びっくりしました。
―(笑)。つまり、日本人は細かすぎると感じたということですか?
監督そういうわけではないですが、私たち中東の人間にとってはおもしろいことですよね。