2020年9月14日 20:10
ある大作家が抱える苦悩…格差社会に翻弄された波乱の人生
特にこの映画は、ヴェネツィア国際映画祭のときに監督やキャストのみんなと一緒に観ることができたので、大きな感動を得られましたし、とてもうれしかったです。
―本作の脚本を読まれたとき、どのようなところに惹かれたのかを教えてください。
マリネッリさん全部ですね(笑)。というのも、この物語は普遍的で人間的なところがあるので、誰が読んでも自分自身のなかにある“何か”を見つけられ、自分との接点を感じることができるから。どのページを読んでも感動させられたので、すべて素晴らしいと感じました。
あとは、300ページもある脚本が第一稿から最終稿になるまでに、どんどん変わっていく様子を見守っていくのも興味深かったですね。
何が起きても動じない監督に感銘をうけた
―今回、ピエトロ・マルチェッロ監督とは初めてタッグを組まれてみて、現場で印象に残っていることは?
マリネッリさん彼の映画は観たときから一緒に仕事をしたいと願っていましたが、個人的に彼がどういう人間であるのかとか、どんな仕事の仕方をするのかなどは全然知りませんでした。実際に仕事をしてみて驚いたのは、まず彼が自分の世界観をしっかりと持っていること。