2020年8月28日 19:00
上白石萌音、役所広司を見習いたい? ドラマ撮影でのエピソード披露
曲が先にあって、そこにハマる一番いい言葉を音数に合うように探していったので、言葉遊びのような感覚に近かったです。
――全体を通して、すごくフラットに歌われている印象でした。
上白石:それは今回すごく意識したところです。余計な色付けをしなくてもそのままで素晴らしい楽曲が揃っていて、どうやったらそれが一番いい形で届くかを考えた時に、私は何もせずに、むしろ変に声が色を持たないほうがいいのかなと思いました。あとは、後ろに鳴っている楽器がこれだから、そこに合う声を出そうとか、でしょうか。演奏にもすごい方々が参加してくださっているので、後ろの音を楽しんでもらうのに、声が邪魔にならないようにしたいなと思って。
――今回が初のフルアルバムなのに、上白石萌音を前面に出していこうとはならなかったんですね。
上白石:性分として、もともと前に出るのが苦手というか、できればあまり目立ちたくないタイプなんです。
主旋律よりハモリを歌っている時のほうが落ち着くし(笑)。ただ、最初からそういうアルバムにしようと考えていたわけではなくて、一曲一曲どう歌おうかと考えていたら、このアルバムになっていたという感じなんです。