くらし情報『神木隆之介「好きになってほしい、尽くしたい」 一途な役が多い理由』

2020年1月10日 21:00

神木隆之介「好きになってほしい、尽くしたい」 一途な役が多い理由

そんな現場だったから、僕も生身の相手の感情や動きを捉えて、感じて、返していかなきゃダメだと思い、彼女に身をまかせて、演じるのではなく乙坂鏡史郎その人としてやりました。本番中かどうかよくわからない、夢うつつの状態でお芝居をしている感覚があり、すごく貴重な経験になりました。

鏡史郎は、ちょっと小心者だけど、内面は爆発したい人。だけど不器用だから発散の仕方がわからなくて、恋をしても一人で悶えている。そんな彼が、好きな人に想いを伝えるために見つけた方法がラブレターを書くことだったけど、きっと、自分が文章が上手いかどうかなんて関係なく、「これだ」と思い込んでしまったんでしょうね。僕からすると、“あんた、告白するよりラブレターを出すほうが恥ずかしいの、わかってる?”って言いたいけど(笑)。でも、メッセージを送るツールがたくさんある今の時代に、あえて手紙を選ぶのは、すごく素敵ですよね。文字には書く人の考え方や人間性が出るし、相手を思う時間も長いもの。
無機質じゃなく、密なものだと思います。

恋愛映画では、今作や『フォルトゥナの瞳』のように、恋に落ち、一途に想い続ける役が多いです。その理由ですか?僕自身が追いかけたい側だからかもしれません。

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