くらし情報『一通の手紙が発端に…目が不自由な独居老人に起きた想定外の出来事』

2020年7月17日 19:00

一通の手紙が発端に…目が不自由な独居老人に起きた想定外の出来事

でも、ポルトアレグレは、どちらかというと内省的で詩的でメランコリック。しかも、先ほども話したようにウルグアイやアルゼンチンの文化が交じり合っているので、ブラジルのイメージとはまったく違うものがあると思います。

劇中でもそういった部分を見せたかったので、あえてアルゼンチンやウルグアイの曲を使うなどして、音楽や映像の色彩によって違いを出すように意識しました。

人生にある興味深い瞬間を描いている

一通の手紙が発端に…目が不自由な独居老人に起きた想定外の出来事


―テーマに関する話に戻りますが、監督はこれまでにも“老い”を題材として作品をすでに2本制作されています。老いることに興味を持たれている理由とは?

監督最初にも話したように、みな健在ではありますが、94歳の父、88歳の母、さらに113歳の祖父が近くにいるということが、私にとってはこういったテーマに目を向ける大きなきっかけになっていると感じています。

それだけでなく、人には「自分がどういう老後を過ごしたいのか」ということを決めなければいけないときが必ずやってきますよね。何かを決定しなければいけないときやさまざまな制約と向き合ったときにどう対処しなければいけないかなど、人生においてはいくつもの興味深い瞬間がありますが、この作品ではそういった瞬間を見ることができると思います。

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