でも、それは単なる現実逃避だということも当然わかっている。そんな葛藤をこの曲に込めました」
全体的にシリアスなトーンだが、Mom本人はにこやかな表情が人懐こい23歳の青年。作詞、作曲をはじめ、ジャケットやMVなどアートワークまですべて自身で手がけるという多彩さにも注目が集まっている。
「クリエイティブな作業が得意だからというより、自分のやりたいことは自分が一番わかるので。人の手が入ることによる化学反応みたいなものもあると思いますが、まだそれが信じられなくて(笑)。なじまないものは入れたくない。それだけです」
自身の考えを一つひとつ丁寧に言葉にする姿からは、思慮深さが窺える。そんな彼にとって、今後の制作にあたり、このコロナ禍はどう影響してくるのだろう。
「僕の中では、これまでと変わらずにいたいな、という気持ちです。こういう大きな出来事があっても、基本はブレずに作り続けたい。そういう意味で、いろいろ向き合える時間が持てたのは、よかったと思います」
7月8日にリリースされたアルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』。先行配信シングルを含む全13曲。