セレブ妻たちの熾烈なマウント合戦が勃発! 争いの先に待ち受ける運命
ということに対して自分自身の内側を見ることができましたし、そういったところを通してメキシコの現実を表せるのではないかとも思いました。
―ソフィアは一見強いようで、内面は傷つきやすくて弱い部分もある女性です。こういったキャラクターを演じるうえでの難しさもあったのでは?
イルセさん今回は出演が決まってから撮影に入るまでに数か月間あったので、その期間中に監督と脚本についていろいろと話すことができました。出産をしたばかりだったので、子どもにミルクをあげながらでしたけどね(笑)。
そんなふうに入念に準備ができたので、そこで得られたのは、ソフィアが頭のなかに常にいるような感覚。そのなかで、自分がどのように彼女を理解すればいいのか、いい悪いで彼女を裁くのではなく彼女の頭のなかにはいったい何があるんだろうか、ということを考えました。
ソフィアは自分とはまったく違うキャラクターなので、最初は感情移入できないところもありましたが、そうやって徐々に共感を持てるようになっていったのです。
ファッションは社会に対する自分の姿勢を示すもの
―そのなかでも、彼女のどのようなところに共感するようになったのでしょうか?
イルセさん彼女は夫婦の危機と経済の危機といったいくつもの危機に同時に見舞われますが、そこで途方に暮れてしまうのは、上流階級の人だけでなく、誰でも同じこと。