2020年7月9日 19:20
セレブ妻たちの熾烈なマウント合戦が勃発! 争いの先に待ち受ける運命
そのときに、監督と会って話をしてみたいと考えるようになりました。
それに加えて、今回のように監督、原作者、撮影監督をはじめ女性が多いチームとの仕事を断るのは、私の信条に反するように感じていたのかもしれませんね。あとは、女優としても非常に挑戦的な役であるというのも、後押しになりました。
―作品が描いているテーマに、関してはいかがですか?
イルセさんそこに惹かれたのも、理由のひとつになったとは思います。なぜなら、メキシコにおいて上流階級というのは、非常にマイノリティな存在。大金持ちといわれる人たちは、0.01%くらいしかいないので、一般のメキシコ人たちは、「上流階級にいる人は、どうせメキシコ社会を食い物にし、悪いことをして稼いだんだろう」という見方をまずしてしまうところがあるんです。でも、この作品ではそういったところを裁いてはいません。
それよりも、上流階級の人たちはどういう人で、自分たちの危機に対してどういうふうに向き合っているのか、というのを真っ向から赤裸々に描いています。
そこが面白かったのも、出たいと思った動機となりました。
―なるほど。実際に演じてみて、新たに感じたことはありましたか?
イルセさんこの役を演じることで、「自分の階級意識や政治的な概念といったものがどうなのか」