くらし情報『「日本にも貧困は存在している」世界が注目する監督が訴えたい思い』

2020年2月27日 20:40

「日本にも貧困は存在している」世界が注目する監督が訴えたい思い

スティーヴさんは初めて日本に来られたということなので、どのような印象を受けたのかをお聞かせください。

スティーヴさん僕の友達のなかに、日本を訪れたことがある人は何人もいて、彼らからは「未来の社会があってすごく圧倒されるよ!」と聞いていました。

でも、僕らフランス人は『シティーハンター』とか『ドラゴンボール』といった日本のアニメに夢中になって育ってきましたから。そのなかでいろいろな車や景色を見ていたので、そういう意味では昔から知っている場所に来たような感じがしているくらいですよ(笑)。

―アニメの影響力はすごいですね。映画の話に戻りますが、本作はカンヌ国際映画祭にはじまり、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞など、世界中で高く評価されました。初の長編作品でここまでの反響は予想されていましたか?

監督映画がよくできてるんだから、これだけの成功を得られたのは当然のことだよ(笑)!というのは冗談で、本当に誇りに思っています。長編の作品は初めてですが、僕がカメラを回しはじめたのは17歳のころで、いま40歳だから、キャリアとしてはすでに20年以上。
なので、これまでの努力と経験がようやく結実したと感じています。

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