2020年7月1日 19:00
人種差別や偏見を詩に…ある出会いで人生が一変した少年の感動実話
そこで、長年の思いを込めて本作を制作したこちらの方にお話をうかがいました。
グリンダ・チャーダ監督
『ベッカムに恋して』など数々のヒット作を手がけ、大英帝国勲章を授与されたこともあるチャーダ監督(写真・左)。今回は、アメリカの国民的アーティストにしてロック界の“ボス”とも称されているブルース・スプリングスティーン(写真・右)の大ファンであり、インド系移民としても主人公と同じ境遇だった監督に、自身の経験や作品の見どころなどについてお話いただきました。
―まずは原作との出会いについて、教えてください。
監督実は原作者のサルフラズ・マンズールと私は、もともと長い間友人関係にありました。なぜなら、私たちはいずれも10代でブルースの音楽と出会い、ブルースの大ファンだったからです。その後、彼が本を書くことを知り、読ませてもらったときには「これは素晴らしい本だし、私ならすごくいい映画を作れると思うけど、ブルースが乗らなければ無理ね」と伝えました。―そこから映画化までは、どのようにして話が進んでいったのでしょうか?
監督幸運なことが起きたのは2010年。
映画のプレミアでブルースがロンドンに来ていたので、サルフラズと私は普通のファンと同じようにカメラを手にレッドカーペットを見に行ったんですが、そのときになんとブルースがサルフランズに気がついて声を掛けてくれたのです。