2020年12月22日 19:00
ヨルシカ、ずとまよ、YOASOBI…“夜好性”ヒットの要因を探る!
J‐POP的なマスに訴えかけるアプローチをしっかり感じます。
夜好性的アプローチは今後も増えていくはず。
冨田:確かに音楽的にもそれぞれ強度とカラーがありますよね。ボカロ世代ももはや第4とか第5世代目。彼らは、ボカロ文化もJ‐POPも分け隔てなく自分たちの音楽に取り入れています。例えば「東京事変」や「ゲスの極み乙女。」のようなテクニカルなサウンドやジャズっぽい鍵盤の響きはボカロ的な疾走感や音楽的快感を引き出す音作りとも相性がいい。その影響を色濃く感じます。
小松:3組の中でも異質というかJ‐ロックの系譜を感じるのが「ずっと真夜中でいいのに。」だと思います。
ACAねさんを中心とした“特定の形をもたない音楽バンド”で、100回嘔吐ら様々なボカロPが編曲で参加しています。サウンドは、めちゃくちゃ技巧派のバンドサウンドで、それこそ川谷絵音さんが絶賛しています。プログレ的な展開と音数の多さ、そしてそれに乗る奇抜なメロディライン…これでもか、と繰り出される情報量に圧倒されます。楽曲によって様々なクリエイターと組んでいるので、ジャンルの幅が広いのも特徴的。
冨田:一方、「ヨルシカ」と「YOASOBI」