くらし情報『夫婦間のセックスは“近親相姦” 村田沙耶香の衝撃作とは?』

2016年1月22日 22:00

夫婦間のセックスは“近親相姦” 村田沙耶香の衝撃作とは?

「最初はセックスがないだけの世界を書くつもりだったんです。夫婦の間にも、小学生が外で遊んでおうちに帰ったらお母さんが迎えてくれるのと同じような、愛情や信頼が存在する関係にするつもりでした。でも夫婦間の行為がなくなっただけで、いろんなものがあやふやになってしまって。抵抗して嘘の家族愛を書くことはできませんでした。私にはコントロールできなかったんです」

著者も制御できなかった世界で、最後に広がるのはどんな光景か。衝撃的な予言の書である。

◇むらた・さやか1979 年生まれ。‘03年「授乳」で群像新人文学賞優秀賞を受賞。
‘13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞受賞。エッセイ『きれいなシワの作り方~淑女の思春期病』(小社刊)も好評。

◇人工授精が発達した、パラレルワールドの日本。そこは家族から性行為が排除された世界。ただ、雨音は両親がセックスした結果生まれた子供だった。河出書房新社1600円。

※『anan』2016年1月27日号より。写真・岡本あゆみ(村田さん)中島慶子(本)
インタビュー、文・瀧井朝世
人工授精が発達した、パラレルワールドの日本。<div class=
そこは家族から性行為が排除された世界。ただ、雨音は両親がセックスした結果生まれた子供だった。河出書房新社1600円。">

人工授精が発達した、パラレルワールドの日本。そこは家族から性行為が排除された世界。ただ、雨音は両親がセックスした結果生まれた子供だった。河出書房新社1600円。


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